ドラコン、これはドライビングコンテストの略ですが、一般のゴルフ競技とは一線を画したまさにゴルフボールをドライバーを使って、いかに遠くに飛ばすかだけにしのぎを削るコンテストです。
コンペ内でホールを決めて誰が一番飛んだか決めるのは良くありますが、今回はドラコンだけに焦点をしぼりそれのみを争うドラコン大会を紹介します。
動画でドラコンの選手を見てみると、見るからに飛びそうな体格や筋肉の盛り上がった太い腕の人もいれば、この人がそんなに飛ぶの?という人もいます。
皆それぞれ飛びの秘訣を持っているのでしょう。
一般ゴルファーも非常に気になるところですね。
ドラコン大会ってどんな競技?
日本でも年々ドラコン競技に参加する選手が増えてきていますが、一口にドラコン競技と言っても主催する団体などで違いがあるようです。
ルールは大体似たような感じで、制限時間内に数球のボールをドライバーで打って決められた枠内に入った打球の飛距離を競うというものです。
使用クラブや、使用球、など意外と細かいルールが決められています。
LDJ(ロングドライバーオブジャパン)の場合は最高リーグであるメジャーリーグ、メジャー以外の選手対象のオープンリーグ、45歳以上のシニアリーグ、50歳以上のスーパーシニアリーグ、55歳以上のグランドシニアリーグ、レディースリーグ、13歳以上19歳未満(大学生は除く)のジュニアリーグ、小学校4年生から小学校6年生までのキッズリーグに分かれています。
結果によってポイントが獲得できそのポイント数を競います。
JPDA(日本プロドラコン協会)ではなんと予選会をシュミレーションゴルフ場で行っています。
持ち球8球中上位3球のアベレージで競う方法です。
プロドラコン選手でも1打1打ショットの精度により10ヤード以上の差が出るので、アベレージを取るか最長飛距離を取るかでは戦略も変わってきておもしろいですね。
動画で見てみるとやはりスタンスやスイングはやや極端なスタイルが多く、スコアを競うツアープロとは違いが出ています。
見てみよう!とにかく凄いドラコン大会のドライバー動画
日本のドラコン大会の決勝戦の動画を見ると、各自6球の持ち球がありますが、ほとんどのショットは枠内に入らず記録無しで、ぎりぎり1球が計測可能という場面でした。
400ヤード以上先のフェアウェイは点にさえ感じるのでしょう。
このことからも、いかに飛距離を出すことと方向性を出すことの両方を成し遂げるのが難しいか分かりますね。
1球1球の集中力が勝負の分かれ目となります。
けれど世界の飛ばし屋達はこんなものではありません。
その動画は物凄い迫力で見るものを圧倒します。
飛距離もその時の風やティーグラウンドの高低などによっても条件は違ってきますが、500ヤードを超えるビッグドライブも生まれます。
まさにモンスター級ですね。
またレディースも負けてはいません。
男性のように年齢で分かれていないので、親子並みに年の離れた選手同士でも同じ土俵で戦います。
男性並みの体格のレディースもいればモデルのように華奢な選手もいます。
けれど上位入賞者となれば一様に300ヤードを越えてくるのです。
動画を見ても長いドライバーでいかにボールにストレートにパワーを伝えるかに絞られたスイングは個性的で、よくあれで空振りをしないもんだなと感心させられるフォームの人もいます。
ジュニアの部でもショットを打つたびに聞こえるビュンというクラブの音が凄いです。
音からもその迫力が伝わってきます。
普通のゴルフとドラコンはどう違うの?
ドラコン選手の迫力ある動画を色々見てきましたが、普通のスコアを競うゴルフとの違いはどんなところでしょう。
もちろん普通のプロゴルファーの中にも飛ばし屋と呼ばれる人は結構います。
一番の違いはティーショットのみなのでドライバーだけを使用します。
アイアンやパターを使うことはありません。
またバンカーショットを打つこともありません。
只々前に遠くに飛ばすことを考えるだけなのです。
普通のゴルフではドライバーをミスショットしてもセカンドでカバーしてバーディを取ることはできますが、ドラコンにはそれがありません。
コース戦略の必要が無いかわりに結果オーライも無く、持っている球の1打1打が全てということです。
そして何と言っても数分で終わってしまうこと。
その間にモチベーションと集中力をあげ最良の結果を残さなければなりません。
綺麗なフォームも必要ないのでオーバースイングのフォームが多いです。
トップで野球の様に踏み込む側の足を完全に地面から上げている人も結構います。
打つ瞬間にジャンプしているような動作の人もいます。
それらのフォームでボールをとらえる為には体を鍛えるのはもちろん、相当の数のドライバーのみの打ち込みが必要でしょう。
スポーツに限らず何事も極めるには努力なくしてはありえませんね。
ドラコン選手のドライバーレッスン動画
有名ドラコン選手は沢山のドライバーレッスン動画を配信しています。
一般のアベレージゴルファー向けに、いかにしたら飛距離がでるかと言うポイントをアドレスからフィニッシュまで詳しくレッスンしてくれています。
どうしたら飛距離が出るのかを知り尽くしているので、必ず今より飛距離が伸びるとレッスンでも断言しています。
あこがれの飛距離が手に入るとまでは行かなくても、今より確実に10ヤード15ヤード飛距離が伸びると言うのは全てのアベレージゴルファーの願いだと思います。
そしてレッスン動画ではアドレスが大事と言っているドラコンプロは多いです。
飛距離を出すのにアドレスがそんなに大切なのかと思いますが、無理なくボールに力を伝達させるには効果的なスムーズなスイングが不可欠だということ。
そのスムーズなスイングの元はアドレスにあるということです。
構え方一つで飛距離にも影響がでるのです。
低い球や高い球の打ち分け方やティーショットを打つときの打点の意識など、この他にもドラコンのプロと呼ばれる人達のレッスンは普段あまり意識していなかったことで飛距離のアップにつながるという要素で一杯です。
安楽拓也プロや南出仁寛プロのレッスンはとくに解りやすくオススメです。
このような素晴らしい動画を見ないなんていう手はあり得ませんよね。
ドラコン選手はどんな練習をしているの?
ドラコンの選手が一般ゴルファー向けにドライバーレッスン動画を配信しているのを見ましたが、ところで当の本人たちはいったいどんな練習をしているのでしょう。
練習風景の動画を見てみるとひたすら球を打っているようですが、きちんと専属のコーチがついてアドバイスを受けながら練習している人もいます。
また飛ばすためにはどんなトレーニングが必要なのでしょうか。
海外の選手は前腕部が強いのでインパクトの瞬間当たり負けしません。
この前腕部を鍛える為に甲側に手首を曲げたままグーパーを繰り返す練習は効果的です。
上腕部から大胸筋の強化のためにベンチプレスやバーベルスクワットで筋肉を鍛えるのも良いですが、肩幅に張ったゴムチューブをテンションを保ったまま肘を曲げ伸ばしするなど、関節の柔軟性を保ったまま筋力を強化するには独自の工夫も必要なようです。
そしてドラコン選手には手首の強さも必要です。
強烈なタメを作り一気に開放していくには手首が強くないと振り遅れてしまうからです。
リストカールなどのマシントレーニングやリストのねじりも鍛える必要があります。
やはりあれだけの飛距離を出すためには下半身上半身はもちろんのこと、細かい体のパーツの部分まで抜かりなく鍛えています。
ドライバーをかっ飛ばしたいならドラコン動画はヒントが一杯!
ドライバーショットを打った時、自分のボールが誰よりも遠くにあるのは気持ちのよい物です。
ゴルファーならドライバーを思い切りかっ飛ばしたいという願望は誰にでもあるはず。
飛ばしたいならやはりその道のプロ、ドラコン選手の動画を参考にしてください。
飛ばしのヒントが満載です。
シニアやレディース、ジュニアからキッズまで年齢・性別などそれぞれにお手本となるドラコン選手の動画があるので探してみてください。
ところで実際に動画を見てどういうところが参考になるのでしょう。
まずは要のスタンスに注目してください。
ドラコン選手はややクローズスタンスにしている人が多いです。
体が開くと距離をロスしてしまう為に、スタンスをクローズ目にしてインサイドアウトでドローボールを打って距離を稼いでいます。
海外のパワーのある選手はストレート系やフェードのボールを打っている人もいますが、体格的に差がある日本人の場合はドロー打ちが向いています。
トップはオーバースイングの割合が多いですが、体幹が強くないとクラブを戻しきれないので、このあたりは自分にあったスイングを選んでください。
コンパクトな脱力系のトップから自然な落下の切り返しで、インパクト以降のヘッドスピードの加速が素晴らしいフォームのドラコン選手のドライバー動画もありますので、是非参考にしてください。
あなたなら飛距離、方向性どっちを取る?
ドラコンのドライバー動画を見ていると気持ちの良いほどボールが飛んでいきますね。
遠くに飛んで方向性が良いなら言うことはないのですが、なかなかそうは行きません。
やはり飛距離を取るなら方向性を、方向性を取るなら飛距離を犠牲にしなければならなくなります。
ドラコン大会の出場を目指すならともかく、ほとんどのゴルファーはスコアの壁と戦っています。
年齢が若いうちは飛距離をあきらめたくないという人もいますが、コースマネージメントの面白さに目覚め、戦略的にホールを攻めていく人もいます。
あなたなら飛ばし屋を目指しますか?
それともクールな戦略派を目指しますか。
どちらにしても技量が必要なので目標を置いて練習するのは大切です。