スコア管理アプリを使ってデータ分析を見るといろいろ面白い

最終更新日:2017/06/07

最近はスコア管理アプリを使っている人が多いです。

しかし中には紙主体の方が好きな人もいるでしょう。

スコア管理アプリではスコア入力だけでなく、ティーショットがどこへ行ったか、パット数なども入力していきます。

それで出た自分のラウンドのデータ分析を見ると勉強になりますし、いろいろと面白い発見もできるのです。

面白いデータ分析:フェアウェイキープ率

スコア管理アプリを使う時に、もちろんスコアだけを入力していくだけでも良いのですが、細かな内容をつけていくことで、データが蓄積され、自分のラウンドを数値で分析することが出来ます。

まずは「フェアウェイキープ率」についてお話しましょう。

フェアウェイキープ率は、パー3を除くティーショットがフェアウェイを捉えた割合です。
セカンドショットがどこからになるかと言うのはゴルフにとって非常に大切なことですよね。
フェアウェイからのショットだとスピンをかけてダイレクトにピンを狙うことが出来ますが、ラフからだとスピンがかかりにくく転がってしまうのでそれを計算してショットしなければいけません。

面白いことに、フェアウェイキープ率とは飛距離が出れば出るほど悪くなります。

プロゴルファーの申ジエは飛距離が出る方ではないのですが、フェアウェイキープ率はほぼ100%です。
変わって渡邊彩香は、飛ばし屋ですがフェアウェイキープ率は低いのです。

世界屈指の飛ばし屋レキシー・トンプソンも最近はフェアウェイキープ率を上げるためフルショットをしないようにしているようです。

あなたは飛距離を取りますか?
それともフェアウェイキープ率を取りますか?

面白いデータ分析:パーオン率

次に注目するデータは、パーオン率です。

パーオン率とは、パー4であれば、2打目でグリーンオンする確率、パー5であれば3打目でグリーンオンする確率です。

ハンディキャップごとの平均的なパーオン率では、

100台→0%
90台→16%
80台→44%
70台→55%
スクラッチ→66%

です。

つまり多くの人がまず最初に目指す100切りには、2回程度のパーオンでも可能と言うことなのです。
もちろんハンディキャップが良いほどパーオン率は高くはなります。

このデータを見ると面白いことに気づきませんか?
スクラッチから80台までのパーオン率にはそこまで差がないのです。

皆さんがなかなか超えられない壁と言われている100切り、90切りにはパーオン率が大きく関係してくるようです。
しかしそこからはパーオン率が影響するわけではないように感じませんか。

つまり90切りを達成するまでは、パーオン率を上げるようにがんばりましょう。
そこからはまた違うデータを分析していく必要があるようです。

面白いデータ分析:リカバリー率/サンドセーブ率

リカバリー率とは、上記したようにパーオンできなかったホールでパーかそれ以上のスコアを出した確率です。
これが高いければ、パーオン率が低くてもスコアをまとめられると言うことです。

ハンディキャップごとのリカバリー率は、

100台→0%
90台→17%
80台→46%
70台→60%
スクラッチ→77%

です。

このデータから考えると、100切りをするには、まずはリカバリー率0%から脱出することですね。
そしてシングルプレーヤーになるには、約50%以上のリカバリー率を必要とするのです。

自身のデータを見て、スコアに係らずこの数値が良ければショートゲームに自信を持って良いでしょう。

またサンドセーブ率は、バンカーから2打以内でホールアウトした確率です。

面白いことに、データによると90~100台の人の平均サンドセーブ率は0%です。
バンカーを苦手とするゴルファーは、とりあえず脱出できればOKと思っていますよね。
このサンドセーブ率は脱出してそのままカップイン、もしくはワンパットでカップインしないと0%のままなのです。

80台と70台での差がかなり大きく、80台でもたった7%で70台になると31%、スクラッチになると51%になります。

この分析値が高いゴルファーは、「バンカーが得意!」と自慢してもOKと言えるでしょう。

面白いデータ分析:パット数

ゴルフの全てを左右すると言っても過言ではないのがパット数です。

スコア管理アプリではホールごとのパット数も入力していきます。

これはデータ分析としては使わないのですが、アベレージゴルファーであれば、パット数は「36」になるようにしなければなりません。
パット数が36であれば、平均パット数が「2」となりますよね。

ゴルフで一番避けなければならないのが、3パットです。
3パットをしているうちは、スコア100を切ることはできないでしょう。

ここでスコア別平均パット数を紹介します。

100台→41
90台→35
80台→32
70台→30
スクラッチ→29

です。

以外と大差ない感じを受けるかもしれませんが、パット数が29~32と言うのは18ホールの半分弱は1パットと言うことになります。

微妙な距離のパットがバシバシ入るとか、アプローチで毎回きっちり寄せているとかそういった感じでしょうか。

自分がプレーしたラウンドでの全てのデータを、何気にパーセンテージだけを見るのではなく、じっくりと見比べるようにしてください。
その日のラウンドで褒める点、反省する点が見えてくるでしょう。

また別の日のラウンドのデータと見比べてみるのも新たな発見があって面白いかもしれません。

データ分析だけでなくハンディキャップ取得も

スコア管理アプリで自分のラウンドでのデータ分析を、今後どのように役立てていくかは分かりましたか?

ラウンドで自分が苦手とすること、得意とすることがはっきりと数字で分かってくるので、スコアを良くしていくためには、苦手なことは克服していかなければなりませんし、得意なことは更に伸ばしていかなければなりません。

ただ漠然とデータ分析を見るだけでは意味を成さないので、しっかりと自己分析していくようにしましょう。

またデータ分析を活用するだけでなく、スコア管理アプリでは、入力したスコアカードを提出することで、ハンディキャップの取得もできます。
「JGA/USGAハンディキャップ」を取得することによって、あなたのゴルフに対する気持ちは大きく変わるでしょう。

まずハンディキャップを取得すると、それを元に競技大会などに出場することができます。
昔はゴルフ場のメンバーにならなければ取得できなかったのですが、スコア管理アプリを使用することで、誰にでも取得可能になりました。

また、ハンディキャップを知るということは自分の現在のゴルフレベルを数字ではっきりと知ることになります。
そうすることでスコアアップへのモチベーションも上がり、更にゴルフが面白いものとなるのでしょう。

ラウンドでの細かい目標を立ててみよう

各ラウンドでのデータ。

今までのラウンドでのデータ。

ベストスコアを出したときのデータ。

ワーストスコアを出したときのデータ。

スコア管理アプリでは、自分の全てのラウンドを保存しておくことができ、様々な角度から自分のラウンドのデータを分析することができます。

得意なゴルフ場のコースレイアウト、苦手なゴルフ場のコースレイアウト。
いろいろなパーセンテージを見ることで、自分の得意分野と苦手分野がはっきりします。
また過去のデータと比べることで、何がどう上達しているか、また何がいつまでたっても下手なのかもハッキリしてきます。

そういったことがハッキリしてきたら、細かく目標を立てていきましょう。
例えばフェアウェイキープ率が5割以上になるように、パット数は36以下になるようにと言った感じです。

そうすることで練習場へ行った時に何をどのように練習すれば良いのかもハッキリしてきます。

漠然とスコア目標を立てるよりも、細かく目標を立てて1つ1つ達成していくことでゴルフが何倍も面白いものになります。
そしてゴルフが面白くなると、自ずとスコアもまとまってくるでしょう。

ゴルフを楽しむのは自分次第

スコア管理アプリを使っている人は結構いると思います。
しかしその機能を活用している人は半分にも満たないのではないでしょうか。

昔のゴルファーは、紙主体のスコアカードを持ち帰り、自作のデータ分析を作っていました。

せっかく便利な世の中になったのです。
それを上手く活用して、ゴルフ上達に繋げ、もっともっとゴルフを楽しみましょう!