ゴルフのコースに出ると必ずあるバンカーが存在する意味

ゴルフ場の各ホールにはバンカーが必ずありますよね。

このバンカー、そもそもどういう意味なのかご存知ですか。

それに、そもそもどういう経緯でバンカーがホール毎に造られているのでしょうか。

またバンカーにもいくつかの種類があるようですが、どんな種類のバンカーが、どんな目的で設けられているのか、疑問が尽きません。

そしてバンカーにつかまった場合、どうすれば上手く脱出できるか教えて欲しいものです。

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ゴルフ場のホール毎にバンカーが設けられている意味を考える

ゴルフ場のコースに出ると、ホールのあちこちに白い砂を入れた窪地を目にします。

これがバンカーであり、コースの攻略にそれなりの意味を持たせている存在です。

つまりバンカーとは、芝と土を取り去り、代わりに砂もしくは砂のようなものを入れて造ったハザード(障害区域)のことです。

このハザード内では、ボールに触れたり動かしたりすることは禁じられています。

このようにバンカーはフェアウェイやグリーン周りに設けられ、コースの攻略をより難しくしているのです。

この「バンカー(Bunker)」という言葉は、現代ゴルフの発祥の地であるイギリスから広まったものですが、アメリカでは「サンドトラップ(Sand Trap:砂の罠)」と、一般的には呼ばれているようです。

この呼称の方が意味をより表しているように思えますね。

さて、見渡す限り一面美しい緑のところどころに配置された真っ白なバンカーは、ゴルファーにとって実に嫌な存在ですが、それでもゴルフ場の景観という意味では美しいコントラストを与えてくれています。

ゴルフコースにあるバンカーが造られた由来(その1)

どこのゴルフコースに行っても、バンカーというのは必ずありますよね。

そして、どちらかというと悪い思い出はあっても、良い思い出などまったくないのがバンカーなのに、どうしてこんなハザードをわざわざ造ったのでしょうか。

ここではバンカーができた背景やその意味、そして由来などについて触れてみましょう。

ではその前に、ゴルフ発祥の地といわれる16~17世紀のスコットランド地方に一緒にタイムスリップしてみましょう。

イギリス北部のスコットランドの北海に面したリンクスランド地方は、広大な草地が広がる自然の牧場のようなところでした。

この地方は北海からの強風がいつも吹き荒れるところです。

この風は人間だけでなく動物たちにとっても厄介な存在でした。

そのひとつが野ウサギたちでしたが、彼らは地面に穴を掘って強風から身を守っていました。

こうした穴や窪地は放牧している羊たちにとっても、格好の退避場所であった訳です。

やがてそんな窪地に、浜辺から飛ばされた砂が堆積して自然のバンカーができたとされています。

ゴルフコースに必ずあるバンカーが造られた由来(その2)

ゴルフの4大メジャー大会のひとつである全英オープン選手権は、いつもこのスコットランド地方で開催されます。

テレビ画面の向こうに広がるゴルフ場の景観は、普段我々が目にするゴルフ場のそれとは明らかに異なります。

つまりどこまでも草地ばかりで、木々が生えていない殺伐とした光景なのです。

かつては羊たちが放牧され、野ウサギが走り回っていた牧草地です。

野ウサギたちは北海からの容赦のない風を避けるように、窪地に穴を掘ってそこに隠れていました。

そんなときは、羊たちもその窪地に身を隠していたようです。

そんなこの地方の各家庭は、必ず戸外にある物を蓄えるための穴蔵を掘って寒さに備えていました。

それは燃料の石炭です。

彼らはその穴蔵のことをバンカーと呼んでいました。

やがて彼らが暮らしていたこの地はゴルフ場となり、そしてコースの中に砂が積もって自然にできた窪地のことを当時の人たちは穴蔵と同じバンカーと呼び、これが砂地のハザードを意味する言葉として、今でも使われているとのことです。

ゴルフコースには各種のバンカーがある。その名と意味は?

ゴルフコースにバンカーがある意味とその由来は前項で触れた通りですが、実はバンカーにはいくつかの種類があります。

そのひとつがグリーン周りに配置されているバンカーで、容易に攻められないようにガードしていることからガードバンカーと呼ばれています。

その深さはそのホールの地形によって大きく異なるものです。

フラットなコースでは浅いものが一般的ですが、起伏のある地形だと身長より深いバンカーもあります。

この他にフェアウェイの中間地点にあるのがフェアウェイバンカーで、ドライバーショットの到達地点におけるアクセントの役目をしています。

このフェアウェイバンカーの中には、コースを横切るようにせり出しているものもありますが、これはクロスバンカーと呼ばれます。

またバンカーという名がついていているものの砂はなく、ラフのように芝で覆われた窪地がありますが、これはグラスバンカーと呼んでいます。

ここは普通のバンカーとは違ってハザードではないため、クラブをソールすることも可能です。

けれども窪地の深いラフになっているところですから、容易に脱出することはできません。

ゴルフコースのバンカーの意味とそこからの脱出方法

ゴルフコースにバンカーが必ず配置されている意味は、より競技にアクセントを付け加え、様々なドラマを演出するためでもあると言えます。

バンカーはウォーターハザードとは異なり救済措置はありません。

とにかく自力での脱出が求められるのです。

ガードバンカーからの脱出には通常サンドウェッジ(SW)というクラブを使います。

このクラブは飛距離は出ないものの、ボールとの接触面積が広く、またバンスと呼ばれるクラブ背面の高さが砂を爆発的に排除するのに都合の良い形状をしているのです。

ガードバンカーからのショットはボールを直接打つのではなく、少し手前を、つまりダブるようにして打つことで飛距離をあえて抑えます。

これに対してフェアウェイバンカーからのショットは100ヤード以上の距離を残していることが多く、ある程度飛ばすことを求められます。

従って自分の飛距離に応じたクラブを選択して、今度はダブるのではなくクリーンに、むしろトップ気味の感覚で打つことが必要なのです。

ゴルフコースにあるバンカーでのマナーとその意味を考える

ゴルフコースにおけるバンカーは時に競技の行方を左右する勝負の綾を演出します。

このためバンカーは様々なルールが設けられているところでもあります。

中でも「バンカーにおいてプレーヤーはショットを終えるまで手やクラブで砂に触れてはいけない」という部分がルールの最も肝となるところであり、意味のあるところなのです。

これにより例え人の足跡がたくさん残っていても、自分のボールを打って外に出すまでは砂をならすことができません。

つまり自らのショットのためにバンカーをならすことはできないのです。

このためバンカーから出る前に、プレーヤーは自分が作った穴や足跡はもちろん、他のプレーヤーが残していった跡もすべて平らにならすことが大切です。

このバンカーの砂をならすには、レーキと呼ばれる熊手のような道具を使います。

スタンスを取った跡や、ショットの跡そして歩いた足跡を、後ろ向きでレーキでならしながら、入ったところまで戻っていくのが正しい方法です。

ゴルフの醍醐味が詰まっているバンカーの意味と厳しいルール

ゴルフ場の美しい景色を醸し出す白いバンカーには、かつてのスコットランドから続くゴルフの歴史の中にその意味と由来が散りばめられています。

バンカーでのルールの基本はクラブのソールをすることも、砂の上にあるあらゆるものにも触れることできないというものです。

バンカーではこの厳格なルールとともに、ショットを終えた後は、後続のプレーヤーのために砂をならしておくというモラルも同時に求められるのです。