女子プロゴルファーのランキングでよく話題になるのは、賞金ランキングですよね。
しかし実は、様々な項目別に細かくランキングが出ているのです。
日ごろあまり注目することがないと思うので、ここで一緒に昨年の様々なランキングを注目してみましょう!
女子プロゴルファーのメルセデスランキング
メルセデスランキングの集計方法は、成績ポイント(順位に応じて30~1ポイント)と出場ラウンド数(1ラウンドにつき1ポイント)の合計ポイントになります。
日本女子プロゴルフ協会では、選手たちのモチベーションを上げる目的で、2012年からメルセデスとのオフィシャルパートナー契約を締結しました。
昨シーズンのトップ5は、
1位 イ・ボミ
2位 笠りつ子
3位 鈴木愛
4位 キム・ハヌル
5位 申ジエ
でした。
賞金獲得ランキングと違うのは、出場ラウンド数も関係してくるからでしょう。
イ・ボミ選手は、アメリカツアーにも参戦していたことから、試合数は28だったのですが、優勝回数が5回とダントツだったので、ランキングへの影響がありませんでした。
申ジエ選手は、3回優勝したものの、出場試合が27とメルセデスランキングトップ5の中では一番少なかったです。
笠りつ子選手と鈴木愛選手は、2回の優勝だったものの、出場試合が33(笠りつ子)と32(鈴木愛)で他の選手よりも多かったです。
基本1ラウンド1ポイントですが、成績ポイントに加算されるので、ランキングを左右させてしまいます。
ゆえに、シード権を持っている選手が有利とも考えられるのです。
国内女子ツアー年間賞金獲得ランキング
女子プロゴルファーの年間賞金獲得ランキングは、シーズンの後半になるほどかなり注目されるランキングです。
2015年シーズンは、イ・ボミ選手とテレサ・ルー選手の一騎打ち。
2016年シーズンは、イ・ボミ選手と笠りつ子選手の一騎打ち。
そしてどちらもイ・ボミが勝利を収めました。
やはりプレッシャーのかかる場面でもしっかりと押さえていくところが彼女の最大の強みなのです。
2016年シーズンの年間賞金獲得ランキングのトップ5は、
1位 イ・ボミ
2位 申ジエ
3位 笠りつ子
4位 キム・ハヌル
5位 鈴木愛
でした。
笠りつ子は、意気込みもむなしく、最終の3戦で結果が出せなかったため、3位と言う結果になってしまいました。
またこの年間賞金獲得ランキングは、翌年のシード権に影響します。
完全に上位にいる選手たちにはあまり関係のない話ですが、60位前後の選手たちはシード権を失うかどうかの大きな瀬戸際になってきます。
シーズン最後のトーナメントでは、同じ涙でも、明暗がはっきりと分かれてしまう運命の日なのです。
女子プロゴルファーの平均ストロークランキング
平均ストロークとは、1ラウンド当たりの平均ストローク数です。
(調整値加味総ストローク数÷総ラウンド数)が算出方法です。
コース所定パー72以外の場合、パー72に換算したストローク数に調整します。
規定ラウンド数を満たしている選手のみ対象となっています。
女子プロゴルファーの平均ストロークランキングの2016年シーズンのトップ5は、
1位 イ・ボミ
2位 申ジエ
3位 キム・ハヌル
4位 笠りつ子
5位 テレサ・ルー
でした。
18位までの選手が、平均ストロークがアンダーパーという結果です。
これまで紹介したランキングを比べると上位にいる選手に大きな違いはないですよね。
しかしランキングの内容によって、順位が微妙に入れ替わるのが不思議であって、面白いですよね。
トップのイ・ボミ選手は、目標を60台としていたのですが、結果は70.0922とわずかに足りませんでした。
しかしこの数字は、凄いことにツアー制施行後史上最小の数字なのです。
彼女がいろいろなランキングで1位なのも納得です。
敵寄せずの1年間だったのはランキングからもよく分かります。
女子プロゴルファーの平均パット数ランキング
有名な「Drive is money, patt is show」。
パッティングはスコアに大きく影響するのはゴルファーにとっては周知の事実でしょう。
そんな女子プロゴルファーの平均パット数ランキング、大変気になりませんか。
2016年シーズンの平均パット数ランキングのトップ5は、
1位 姜秀衍(カン・スーヨン)
2位 鈴木愛
3位 森田遙
4位 佐伯三貴
5位 原江里菜
でした。
パターって大事じゃないの!?と思いましたよね。
前述してきたランキングに名前が入っているのは、鈴木愛選手だけです。
つまりプロの試合になると、パターだけでは勝っていけないのかもしれません。
なんとずっとトップ5に名前があったイ・ボミ選手は、23位なのです。
2位に名前を挙がっていた申ジエ選手も12位と上位に少し足らずでした。
それでもメルセデンスランキングや獲得賞金ランキングで上位にいるということは、ショットの精度がかなり高いことを表しているのです。
しかし、1位の姜秀衍選手が27.8849なのに対し、7位のイ・ナリ選手まで28台で、実は平均パッティングには大差がないのです。
1打1打に生活や人生が掛かっていると言われているだけあって、ランキングでの差も決して大きくはないのです。
こんな記録もある!年間トップ10回数ランキング
いやはや、プロゴルファーとはいろいろな角度からランキングを付けられて本当に大変です。
しかしこのランキングが彼女たちのモチベーションに繋がっていると、日本女子プロゴルフ協会は話しているので、彼女たちのメンタルの強さを伺えます。
年間40弱の試合がある日本女子プロゴルフ。
もちろん、選手達は全試合出るわけではありません。
休みを取る選手であったり海外のツアーに参戦したりと、個々の理由によって参加する試合を選んでいきます。
2016年シーズンの年間トップ10回数ランキングのトップ5は、
1位 笠りつ子
2位 イ・ボミ
3位 鈴木愛
4位 菊地絵理香
4位 キム・ハヌル
でした。
もちろん試合数は様々ですが、やはり上位にいる選手の名前にあまり変化を感じません。
ここで菊地絵里香選手が初登場ですね。
参加試合数32試合で、トップ10入りが18回と実力を感じます。
いつ優勝してもおかしくない選手の1人であったのは間違いないでしょう。
その証拠に、2017年今シーズンすぐに優勝を飾りましたよね。
このように昨シーズンのいろいろなランキングに注目することで、今シーズンの選手達の活躍が予測しやすいかもしれません。
アマチュアでは夢のようなイーグルも女子プロゴルファーは出せる!
あまり注目することがないと思いますが、イーグル数ランキングを見てみましょう。
これは年間のイーグル獲得数です。
アマチュアゴルファーであれば、イーグルとは人生で何回獲得できるでしょうか。
ホールインワンもイーグルになりますよね。
2016年シーズンのイーグル獲得ランキングのトップ5は、
1位 キム・ハヌル
2位 鈴木愛
2位 笠りつ子
4位 柏原明日架
4位 木戸愛
4位 藤田さいき
4位 堀琴音
でした。
1位のキム・ハヌル選手はなんと8回もイーグルを獲得しています。
このランキングの選手たちを見てみると、決して飛ばし屋だからイーグルを獲得すると言うわけでもなさそうです。
この中で飛ばし屋のイメージと言えば、柏原明日架選手くらいではないでしょうか。
日本女子プロゴルファーでの飛ばし屋と言えば渡邊彩香選手ですが、なんと彼女は53位で、年間でわずか1回のイーグルしか獲得していません。
彼女のショットの不安定さが全面的に出ていますね。
今シーズンはすでに優勝に絡むシーンもちょくちょく見かけているので、今シーズンの活躍を期待したい選手の一人ですね。
いろいろなランキングの楽しみ方
ここで話した以外にもまだまだランキングが付いている項目はあります。
ただなんとなく彼女たちのランキングを見るのではなく、いろいろなランキングの上位の選手たちを比較してみると、どういったプレーをする選手が年間獲得賞金ランキングやメルセデスランキングで1位になるのかが分かってきます。
それが分かってくると、ゴルフでは何が必要なのかと言うのが見えてくるので、自分のスコアメイクの参考にすると良いでしょう!