体が硬いのは遺伝のせい?まだ諦めるのは早い!ゴルフ上達

最終更新日:2017/08/03

体が硬いためにゴルフスイングが上手くできない、もしかすると遺伝による硬さなのかもと諦めている人はいませんか?

いくつになっても簡単に体を柔らかくすることはできますし、ゴルフに必要な箇所は限られています。

体を柔らかくする運動と合わせて食事などの日常生活についても考えていきます。

遺伝的に硬い体でもメンテナンスすれば大丈夫!

ゴルフはスポーツである以上、一定の体力と運動能力が必要です。
ただ年齢などに合わせて自分なりのレベルを決めておけば、生涯スポーツとしていつまでも楽しむことができます。

そうは言っても、ある程度はゴルフのために日常的な運動によって準備しておきたいものです。

まずゴルフの基礎は歩くことですから、もっとも大切なのは脚力です。
老若男女を問わず、ゴルフを始めたころは1ラウンドしただけで、数日間は足にダメージが残るものです。

そこでランウンド終了したら、ハウスのお風呂にでも浸かってゆっくりとメンテナンスすると思いますが、一番良いのは整理体操です。
特に足の疲労は、足の指、土踏まず、踵、アキレス腱、足首、ふくらはぎ、膝、腿、股関節とすべての部分に負荷が掛かっています。

もちろん入浴によって血行をよくすることも回復に繋がりますが、やはり運動した直後により血行をよくするための軽い運動をしておくことが大切です。

方法はたくさんありますが、上に挙げた部分をすべて逆方向に伸ばすだけで済みます。
足の指や土踏まずは腰に手を当てて片足を半歩出し、後ろ足の爪先の指を甲側に曲げるだけでも十分効果的です。

このようなラウンド直後に整理体操をするだけで、遺伝的に体が硬い人でもメンテナンスになるはずです。

遺伝的に硬い体が故障の原因になる?

そもそも親譲りの遺伝で体が硬いと聞くことはあると思います。
確かに骨格が遺伝しているのですから、筋や関節の動きも遺伝して不思議ではありません。

一方で身体が硬い人でも、柔らかくしているスポーツもあります。
例えば大相撲などの関取は、入門当初に股関節を柔らかくするための股割をひたすら繰り返します。
両足を開いて膝を立てずに、お腹と顎を地面につけます。
お腹や顎をつけているときは、足の内側も地面につけているので、かなり身体は柔らかいはずです。
ただ彼らの両親も股割ができるかと言えば、たぶんNOでしょう。

ゴルファーも同じように訓練すれば最初からは無理でも硬い体はすぐに柔らかくなります。
もしかするとゴルフにとっても股割は効果があるかもしれませんが、とりあえず確実なところから硬い部分をほぐしていきましょう。

最初は腰です。
ゴルファーの故障箇所でもっと多いのは腰のようです。
特にキャリアのあるゴルファーには持病のように思われているようですが、実は整理運動が足りないこと、それと日常的な可動域の訓練が足りていないことが原因です。

ゴルフを始める前と終わったあと、すぐに行う運動を紹介します。

まず両足を広げてつま先を外に向けて立ちます。
腰を落とすと相撲の四股を踏む体勢になりますが、腿が地面と平行になったところで、腿か膝に手をのせて背筋を伸ばすように(背骨を引き上げるように)します。
そのまま肩を前後に揺らすと、背骨はさらに伸び、重くなっていた腰はスッキリするはずです。

遺伝は関係ない!硬い体が柔らかくなるストレッチ法とは

次はスイングでもっとも大事な部分となる肩甲骨です。

背骨の両側に張りついている逆三角形の平らな骨です。
実はこの肩甲骨は、どの骨とも繋がっていません。
腱では繋がっていても、骨同士では繋がっていない珍しい骨なのです。
骨同士が繋がっていないことで自由に動けることが最大の利点です。

ところが体が硬いと、この可動域が狭くなり、思うように動かなくなります。

一般的にゴルファーが「体が硬い」というのは遺伝とは関係なく、この肩甲骨の動きのことなのです。

実際の動きを追ってみましょう。
クラブを握りアドレスしたとき、肩甲骨は中立の状態です。
テークバックを始めると、左肩甲骨は徐々に外側(背骨から離れていく)に移動します。そのとき右肩甲骨は徐々に内側(背骨に近づいていく)に移動します。

トップの位置で両肩甲骨は最大限移動し、ダウンスイングではその逆の動きをします。
これが捻転しているときの肩の動きで、肩甲骨の可動域が多ければプロゴルファーのようなスイングが可能になるわけです。

そこで可動域を広げる練習法、および整理体操を紹介します。

両膝を床につき、両手をついて、虎のポーズをとります。
手の位置を動かさないように、背中を丸めて、次にお腹を突き出す動きを繰り返します。
この動きで肩甲骨が動いていることは実感できるはずですが、お腹を出したときに左右の肩甲骨が背骨の上でつくようになったら、硬い体がほぐれてきた合図です。

また日常的な練習法は腕立て伏せです。
顎が床につくまで屈伸すれば、筋力アップも加わりさらに良い動きになるはずです。

朝晩の簡単ストレッチで硬い体とさようなら

硬い体を柔らかくするときは、毎日ストレッチをすることが大切です。
また柔らかくなっても、続けていくことが大事です。
遺伝云々関係なく、柔軟性がある方は継続してストレッチをしていることは言うまでもありませんね。

そのためには長時間の運動や負荷がかかり過ぎる運動は長く続かないことが多いので、なるべく簡単に、しかも短時間で済ませるようにします。

朝起きたときに1度、就寝前に1度、1日2回でも良い結果が得られるはずです。

ただゴルフのスイングだけを考えると、硬い体であっても大して支障はないものです。
今はゴルフクラブは性能が上がっているので、例えハーフスイングであっても、スイートスポットで確実にミートできれば、他者と飛距離で負けることはないでしょう。

ただ長くゴルフを楽しむためには健康な体が大切です。
疲労が蓄積しやすい腰や膝などの関節部分のケア、スイングに密接な関係のある肩甲骨の可動域を広げる運動は、日常的に気をつけておきたい部分です。

遺伝でも心配なし!硬い体にオススメの食品

体が硬いと感じたときは、ストレッチなどの運動をしただけでも苦しい思いをするかもしれません。

そこで遺伝的に体が硬いと感じているようなら、日常のストレッチと一緒に食事についても気をつけてみてはいかがでしょう。

体を柔らかくする食品といえば、根拠を知らずとも「酢」が浮かぶと思います。
酢に含まれる「クエン酸」の働きによって、本当に体を柔らかくしてくれるそうです。

クエン酸の多いものとしては、酢で調理したもの以外にも、梅干しやはちみつレモンがありますので、すっぱいものが苦手な方でも意外に摂取しやすいと思います。

また体を温めることで血流をよくして硬い体、特に肩こりなどにも効果があると言われているのが、ショウガ・ニンニク・トウガラシなどの香辛料です。
さらに根菜類の大根やカブなどの野菜も、同じように血行をよくしてくれると言われています。  

筋肉にダメージが加わると細胞は破壊されて硬くなります。
なるべく早く再生させるために休息するわけですが、同時に筋肉の元となる良質なたんぱく質を摂る必要があります。
有名な鳥むね肉や豚もも肉、また豆腐や卵、チーズなども再生効果の高い食品です。

あとは関節が硬い人には「コンドロイチン」でしょう。
関節の動きをよくしてくれるコンドロイチンは、ネバネバ系の食品に多く含まれています。
オクラ・モロヘイヤ・納豆・なめこ・山芋などのネバネバ系、ほかにも軟骨や鳥皮など、また少し高級ですがウナギにも含まれています。

抗酸化作用で遺伝性の硬い体を改善する

体が硬い人の特徴は、遺伝的かもしれませんが酸化しやすい体質だと言うことです。

酸性をいかにして防ぐか、抗酸化作用の強い食品や補助食品を摂ることが重要です。

体質は弱アルカリで血液サラサラの状態になると、体は柔らかくなっていきます。
その結果、筋肉はよい状態を保ち早く疲労を回復することができ、故障することもなくなってきます。

つまりゴルファーに限らず体のメンテナンスをするのであれば、外形的な変化を求めるよりも内面的に変わっていくことが、結果的には故障しない体つくりに繋がるのです。

一方で、素敵なスイングをするためには日ごろの練習が必要です。
硬い体をほぐして、少しでも可動域を広げること、その繰り返しで必ず思い通りのスイングに近づくことができるようになります。

体が硬いと感じてもやり過ぎは禁物!

体の硬さを改善すると、肩こりや冷え性などがなくなり、快適な生活を送れるようになります。

一方で何ごともやり過ぎは禁物!
特にゴルファーは一生懸命やりすぎて逆効果になることが多いので注意が必要です。

ゴルフのためであれば、空いている時間に少しやる程度で十分効果は得られるはずです。それを日課にしていくだけです。