想像を絶するヘッドスピードなど様々なPGAプロのランキング

最終更新日:2017/05/30

世界中のゴルフファンを魅了するPGAツアー。

誰しもが憧れるPGAプロの凄まじい飛距離や力強いショット、神がかったアプローチやパッティング。

そんな彼らのヘッドスピードや飛距離など様々なランキングを見てみましょう!

PGAプロのヘッドスピードランキング

PGAプロのヘッドスピードランキングは、残念ながら年間ランキング等では出ていません。
ですから、2016年3月15日現在でのPGAツアー.comが特別に発表したランキングを紹介します。

ヘッドスピードの計測は、規定のパー4及びパー5のティーショットでのインパクト時のスピードを平均したものです。
単位はm/s(秒速○メートル)で表します。

1位は、アンドリュー・ルーペ選手です。

ヘッドスピードは、58.61m/sです。

使用クラブは、タイトリスト915D2(ロフト7.5度)、シャフトは、アルディラRogue Silver70Xです。

2位は、ゲーリー・ウッドランド選手です。

ヘッドスピードは、56.13m/sです。

使用クラブは、テーラーメイドM2(ロフト8.5度)、シャフトは、三菱レーヨンTensei CK Blue 80TXです。

3位は、トニー・フィナウ選手です。

ヘッドスピードは、55.99m/sです。

使用クラブは、Vapor Fly(ロフト10.5度)、シャフトは、グラファイトデザインAD DI 8Xです。

4位は、ハドソン・スワッフォード選手です。

ヘッドスピードは、55.73m/sです。

使用クラブは、テーラーメイドM1 460(ロフト10.5度)、シャフトは、アルディアRogue Silver 70Xです。

5位は、オーリー・シュナイダージャンズ選手です。

ヘッドスピードは、55.59m/sです。

使用クラブは、キャロウェイXR16(ロフト10.5度)、シャフトは、三菱レーヨンDiamanaS+70TXです。

このランキングを見て、知っている選手は何人いましたか?

PGAプロの飛距離ランキングにヘッドスピードは関係するのか

PGAプロのヘッドスピードランキングを見て、「飛ばし屋」と呼ばれている選手達の名前がないのに驚きませんでしたか?

飛距離トップ10とヘッドスピードトップ5、どちらにも入っているのは、ヘッドスピードランキング1位のアンドリュー・ルーペ選手と3位のトニー・フィナウ選手だけです。

ちなみに平均飛距離ランキングは、

1位 ダスティン・ジョンソン(312.0yd)

2位 ルーク・リスト(311.1yd)

3位 アンドリュー・ルーペ(310.4yd)

4位 ブランドン・ハジー(308.9yd)

5位 グレイソン・マレー(306.0yd)

6位 ライアン・ブレーム(305.7yd)

7位 ブルックス・ケプカ(305.7yd)

8位 ケビン・ツウェイ(305.6yd)

9位 トニー・フィナウ(305.3yd)

9位 ジャスティン・トーマス(305.3yd)

です。

このランキングを見てもまだまだ知名度の高い選手は少ないと思いませんか?

飛距離を伸ばすなら、ヘッドスピードをアップ!と言うのをゴルフ雑誌等でよく見かけますが、飛距離とヘッドスピードのランキングを見比べると、そうでもないのかなと思わざるを得ないですね。

飛距離1位のダスティン・ジョンソンのヘッドスピードは54.73m/sなのです。

PGAプロのヘッドスピードと飛距離のランキングが比例しないのは

PGAプロたちは、ヘッドスピードランキングより飛距離ランキングが上回っています。
飛ばし屋として知られている選手は特にです。

逆に、先日マスターズを制したセルヒオ・ガルシア選手は、平均飛距離は299.9ydと飛ばない方ですが、ヘッドスピードが54.91m/sとトップ10に入る速さです。

その理由は「効率の良さ」の違いでしょう。

PGAプロの飛ばし屋の選手たちの共通点は、「効率の良さ」なのです。

ゆえに、日本人の平均的男性ゴルファーのヘッドスピードが40~42m/sと言われているのですが、効率良く振れば、そのままのヘッドスピードでも十分飛距離は伸びると言うことです。

しかし飛距離が伸びると同時に問題が発生します。
それはフェアウェイキープ率です。
飛距離が出る分、飛ばし屋の選手達はフェアウェイキープ率が低くなる傾向があります。
でも彼らPGAプロ達はリカバリー力が高いので、それでもパーオンできるのです。

ですから、アマチュアゴルファーは無駄に飛距離に魅了されず、ある程度の飛距離で、フェアウェイキープ率を高めた方が、スコアアップには繋がるでしょう。

PGAプロのフェアウェイキープ率ランキング

では、フェアウェイキープ率、ヘッドスピード、飛距離のランキングを見比べてみましょう。

ヘッドスピード・飛距離ともにトップ10で、なおかつフェアウェイキープ率まで高いとなると、ティーショットに怖いものなし!ですよね。

フェアウェイキープ率のランキングは、

1位 フランチェスコ・モリナリ(72.52%)

2位 ブラインアン・スチュアード(71.52%)

3位 ウィリアム・マクガート(71.72%)

4位 ジム・フューリク(71.07%)

5位 ブー・ウィークリー(70.54%)

6位 グレアム・マクドウェル(70.50%)

7位 ライアン・アーマー(70.14%)

8位 ラッセル・ノックス(70.04%)

9位 ザック・ジョンソン(69.88%)

10位 チェズ・リアビ(69.82%)

予想通りと言って良いのか、飛ばし屋達の名前はフェアウェイキープ率にはないです。

まあ飛距離が出ない分フェアウェイに乗る確率は増えますよね。
フェアウェイに乗せて、確実なパーオンを狙うか、距離は出るが、ラフやOBなどの危険を覚悟するかの選択です。

アマチュアゴルファーは前者の方が賢明ではないでしょうか。

PGAプロのパーオン率ランキング

PGAプロのパーオン率ランキング。

これが選手たちのショットの正確性を現すランキングになります。

1位 ダスティン・ジョンソン(73.37%)

2位 カイル・スランレー(73.08%)

3位 ジョーダン・スピース(72.55%)

4位 トニー・フィナウ(72.22%)

5位 ルーカス・グローバー(72.12%)

6位 セルヒオ・ガルシア(71.35%)

7位 ビリー・ホーシェル(71.30%)

8位 ジム・ハーマン(71.24%)

9位 マーティン・フローレス(71.14%)

10位 ポール・ケーシー(71.00%)

ヘッドスピードで名前の挙がらなかったダスティン・ジョンソンはここでも名前があります。

飛距離が出る上に、セカンドのショットが正確だから、パーオン率も良く、結果も残せるのでFedex Cupランキングでも1位なのでしょう。

このように部門別のランキングを見ると、ゴルフでの重要ランキングも見えてきますよね。

もちろんPGAプロたちのような高いレベルの人達と比べてはいけませんが、皆さんが飛距離のために躍起になっているヘッドスピードは、そこまで重要ではないのかもしれませんね。

FedexCupランキング

FedexCupとは、米国PGAツアー開幕戦から8月のウィンダム選手権までのレギュラーシーズンと、プレーオフシーズンに分けられます。

トーナメントでの上位70名に付与されるポイントでランキングが決定され、レギュラーシーズン終了時のランキング上位125位までの選手がシーズンチャンピオンを決めるプレーオフシリーズへ進出出来ます。

この最終戦終了時のポイントランキング首位の選手が真のチャンピオンとなり、なんと1,000万ドルのビックボーナスを獲得します。

初代チャンピオンは、あのタイガー・ウッズ選手です。

2016-2017シーズン現在のランキングトップ5は、

1位 ダスティン・ジョンソン

2位 松山 英樹

3位 ジャスティン・トーマス

4位 ジョン・ラーム

5位 パット・ペレス

となっています。

このランキングでやっと松山英樹選手の名前が挙がってきましたね。

ヘッドスピードはゴルフにとって重要なのかな…とここまで来ると思ってしまいますよね。

PGAプロほどのヘッドスピードは必要ないですが、レギュラーティーからラウンドするのであれば、平均値前後のヘッドスピードがあれば十分でしょう。

ですから平均値くらいまできたら、他のことに目を向け、そこを伸ばしていくようにしましょう!

あなたはゴルフに何を求めていますか?

ゴルフ練習場へ行くと、様々なゴルファーがいます。
無心に打ちまくって、ヘッドスピードや飛距離へ貪欲だったり、50~70ヤードだけを集中してずっと打ち込んだり、鏡や動画で自身のスイングを確認しながら練習していたり。

スイングだけでなく、練習方法も千差万別です。

そのためあなたがゴルフのスコアアップに、今何が一番必要なのかをしっかりと見極めて、それにあった練習をしていかないと、その時間は無駄になってしまうので気をつけてくださいね。