ゴルフは軽いスポーツというイメージがあります。
しかしゴルフに必要なものは、「体力」「メンタル」「技術」です。
ゴルフはメンタルのスポーツだ!とよく言われますよね。
それに間違いはないのですが、それは基礎体力というベースがあっての話なのです。
そこでゴルフに必要な基礎体力についてお話ししましょう。
ゴルフと基礎体力の関係
ゴルフスイングという運動能力は、基礎体力に応じたものに制限されています。
故に、基礎体力が上がるということは、ゴルフ上達の限界もあがるということなのです。
ゴルフは老若男女楽しめるスポーツと言われていますが、すべてはその人たちの基礎体力を前提に練習に取り組むことがベースです。
ゴルフは基礎体力ありきと言ってもよいくらいでしょう。
実際のところ、基礎体力が高い人がスコアが良いとは限りませんが、そこに関係性はあります。
初心者が理想のスイングを追い求めても、そのスイングに対応できる基礎体力がなければ、無意味なことです。
まず体幹はゴルフで最も大事です。
体幹とは頭部と四肢を除いた胴体の部分で、ゴルフスイングの中枢となるところです。
ゴルフスイングは体を捻転させて行います。
スイングの基本は体幹が正しい体の回転を行っているかで決まるのです。
その回転を支えるため、腹筋はとくに大事でしょう。
そして背骨を軸にしてのボディーターンがゴルフのスイングの成否を決めます。
体幹を使わずに腕だけのスイングになると、手打ちになってしまい、すぐ上達に限界が訪れてしまいます。
体幹が重要だとは言いましたが、ほかの部位もスイングにとって重要な働きをしているのは間違いまりません。
ですから、体幹を中心にほかの部位もバランスよく鍛えていくことが上達に繋がるのです。
ゴルフの基礎体力作りのためのウォーキング
さぁ!鍛えるぞ!といきなりトレーニングジムに通い出すというのはなかなか難しいですよね。
まずは、ウォーキングを始めることで基礎体力作りをしましょう。
長時間歩くことはかなりのエネルギーを消費します。
もちろん走ることもよいのですが、走ることはさらに体力を必要としてくるので、ウォーキングにだいぶ慣れ、体力に自信がついてきてから、走ることに変えると良いでしょう。
もちろん、常日頃から運動をしていて走ることが苦痛にならないようであれば、歩くよりも走る方が良いです。
しかし走るのを続けるのは結構ハードです。
基礎体力をつけることは、何よりも運動を続けることが大事なので、自分が続けられるかどうかを第一に考えましょう。
姿勢を正して歩くことは血流を良くし、リズムが整った呼吸をすることで持久力を付けます。
最初は長距離歩くと疲労感が大きいかもしれませんが、続けていると少しずつ身体が慣れてくるはずです。
ゴルフのためのトレーニングとして歩くので、いつもより歩幅を広げて歩いてください。
そうすることで体力が付くだけでなく、股関節の周りの筋肉を使います。
スムーズな股関節の動きを維持することは、ゴルフスイングで股関節の可動をスムーズにしてくれることに繋がるのです。
ゴルフの基礎体力作りのための下半身強化
下半身強化のために、ウォーキングに、昇降運動を加えると良いでしょう。
ウォーキングのコースの途中に堤防などの斜面を上り下りしたり、階段の上り下りを取り入れるのがオススメです。
ただ歩くだけでなく、このように下半身に負荷をかけることで、粘り強いスイングの基礎が作られます。
ウォーキングコースに取り入れるのが難しいようでしたら、日ごろの生活の中で、エレベーターやエスカレーターを使わずに、階段を使うように変えるなどしても良いでしょう。
とにかく下半身に負荷をかけて、ゴルフに大切な下半身の基礎体力を付けるのが目的です。
スイングのフィニッシュでよろけているようでは話になりませんからね。
上半身をしっかりと支えられる強い下半身があってこそ、力強いスイングができるのです。
昇降運動を加えたことで、だいぶ下半身強化に自信がついてきたら、自宅でのスクワット運動に挑戦してみましょう。
スクワットは下半身強化に加え、股関節のストレッチにもなるのでゴルフにとって一石二鳥のトレーニングになります。
しかしスクワットは間違ったフォームで続けると腰痛の原因になるのでやり方に注意しましょう。
ゴルフの基礎体力作りのための水泳
基礎体力トレーニングにもっと時間を割けられる人は、水泳もオススメです。
水泳は、水に身体を浮かべることが基本なのですが、身体に余計な力が入ってしまうと、浮きません。
そして疲れやすくなるのです。
ゴルフのスイングも余計な力を入れるとミスショットするので、この点は似たスポーツと言って良いかもしれません。
水泳では、腕を大きく回転しながら泳ぎます。
これは肩甲骨を回すという動作になります。
ゴルフスイングでは、肩甲骨の可動域の広さは最も重要と言われています。
プロゴルファーも肩甲骨の可動域を広げるために、日々肩甲骨のストレッチに力を入れているほどです。
また水泳は水の中なので汗を流すことがないので気づかないのですが、50m泳ぐだけでもかなりの運動量になります。
1ラウンド18ホールまわるだけで疲れているようでは、スイングやパターに集中できるはずがありません。
水泳をすることで、ゴルフに必要な基礎体力以上の体力を付けられることは間違いありません。
そういって点において水泳は、ウォーキングや昇降運動よりも、ゴルフに効果的なトレーニングと言っても良いでしょう。
理想的なスイングを求めるなら基礎体力から
理想的なゴルフスイングというのは、人それぞれ違うでしょう。
しかしほとんどの方が、プロゴルファーのスイングを理想としているのではないでしょうか?
もちろん基礎体力や体幹の強さがプロゴルファーとは全く違うので、あくまでも理想として近づくことが目標になります。
しかしそれらにより近づくためには、ゴルフスイングに必要となる捻転で生まれる苦しさや窮屈さに耐えられるように、いろいろとトレーニングをしなければなりません。
理想のスイングを追及するのであれば、捻転のことだけを考えたり、左の肩を入れることだけを考えたりするのではなく、しっかりと股関節を使うスイングであったり、股関節に乗ったスイングをできるようなトレーニングをしていくことが大切です。
ゴルフに必要な基礎体力を付けることで、股関節にしっかりと乗ると言うことが感じられます。
そしてそれを感じることができると、自然と頭の位置が右足の上あたりに置かれる状態なります。
一つ一つゴルフスイングに必要な体力をバランスよく付けていくことで、スイングのすべてに相乗効果が出てくるのです。
体力作りもバランスが大事
ゴルフ上達のためには基礎体力が大切という話をしてきました。
しかし基礎体力においても、体幹と他の部位をバランスよく鍛えることがとても大事です。
ここで、鍛え方のバランスを崩して失敗してしまった例を挙げましょう。
1999年にあのゴルフの神と呼ばれたタイガー・ウッズを抜いて世界ランキング1位になったデビット・デュバル選手がその1人です。
世界ランキング1位になったその後から、プロテイン摂取で無駄な筋肉を付けすぎてしまい、体幹バランスを崩してしまったことで、転落の一途を辿りました。
体幹バランスを崩さなければ、タイガーにとって脅威の存在になっていたかもしれません。
またローリー・マキロイ選手のパッティングの不調も、マシントレーニングなどの不要な筋肉の付けすぎたのが原因という指摘があります。
基礎体力を付けることは良いことですが、無計画に行ってゴルフで使う筋肉のバランスを欠くことは致命的になってしまいます。
ゴルフの基礎体力という点では、必要な部位を必要なだけ鍛えるというバランスを強く求めることが大切だと認識しておきましょう。
一生懸命、楽しくずっとがポイント
体力作りにおいても、人それぞれやり方や合う方法があります。
ゴルフ以外のスポーツもやっていて、あまりトレーニングは必要ないという人もいるでしょう。
ゴルフをいつまでも楽しめるように、いつまでも健康であるように、無理のない適度な運動をしながら、ゴルフを楽しんでいくことが大切です。
いきなり激しい運動をするとケガのもとにもなりますし、きつすぎると持続できません。
自分の体力を考えて、トレーニング計画をしっかりと立てるようにしましょう!