何気なく脚の長さを見比べてみたら、左右の長さが違う!
O脚X脚は骨盤矯正で良くなるって聞いたけど本当?
テレビ番組で骨盤が開いているかチェックするコーナーを見て試したら、骨盤が開いている人に該当した。
ゴルフのスイング軸が安定しないのは骨盤が傾いているから。
などなど、骨盤や脚の症状について気になることは多くあると思います。
今回はそもそも骨盤とは何か、なんで骨盤矯正は整体で効果が出るというのかなど、普段何気なく耳にすることをより詳しく説明していきます。
骨盤矯正の「骨盤」とは一体?
「骨盤矯正」「骨盤が歪んでます」「骨盤の位置が・・・」など骨盤という言葉を耳にする機会が多い世の中ですが、そもそも骨盤というのはどの部分を指すのか、役割は何なのかを説明していきます。
・骨盤とは?
骨盤は、1つの骨だと勘違いしやすいのですが、左右対にある仙骨・寛骨・尾骨の3つの骨で構成されています。
寛骨(かんこつ)はさらに、腸骨・恥骨・坐骨の3つに分かれます。
この寛骨の片方が前傾していたり後傾していたりすると、脚の長さが変わります。
あるいは股関節や膝関節周りの筋肉の張りや硬さでも長さが変わるでしょう。
そんな骨盤の役割としては、人の骨盤は短く横幅が長いので、お腹の内臓などを支えることが出来ます。
また、直立して立っているときや座っているときに姿勢の保持をします。
この骨盤が、前に出ている状態が骨盤が前傾していると言います。
壁に背中をつけたときに、腰と壁のすき間に腕が入ってしまうくらい開いている状態になっているでしょう。
これはいわゆる反り腰で妊婦の方に多く見られます。
反対に骨盤が後ろに出ている状態は骨盤が後傾している状態です。
壁に背中をつけたときに、腰と壁のすき間がほとんどない状態になっています。
ねこ背の姿勢になることが多い方やデスクワークの方に多く見られるものです。
このように、骨盤の傾きひとつで体全体のバランスを狂わしてしまうことがあるのです。そんな状態で軸回転をするゴルフが正しく出来ないのは、想像に難くないでしょう。
そのために整体などで効果的に矯正する必要があるのです。
整体の効果を感じるには通うこと
骨盤矯正をしたくて、一度整体に行ってみたけど、効果が出たのかいまいち分からないという方は、最低でも3~5回は通ってみましょう。
人はいきなり姿勢が悪くなるわけではありません。
日常の何気ないクセが積み重なって、良く使う筋肉とあまり使われない筋肉が出てきてしまい、それがやがて悪い姿勢や骨盤が開いている、前傾・後傾しているといわれる状態になってしまうのです。
そのように長年の積み重なったクセを良い方に修正するには、それ相応の時間が掛かるのは当然です。
特に骨盤矯正となりますと、背中・お腹・太ももと大きく分けても3つもの部位の筋肉がたくさん骨盤に付着しています。
これらがさらに各筋肉ごととなると、20種類は超えるものとなるのです。
それらの筋肉を子供に置き換えて考えてみてください。
20人の子供のうち、5人の子が悪さをして言うことを聞きません。
この子達があなたの言うことを聞くようになるまで、どれくらいの時間がかかるでしょうか?
1回で言うことを聞くようになる子もいれば、1年以上かかる子もいると思います。
大抵の子供は、言い続けて少しずつ理解していくものです。
なかには、普段と言い方を変えたら、言うことを聞くようになる子もいるでしょう。
筋肉も同じように、やり続けなければ変わってくれません。
もしくはやり方を変えなければなりません。
つまり骨盤矯正をするということは、効果も出やすい筋肉もあれば時間を要する筋肉もあるということなのです。
そのためには整体に通い続けなければならないのです。
ゴルフの基礎練習と同じく、反復することが何より大切なのです。
整体の効果が薄れてきたと思ったら
骨盤矯正の期待出来そうな良い整体が見つかった。
定期的に通っているけど、効果があまり感じられなくなってきた。
このようなケースも出てくると思います。
こういったケースでは、先天的な症状がある場合や生活習慣の見直しが必要な場合があります。
まずは先天的な症状ですが、例えば脚の長さが違うというケースでも、先天的に左右の脚の骨の長さが違う場合や骨を損傷した場合は、骨そのものの異常ですので、整体で改善は認められないでしょう。
それから生活習慣の見直しですが、例えば整体に2週間に1回のペースで通っていて、そのときから数日は調子良いがまた戻ってしまう場合は、普段の姿勢を意識することで変わってきます。
同じ姿勢で仕事や家事をしていると、筋肉が動かないまま力が入っている状態になり、筋疲労が生じます。
筋疲労したまま過ごしていくと、良い姿勢を取りにくい体になってしまうのです。
この状態を防ぐためには、頻繁に姿勢を変えることも大切です。
また、高さの合っていないキッチン台での作業も、積み重ねると筋疲労が生じます。
理想的なキッチン台の高さは、身長÷2+5~10cmと言われています。
台が高い場合は、踏み台や履物で高さを調節しましょう。
台が低い場合は、膝を軽く曲げる・腰掛けを使うなどで調節しましょう。
以上は家事をする場合の例えですが、自分の体に合った高さのもので作業することで、良い姿勢に変わってくるのです。
整体の骨盤矯正は筋肉の修正
ここまでお読み頂いた方は、骨盤矯正は骨ではなく筋肉を修正するということにお気付きになったでしょうか?
筋肉の張りが強くなるか、筋肉が弱くなるかなどで骨盤は前傾したり後傾したりします。基本的に骨は自分自身でずれるということは出来ないのです。
それなので骨盤矯正をするときは、その人の骨盤と脊柱や頭の位置がどこにあるのかを確認し、筋肉にアプローチをして施術をします。
例えば、骨盤が前傾状態の方は、首の後ろ側の筋肉・胸筋・腰の筋肉・腸腰筋・大腿筋膜張筋・太ももの前側などが張っていたり、普段からそこを使うような姿勢になっています。
そうなると反対側の、首の前の筋肉・胸の後ろの背中の筋肉・腹筋群・ハムストリングスなどが弱くなっていることが考えられます。
このように原因が全身にあり、筋肉の張り具合などで骨盤の位置が変わってしまいます。
これらの筋肉の作用を正常な状態に近づけるために、整体などでは筋肉に効果的にアプローチするのです。
ですから、ゴルフ上達のために整体に通われるのであれば、スポーツ整体を謳っているところを探されるといいでしょう。
骨盤矯正の効果を高めるには
整体に通って体の状態を良くしてもらったら、今度は自分でも骨盤矯正の効果を高める、維持するために努力しましょう。
骨盤のずれが出るのは、姿勢の崩れや同じ姿勢を取り続けることで起きます。
そうなると前後の筋バランスが崩れ、姿勢がさらに悪くなるのです。
このバランスを戻すためには、ストレッチとトレーニングが必要になってきます。
先ほどの骨盤前傾の症状を例にすれば、
腰の筋肉はストレッチをかけて緩めて、腹筋はトレーニングをして締めると腰とお腹のバランスは整ってきます。
整体に行けば色々とアドバイスを貰えると思うので、そのアドバイスを参考にストレッチとトレーニングを毎日行なうようにしましょう。
姿勢を常に良くしていれば良いのか!と思う方もいると思いますが、良い姿勢を長時間維持し続けるのはとても疲れます。
まずは休みながら1日のうちに何度か良い姿勢を意識するようにしましょう。
歯磨きのとき、通勤電車の中、食事中など自分でこの時は姿勢を良くしようと決めて行なうと良いでしょう。
そうしていくうちに、無意識に良い姿勢をとれるようになってくるのです。
こういった生活を続けていれば、おのずとゴルフのアドレスも安定するようになり、スイング軸も保たれるようになるでしょう。
骨盤矯正はパフォーマンスアップにつながる
骨盤が気になるというアマチュアゴルファーは実際どれだけいるのでしょうか。
もしかしたらスコアに伸び悩んでいる方は、左右の筋バランスが崩れていて、脚の長さが違っているかもしれません。
ですから日頃から姿勢を意識して、ストレッチやトレーニングを行ないましょう。
また一人で悩んでいるのなら、スポーツ専門、特にゴルフ専門でやっているところに行って、しっかりと話し合ってみてくださいね。