ゴルフが原因で左手親指の付け根が痛いなら治療第一を徹底!

最終更新日:2018/09/03

ゴルフが原因で左手親指の付け根周辺に痛いと感じることがあります。

徐々に痛みは強くなり、やがてグリップを握っただけで激痛に見舞われる事態へとなっていくこともあるものです。

やがて痛みが消えて練習を再開しても、また同じことが繰り返されるかもしれません。

そこで今回は、グリップの握り方とスイングを変えることで再発させない方法を紹介します。

ゴルフで左手親指の周辺が痛い時の対処法

ゴルフをしていて左手親指の周辺が痛いと感じることがあります。

痛いと感じた時期はハッキリしませんが、痛みは徐々に大きくなり、グリップを握るだけでも激痛になることもあります。

湿布や痛み止めの内服薬を飲んで応急手当をしても、その場限りの対処法なので、やはりゴルフクラブを握ると痛みが現われてくるはずです。

もしその痛みの周辺を触って熱っぽく感じるようなら、炎症している可能性があります。

炎症している時はアイシングで熱を取り除くことから始めます。

ビニール袋に氷と水を入れて口を止め、しばらく患部に当てていると、熱がなくなり手全体が冷たくなってきます。

ここで親指を動かすと、また痛みと炎症が復活してしまうので、「伸び縮みしない包帯」か「テーピング」で親指全体を固定します。

もしも内熱があるようなら、1日から2日間程度は定期的なアイシングでで熱を取ってから、固定するようにしましょう。

痛みがなくなったら、傷ついている腱や筋の組織がなるべく早く復活できるように、今度は患部を温めるようにします。

痛いと感じたら、まずは冷湿布で熱を取り、次に温湿布で回復を促進させます。

痛い左手親指は動かさずにゴルフの練習も厳禁!

左手親指の周辺が痛いと感じている間は、ゴルフクラブを握ることはできません。

特に熱っぽく感じるようなら、炎症が起きている可能性が高いので、「絶対安静」にしていましょう。

病院で診てもらうと腱鞘炎もしくは亜脱臼と診断されることが多く、整骨院なら挫傷の可能性が高いと思います。

キーボードを打つ仕事をしていると、腱鞘炎に悩まされることがありますが、これは酷使してることが原因です。

ゴルフによる左手親指の痛みも、スイングによって何らかのダメージを受けたことが原因なので、まずは安静にして回復することに徹しましょう。

期間は症状によって違いますが、およそ2~3か月と言ったところです。

日常生活でも不便を感じるかもしれませんが、テーピングなどでしっかり固定して、なるべく動かさないようにすることが回復を早めることに繋がるはずです。

痛みが緩和したと感じたら、少しずつ左手親指を動かしていきましょう。

最初は慣れさせる程度で、痛みが取れて不安がなくなったら、柔らかいゴムボールなどを握って負荷をかける運動も行うようにします。

痛い左手親指が回復してからゴルフの練習を再開!

痛い左手親指は「もう大丈夫!」と自分で感じたら、いよいよゴルフクラブを握っての練習を再開します。

ここで大事なことは、痛める前と同じグリップの握り方やスイングをすると、再発する可能性があると言うことです。

ただし痛みの原因は分からないので、試しながらのスイング改造ですから、決して無理はしないようにしましょう。

まずは久しぶりのゴルフスイングのはずですから、左手親指に負担がかからない握り方で身体慣らしをします。

そこでベースボールグリップで握ってみてください。

野球のバットを握るように、最初に左手を握りその先で右手を握ります。

右手が強くなることでフックになると言われていますが、日本人ゴルファーの約7割がスライスに悩んでいます。

このスライス防止のために、強く打ち込むスイングをしたり右手をかぶせたりと、左手親指に負担をかけることになっています。

左手親指に負荷のかからない握り方で、練習を再開しましょう。

左手親指が痛いのはゴルフスイングに原因がある!

ベースボールグリップで左手親指の負荷は解放されていますが、普通の力でグリップを握っているだけなら、オーバーラッピンググリップでも左手親指の周辺が痛いと感じることはないはずです。

ところがゴルフスイングは、インパクト前で左手甲は上を向いて、インパクト後は左手甲が下を向くようにするものです。

インターロッキングやオーバーラッピングで握ると、左手甲がローテーションする時に、左手親指の付け根に負荷がかかり、それが痛みに変わる可能性はあるかもしれません。

また過度な力で握っていることが原因で痛いと感じるのであれば、左手親指以外にも痛みがあっても不思議はないはずです。

ところがゴルファーの多くは、この左手親指の付け根のあたりが痛いわけですから、その原因がグリップの握り方やスイングにあると考えます。

つまり左手親指が痛い原因は、ゴルフクラブを強く打ち込むスイングによるものと考えることができます。

そのアイアンを強く打ち込み痛める原因は、ラウンド中よりも練習場の人工芝マットでのダメージが多いようです。

グリップを握る左手の上に右手をかぶせて、「ダン!」とソールを打ちつけるダウンブロー気味のスイングを繰り返すと、右手で左手親指の付け根を強く押しつけることになります。

数回の打ち込みでは痛いと感じることはないでしょうが、長い期間こうした練習を繰り返していると、蓄積したダメージでグリップを握っただけでも激痛になる場合があるのです。

左手親指の痛い原因であるゴルフスイングを変える!

いわゆる練習のしすぎで、ダメージが身体に蓄積した状態ですから、左手親指が痛いと感じなくなるまで安静にして回復に努めます。

ただし痛みが完全にとれたとしても、同じゴルフスイングを繰り返すと再発する可能性が高くなるのは間違いありません。

そこで最初にグリップの握り方を変えて、左手親指の周辺にダメージを受けないようにベースボールグリップで練習を再開します。

グリップの最頂部に左手親指を置かないので、ゴルフスイングに原因があっても痛いと感じることはないはずです。

その上で新たなゴルフスイングは、「ダン!」と打ち込むのではなく、「シュッ」と払い打つようにしましょう。

つまり打ち込むダウンブロー気味のゴルフスイングを止めて、レベルブローのスイングに変えるわけです。

レベルブローのゴルフスイングで痛い左手親指の症状は消える

ベースボールグリップにしただけで、左手親指にかかる負荷はかなり取り除けるはずです。

さらにレベルブローのゴルフスイングに変えれば、今後は左手親指の周辺が痛いと感じることはなくなるはずです。

そんなレベルブローの練習方法は2つあります。

1つ目は、ショートティーの高さでティーアップしたボールを打つことです。

ティーアップしたボールを真横から払い打つようにスイングして、人工芝にソールが触れないようにするだけです。

2つ目は、ボールを置かずに人工芝の上を擦るように素振りをします。

人工芝から「シュッ」と擦る音がでるようにスイングを繰り返して、その擦る箇所の左側にボールを置くとレベルブローのスイングになります。

自動アップティーの練習場では、身体の中央でボールポジションを取ることができない場合があるので、その場合は2つ目の方法が便利です。

このクリーンなショットを身につければ、左手親指周辺の痛みが再発することはないはずです。

痛い左手親指の解消法はゴルフスイングの改造で!

ゴルフの練習をしすぎたために、左手親指の周辺が痛いのであれば、一旦休止して回復するまでクラブを握らないようにしましょう。

完全に痛みが消えたら、ベースボールグリップでレベルブローにスイング改造すれば、痛みが再発することもないはずです。