顎の歪みがひどい!
そう感じている人はいませんか?
手に右か左か利き腕があるように、食べ物を噛むときも癖によってどちらかに偏りがちなのをご存知でしょうか?
そしてその噛み癖こそが顎の歪みの原因になるということです。
たかが噛み癖と思いがちの人もいると思いますが、噛み癖による顎の歪みは身体全体に影響を及ぼすことがあるので注意が必要です。
そのせいでゴルフでミスショットしているかもしれませんからね。
ひどい顎の歪みの原因!利き顎とは?
顎にも”利き顎”というものが存在します。
人には食べ物を食べるとき、両顎を使ってではなく、自然にいずれか片方だけ多く使って噛む癖があり、それを利き顎といいます。
特に意識せずに行っていることですが、実は身体の不調はその利き顎が原因で起こっていることもあるのです。
ずっと同じ側だけで噛み続けると偏咀嚼(へんそしゃく)になってしまい、顎の歪みや片方のほうれい線だけ深くなってしまうなど、顔のバランスが歪む原因にもなります。
特に、瞬間的に力を込めるゴルファーはもちろん、その他様々なスポーツ選手はしばしば歯を食いしばってプレーするので、症状が顕著に出やすいです。
偏咀嚼を予防するには、まずある程度歯ごたえのあるものを食べること。
そもそも片側で咀嚼する原因は、最近は柔らかい食べ物が増えた影響もあり、咀嚼する回数が減ってきていることが考えられます。
ですので、噛みごたえのあるものを、右と左を交互に使用してしっかりと咀嚼することで、ひどい歪みを予防し、結果的にダイエット効果も得られるかもしれません。
手軽なものとしてはレストランやスーパー、コンビニでもよく見かける野菜スティックはオススメの1つです。
意識的に左右両方の顎をバランスよく使うようにしていくと、歪みも減り、体全体のバランスも整ってくるでしょう。
顔や顎の歪みでチェック!歪みがひどい人は要注意!!
自分の顔や顎に歪みがあるどうか知るためには、一度、自分の顔を鏡でじっくり見てみると分かります。
目の大きさが左右で違う、笑った時に口角の位置が違う、ほうれい線が片方だけ深く刻まれている、上の歯と下の歯の中心がずれている、口を開くとガクッと音がする、左右の目を結んだラインと口角を結んだラインが並行でない、などの症状がある人は、顔や顎にひどい歪みがある可能性があります。
顔や顎が歪むと、見た目が悪いだけでなく、他にもいろいろな弊害がでてきます。
自分では全く関係ないと思っていた症状も、実は顔や顎の歪みが原因ということもあるのです。
しつこい偏頭痛、肩こり、腰痛、首のこり、めまい、耳鳴り、不眠症、嚥下障害、自律神経失調症に悩まされている方は、顎の歪みを疑ってみてはいかがでしょうか。
顔や顎の歪みは、いつのまにか習慣と化している何気ない所作が原因で発症するケースが多くあります。
特に注意したい癖や習慣には、頬杖をついてしまう、うつ伏せや横向きの体勢で寝ることが多い、座る時に足を組んでいる、姿勢が悪い(猫背)、いつも同じ方の手でカバンや荷物を持っている、片方の足に体重をかけて立っている、食べ物を片方の歯で噛む癖があるなどです。
歪みは顔や顎だけでなく、体のどこにでも起こりうることですので、ご自分の姿を鏡に写すなどして早めに気がつけるようにしましょう。
これらの悪い習慣がある方は、その習慣を止めるだけで突然ゴルフが上手くなるかもしれませんよ。
噛み癖をなくそう!顎の歪みの改善方法
顔や顎のひどい歪みを改善するための第一歩は、自分の顔をしっかり観察すること。
左右どちらにズレがあるのかを見極め、ずれている側の反対側の顎を意識的に使うことです。
できるだけ噛みごたえのあるものを食べるようにすることも大切です。
もちろん姿勢を良くすることも大切です。
ですから顔や顎だけはなく体全体の片寄りも矯正する必要があります。
猫背の防止には、左右均等に重心をかけて立つように意識します。
頬杖や足を組むのもやめましょう。
寝るときは、横向きでは寝ないように意識しましょう。
横向きで寝ることは顔の歪みにつながります。
かばんは、いつも左右どちらか決まった肩にかけるのではなく、交互にあるいは均等にかけるようにしてください。
虫歯がある場合は、放置せずに早めに治療することも大切です。
悪い方の歯で噛まないようにしていると、それが癖になってしまうからです。
入れ歯の具合が悪い場合も同様です。
そして、近年体の不調の原因として無視できなくなったのが、スマートフォンの使いすぎでしょう。
長時間同じ体勢で、顔は左右どちらかに向いて枕に押し付けたままスマートフォンを使用していると、体に少なからぬ負担をかけます。
無意識に片方の目だけを酷使していることにもなり、両目の使い方がアンバランスになると、こちらも顔が歪む原因になると言われているのです。
スマートフォンは、休み休み使うように気をつけてください。
また右打ちゴルファーなら左打ちスイングを繰り返すのもバランス調整効果があるので、オススメしたいですね。
ひどい顎の歪みともサヨナラ!簡単エクササイズ3選
顔や顎のひどい歪みは無理に治すのではなく、マッサージやエクササイズで徐々に症状を緩和していくことが大事です。
そのための自宅で簡単に出来る方法を紹介しましょう。
まず、顎の筋肉を緩める「口ポカーン運動」です。
歪みは力尽くではなく、顎周辺の筋肉を緩めることで治します。
★口ポカーン運動★
口を力なく軽開けたままにして、頭を5秒ほどかけて右へゆっくりと傾け、同じ時間かけて正面に戻し、これを左右同じように繰り返します。
(回数は左右それぞれ2回から4回です)。
次は、顎のひどい凝りを解消する「パクパク運動」です。
顎の関節や筋肉が凝っていると、関節がずれたり片方だけの筋肉が凝り過ぎて顔が歪んでしまうことがあります。
この凝りを解消することで顔のバランスが整います。
★パクパク運動★
両方のこめかみに手のひらを当て、口をパクパクと30回程開閉してください。
下顎だけを左右に30回程動かしましょう。
動作をするときは、常に力を抜いて行います。
3つめは、頬の筋肉の凝りをマッサージでほぐす方法です。
★頬マッサージ★
手のひらを頬に当てて歯を食いしばり、その時に筋肉が盛り上がった部分を覚えておきます。
盛り上がった筋肉部分を指の腹でクルクルとマッサージしてください(1回2〜3分)。
このマッサージ1日数回行ってみてください。
凝っていると軽いマッサージでも痛みを感じることがあります。
軽く触って痛みを感じる人はかなり凝っているので、毎日マッサージでほぐすようにしてください。
これら3つの方法は自宅はもちろん、職場やゴルフラウンドのホール間の移動のときにもやるといいでしょう。
顎の筋肉が緩めばティーショットの成功確率が上がるかもしれません。
顎の歪みによる病気、顎関節症に注意!
顎の歪みは、「顎関節症」という病気を併発することがあります。
顎関節症は自然治癒することもありますが、症状が改善しないまま放置していると悪化します。
顎関節症の主な症状は5つあり、これらが単独であるいは同時並行的に現れます。
◎顎関節症
①顎関節や周辺の頬やこめかみに痛み
口の開閉や食べ物を噛むときなどに痛むのが特徴です。
また、顎の動きに関係なく痛む場合は他の病気の可能性があります
②口が大きく開けられない(開口障害)
正常な人は縦に指3本分入るのですが、指が2本程度もしくはそれ以下しか入らなくなります。
③顎を動かすと音がする(関節雑音)
症状が音だけの場合は顎関節症の疑いがありますが、治療は必要ないと思われます。
④噛み合わせに違和感
顎の関節や筋肉に問題があると、顎の動きに変化が生じて噛み合わせが変わることがあります。
急に噛み合せが変わったように感じるときはひどい顎関節症の疑いがあります。
それら以外にもさまざまな症状がありますので、不具合を感じたときは、なるべく早く病院へ行くようにしましょう。
顎関節症のままゴルフをしたって、いいことありませんからね。
顎の歪みはどこの病院にいけばいいの!?
歪みから顎にひどい痛みを感じたり、口を開けられない症状がでた場合、最初に受診するのは歯科医になるかと思います。
そこで問診を行なって、今後の治療方針を相談することになるでしょうが、場合によっては、とりあえず何もせずしばらく様子見ということで落ち着くかもしれません。
というのも、こうした症状が自然治癒する可能性も少なくないからです。
無論、重傷とはいえませんが、何らかの治療が必要と判断された場合は、医師の指導のもとで治療を始めることになります。
ただ、噛み合わせを調整するために、とりあえず歯を削ってみるなどの、一度行ってしまうと元に戻すことができない治療を受けるのは避けた方がいいという見解があります。
歯科医のほか、大学病院や総合病院の口腔外科には、顎関節症の専門外来を設けているところもあるので、そちらを受診することもできます。
治療法としては、運動療法、薬物療法、器具を用いた矯正治療、手術などが症状に応じて使い分けられますが、中心となるのは運動療法とのことです。
手術が必要なケースは極少数に限られるようです。
そうひどい状況には思えないので、自分で治したいと思われる方もいるかもしれません。しかし、その場合でも、自己流ではなく、医師の指示に従うようにしてください。
顎の歪みを軽く見ないようにしましょう
たかが顎の歪みだからといって放置すると身体全体に影響がでてくる可能性があります。顔の歪みは身体の歪みといってもいいでしょう。
身体の歪みのせいで、自分の思い通りのゴルフスイングができないのは悲しいですよね。
ですから日ごろから食事での噛み癖やマッサージなどで歪みを防ぎましょう。
痛みがある場合などは我慢せずすぐに医者に受診してください。