メジャー3勝を誇るローリーマキロイですが、そのスイングのダイナミックさと正確さは後方から撮影された動画で見て取る事が出来ます。
では、ローリーマキロイのスイングはどこが凄いのか見ていきましょう。
ローリーマキロイのオンプレーンスイングを後方から確認する
ローリーマキロイのスイングは正確ですよね。
さすがメジャー3勝を誇るスイングと言えます。
ローリーマキロイのスイングを後方から確認すると、正にオンプレーンスイングのお手本とも言える程、正確な軌道を通っています。
バックスイングからフォロースルーまで緩みの無い、流れる様なスイングと言えます。
オンプレーンスイングの為、ボールが大きく曲がる事も無く、正確にピンを狙ったショットを繰り返していますよね。
フェースターンも程よく行われているスイングであると言える為、無理をして飛距離を稼ぐような動きがなく、しかし、飛距離は十分すぎる程飛んでいるといったイメージのスイングと言えます。
スイング軸が終始安定してズレない為、いつもフェースの同じ位置でボールをインパクト出来ています。
打点がバラバラのアマチュアゴルファーにはお手本になるのではないでしょうか。
また、ローリーマキロイのスイングは正面よりも後方から確認すると、スイングの素晴らしい点を見る事が出来、自分のスイングの参考になると思いますよ。
ローリーマキロイのスイングを後方から見ると、トップがコンパクト
ローリーマキロイのスイングを後方から見てみると、バックスイングを無理しない、トップがコンパクトなスイングである事が分かります。
それなのに、飛距離は300ヤードオーバーです。
なぜなのでしょう。
実はローリーマキロイのスイングのここに、ゴルフスイングのエッセンスが秘められているのですが、皆さんは分かりますでしょうか。
トップがコンパクトなのに十分な飛距離が得られるスイング、これは上半身と下半身の回転差、すなわち捻転なのですね。
捻転差があればある程、ダウンスイングでのひねり戻しのパワーを得る事が出来る為、ゴルフボールは飛んで行きます。
アマチュアゴルファーはこの捻転差が無く、上半身と下半身が一緒に動いてしまう、いわゆるドアスイングの方が多い様に見受けられます。
対してローリーマキロイはバックスイングの初期の段階で、下半身の動きを出来るだけ抑えている為、トップで強烈な捻転差が生まれます。
これがコンパクトなトップの正体なのですが、身体が十分に捻られている為、これ以上回す必要がないのですね。
飛ばないアマチュアゴルファーの方には是非とも真似てほしい部分です。
スイングを後方からみたローリーマキロイの捻転差には筋力が必要
ローリーマキロイのスイングを後方から見ると、捻転差が非常に大きく、この事が大きな飛距離を生み出す秘訣である事に触れましたが、ローリーマキロイほど絞ろうとするには、強い筋力が必要になります。
椅子に座って、どれだけバックスイングを回せるか試してみると、ほとんどのゴルファーは肩があまり回らない事に気づくはずです。
おそらくローリーマキロイのスイングを後方から見る程には回りませんよね。
ここがローリーマキロイの凄い所なのですが、並外れた筋力をもつ彼だからこそ、コンパクトなスイングでも大きく飛ばせるのです。
しかし、アマチュアゴルファーもこの捻転差を意識してスイングする事は非常に重要で、バックスイングで腰を回し過ぎてしまうゴルファーは、ローリーマキロイの様に腰をあまり回さない意識で練習すると良いかも知れませんよ。
また、腰の動きを意識すると手の動きがセーブされる為、スイングプレーンが安定するという副産物も生まれるはずです。
きっと、この意識で練習を続ければ飛距離がアップする事は間違いないでしょう。
アイアンショットを後方から見ると、世界最高レベルが分かる
ローリーマキロイのアイアンスイングを後方から見ると、その軌道の正確性、安定感から世界最高レベルな事が分かるはずです。
まず、スイングがコンパクトである事はもちろん、インパクトゾーンでの正確な軌道は正に世界トップレベルある事は言うまでもありません。
フェアウェイウッドから放たれたボールが、250ヤード彼方の小さなアイランドグリーンにオンするショットなど、正にローリーマキロイのスイングを象徴しています。
フェアウェイウッドをこれだけ正確に扱えるのですから、アイアンなどやさしいものでしょう。
しかも、全ての番手を同じリズムで振る為、ミスが少ないと言えます。
長いクラブを振る速さと短いクラブを振る速さが同じという事は、それだけスイングの反復性が高いと言えます。
よく、短いクラブを早く振ってしまうゴルファーがいますが、これではスイングは安定しません。
ローリーマキロイのスイングの様に、ゆっくりと大きく振る事をイメージする事が大切です。
小手先で早く振ってしまう方は、ローリーマキロイのスイングを真似てみてください。
ローリーマキロイの飛距離はジャンプアップのおかげ
ローリーマキロイのスイングを後方から見ると、ダウンスイングで沈み込み、インパクトで伸びあがっている事が分かります。
これはジャンプアップと言って、スイングスピードを上げるテクニックになります。
ダウンスイングでしっかり沈み込んでパワーを溜め、インパクトで解放させる動きなのです。
日本でも身長の低い女性プロゴルファーが多く採用している打ち方なのですが、身長があるローリーマキロイがこの打ち方をしているなんて意外ですよね。
ただ、ローリーマキロイはこの打ち方で凄まじい飛距離を稼いでいます。
300ヤードを超えるホール、時に350ヤードもあるミドルホールでドライバーショットをワンオンさせてしまうのです。
これだけ飛べばグリーンオンしなくてもセカンドショットが楽な事は言うまでもありませんよね。
ただ、このインパクトでのジャンプアップはタイミングを取るのが難しく、ただ単に上に飛び上がればよい訳ではありません。
ジャンプアップする前のパワーの蓄えが必要になります。
スイング全体を通してのバランスが重要になりますので、習得するには多くの練習が必要になるでしょう。
ローリーマキロイ程のスイングであれば、もっとメジャーに勝てるはず
ローリーマキロイの後方からのスイングを見ると、そのスイングの正確性、飛距離からもっとメジャーに勝てる選手と思われます。
マスターズはもちろん、世界一ハードなセッティングの全米オープンも更に勝てるでしょうし、比較的距離が短めの全英オープンにも勝てるスイングをしていると思われます。
しかし、ショットは世界一と言えるローリーマキロイですが、パッティングがあまり良くないと言えます。
この事がメジャーの優勝数を伸ばせていない理由だと思われるのですが、パターが入れば間違いなくメジャートーナメントを何勝も出来る選手と言えるでしょう。
パターが入れば、波に乗れますし、ローリーマキロイは元々ピンをデットに狙えるスイングをしている為、怖い物なしになるはずです。
ゴルフというスポーツは、パッティングが良くなるとスイングも安定する事が多いですので、ローリーマキロイの強さはパッティングの上昇にあると言っても過言ではないかもしれません。
日本でも、その年の平均パット数上位の選手が賞金ランキングの上位になっている事からも、ローリーマキロイに限らず、いかにパットが大切かを物語っていますよね。
ローリーマキロイのスイングは誰でも真似出来るものでもない
ローリーマキロイのスイングはパワーと正確性を併せ持った稀代のゴルファーであるという事が言えます。
スイング動画を後方から見ると、その正確性が更に分かります。
しかし、これだけのスイングを行うには筋力だけでなく、関節の柔らかさや筋肉の柔軟性も必要な為、簡単に真似が出来るスイングでは無いと言えますね。
捻転差を身体の極限まで生かし、ひねり戻しのパワーをボールに100パーセント伝えられないとローリーマキロイの様なスイングをする事は無理と言えます。