膝の筋肉が痙攣する原因とは…実はそれ非常に危険な症状です

最終更新日:2017/06/21

ゴルフの最中やラウンド後に膝の筋肉が痙攣したという経験はありますか?

あると言う人はだいたい一過性の症状によるものですが、原因によっては非常に危険な症状である場合があります。
その場合は早期の治療や対策が必要になります。

症状が継続したり、悪化したりする場合は原因をしっかりと究明しましょう!

栄養不足が原因で膝の筋肉が痙攣する

膝の筋肉が痙攣するのに病気など直接的な原因が考えられない場合は、ミネラルが不足しているのが問題です。

ミネラルの中でも次の4つが不足することが大きな原因です。

・カルシウム
・マグネシウム
・ナトリウム
・カリウム

です。

これらは血液中にあるミネラルで、体に少量しかないのにも関わらず、重要な働きをします。
ミネラルは、筋肉や神経の働きを調節しているので、それが不足すると異常な痙攣が起こります。

また最近は食生活が欧米化してきたことで、昔のように小魚を頭ごと食べるなどの習慣が減ってきた為、カルシウムが不足している人が急増しています。

ミネラルは筋肉の収縮を助けるので、不足することで筋肉の働きが悪くなります。
夏のゴルフや打ちっぱなし練習など汗を多くかく時が一番ミネラルの損失が多いです。普通の水よりも、こまめにミネラル入りのスポーツ飲料を補給するように努めると良いでしょう。

栄養不足とは、なかなか自分では気づきません。
ですから、スポーツなどで良く汗を流す人や食生活が安定しない人は、意識してミネラルを摂取するようにしましょう。

疲労が原因で膝の筋肉が痙攣する

筋肉は神経の命令によって収縮をします。

ゴルフ上達のポイントとして、下半身の強化やストレッチなどが大事だという文言を良く見ます。

しかし過度の運動で筋肉を酷使しすぎて筋肉が疲労してしまうと、神経からの命令連絡に関連する筋肉内のカルシウムやマグネシウムなどの物質のバランスが崩れてしまいます。
そうなると自分の意思に関係なく筋肉が収縮してしまうので、膝の筋肉が痙攣するなどの症状が現れるのです。

アスリートの過度の運動によるこむら返りなどが典型的な例ですが、足だけでなく、指や腕、背中、腹筋などでも痙攣が起こることはあります。
ひどい時は、激痛を感じることさえあります。

また筋肉が疲労していたり、同じ姿勢ばかりとっていたりすると、筋肉が硬い状態になり脳からの指令にスムーズに応えることが難しくなります。
そうすると人間の体は、強制的に筋肉をほぐそうと働き、痙攣が起きるのです。

過度の運動も原因ですが、ゴルフの反復練習やラウンドの前後でストレッチを行うことで、筋肉の疲れを取ったり、固まった筋肉をほぐしてあげることが大事です。

膝の筋肉は痙攣はてんかんの発作の可能性を秘めている

一過性の痙攣であれば大きな問題は考えられないのですが、痙攣とは筋肉が急激に自分の意思とは関係なく収縮する発作のことを言い、全身または筋肉の一部に起こります。
骨格筋に発作的に見られる急激な収縮は、救急治療の対象となり、意識障がいを伴う場合があります。

てんかん性の痙攣や顔面の片側の筋やまぶたがピクピクして痛みを伴わないスパスム、局所の筋痙攣で痛みを伴うこむら返りも痙攣に含まれますが、それらは救急で治療する必要はありません。

てんかん発作の全てが痙攣を起こすわけではありませんが、意識を失うが痙攣は見られない欠神発作や精神運動発作と呼ばれるてんかんもあります。
全身に痙攣発作が見られるてんかん性痙攣だけでなく、痙攣が一部の筋肉にとどまる部分発作や、痙攣が一部の筋肉に始まり、それが徐々に全身に広がっていく場合などあります。

一過性の痙攣なのか、てんかん性の痙攣なのかの判断は非常に難しいですが、膝の痙攣が続いたり、そこから全身の痙攣に広がったりなど、症状が広がったり悪化するようなときは、てんかん性の痙攣を疑って医師に必ず見てもらうようにしましょう。

準備運動やマッサージ、ミネラル補給を!

ゴルフ練習場やラウンドへ行くと、準備運動もなしに急に運動を開始するゴルファーを見かけます。
しかし若いからと言って自分の体を過信してはいけません。

急に運動を開始すると、膝の筋肉に限らずどこかしら痙攣を起こしてしまう危険性があるからです。

運動を始める前には、ウォーミングアップをして筋肉を十分に温め、終了後や帰宅後はマッサージ、ストレッチ、入浴などで筋肉の疲労をしっかり取り除くようにしましょう。

痙攣だけで済めば良いですが、大きな怪我に繋がる可能性もあります。

すぐにスイングしたい気持ちは分かりますが、時間を掛けて全身の筋肉をしっかりとほぐすようにしましょう。
ラウンド後の入浴では、体の疲れと同時に筋肉の疲れも取るように、時間を掛けてマッサージをしましょう。

またカルシウムの多い牛乳や緑黄色野菜、マグネシウムの多いアーモンドや大豆、貝類などを積極的に摂りましょう。
こういった食材は、普段の生活ではなかなか摂れないので、意識して摂るように努めてください。
1人暮らしでなかなか難しいと言う人は、手軽に摂り入れられるサプリメントで補うと良いでしょう。

体だけでなく気持ちのケアも大事!

膝の筋肉だけでなく、体のどの部分であっても、痙攣の多くはストレスが引き金になるケースが多いです。
またそのまま放っておくとそのストレスが悪化の要因になる場合もあります。

日頃いろいろなことにストレスを感じている人は、趣味を見つけるなどストレスを上手に発散することが大切です。

中には、趣味としているゴルフがストレスになってしまう人もいます。

ゴルフはメンタルのスポーツです。
楽しめずにストレスを感じているようでは、ゴルフ上達も望めません。
「ストレス発散のためにゴルフをする!」くらいの気持ちでゴルフに向き合うようにしましょう。

もちろんゴルフ以外でもストレスを発散する方法はたくさんあります。
ただ何も考えずにゆっくりすることであったり、思い切り体を動かすことであったり、何もかも忘れてどこかへ旅に出たりなどその方法は人それぞれです。
心への負担は、筋肉への負担にも繋がると言うことを忘れないようにしましょう!

バランスの良い運動を心がける

筋トレやゴルフの練習で膝の筋肉が痙攣を起こした場合、もちろん休むことが一番の薬になります。

しかしゴルフ熱心な人にとって「休む」のは非常に勇気のいる行動になりますよね。
「1日でも休むとゴルフが下手になるのではないか!?」なんて思ってしまう人もいるのです。

痙攣を起こすくらい練習熱心な人なのですから、当然と言えば当然ですよね。

そういった人は、ゴルフのために少し違う運動を取り入れるのが良いでしょう。
筋トレは体を鍛えるためには大事な運動です。
しかし体への負担は他の運動よりもかなり掛かります。

ではゴルフのための少し違う運動とは何をすれば良いのでしょう。

それはヨガとかピラティスです。
あまり負担が掛からない運動な上に、柔軟性やインナーマッスルを鍛える効果があるので、実はゴルフにはもってこいの運動なのです。

プロゴルファーでこれらの運動を取り入れている選手は多いです。
ムキムキの筋肉だけでなくこういった深層の筋肉をバランス良くつけていくのもゴルフにとっては必要なのです。

身体が硬い人でも、ゴルフ練習の中休みにヨガやピラティスを行っていけば、ゴルフに必要な柔軟性は付いてくるでしょう。

長くゴルフをするために自分の体に注目しよう

足がつるとか痙攣するといったことを軽く見ているゴルファーが結構多いです。

そういった症状が出ると言うことは、あなたの体に何かしらの変化が起きていることを身体があなたに知らせているのです。

大好きなゴルフをするために多少の無理をするかもしれませんが、長くゴルフを楽しみたいのであれば、無理をするよりも常に自分の体と向き合うようにしましょう!