年齢を重ねても衰えない68歳トムワトソンのスイングを見よう

トムワトソン68歳。
66歳までメジャー大会マスターズに参加していました。
プロ勝利数71勝でメジャーを8勝もしています。

理詰めでは対処しきれないと多くのプロたちが言う全英オープンを得意としており、全英オープンだけでなんと5勝を挙げています。

僭越ながら、そんな誰もが尊敬するレジェンドのスイングを分析していきます。

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レジェンド、トムワトソンの戦績

トムワトソンのスイングを分析していく前に、彼がどれだけすごい選手なのかを知るために戦績を紹介していきます。

全てを紹介したいのですが、何せ71勝もしているので全部を紹介していたら何が何だか分からなくなってしまいます。
ですから主要の大会(主にメジャー)の戦績を紹介していきましょう。

1975年:全英オープン優勝①
1977年:全英オープン優勝②
1977年:マスターズ優勝①
1980年:全英オープン優勝③
1981年:マスターズ優勝②
1982年:全米オープン優勝①
1982年:全英オープン優勝④
1983年:全英オープン優勝⑤
1988年:世界ゴルフ殿堂入り
1993年:ライダーズカップのキャプテンを務める
2003年:チャンピオンズツアー賞金王

このように1975年からおよそ10年間が最もピークを迎えていたのが良く分かります。
この間、賞金王には5度なっています。

そして晩年シニアになっても全英シニアオープンで3勝しています。
かなりイギリスのコースと相性が良いのでしょう。

こうして彼の凄さがしっかりと分かったところで、60代でも若者に決して負けない彼のスイングを見ていきましょう!

トムワトソンのスイング分析(アドレス)

まず老若男女関係なく真似できるのが「アドレス」です。

そしてアドレスはゴルフスイングの全てを制すると言われるほど、ゴルフスイングにおいてとても重要なポイントです。

どのトッププロもとても良いアドレスをしているのは間違いありませんが、トムワトソンのアドレスはさらに理想的なポイント満載です。

そんな彼のアドレスは、全く力感を感じず、今にも動き出しそうな雰囲気です。
これは下半身をどっしりと安定させることで、上半身はリラックスさせた状態だからです。

こうして書くだけだと簡単なように思えますが、アドレスの左右前後のバランスが良くないとできません。
この力みを感じない、リラックスした上半身は絶対に真似して欲しいポイントです。

彼の若い時と現在のアドレスには、少し違いが見えます。
若い頃と比べると若干左足体重になっている点です。

これは過度な右足体重移動をせずに、1つの軸で体を回転させやすくするのが目的でしょう。
彼のスイングは体の切れが特徴的なのですが、大きな左右の体重移動ではなく、体の回転をより重視するために左足体重に変えたのかもしれません。
こうすることによった体の軸が決してブレないのでミート率が上がります。

トムワトソンのスイング分析(トップ)

次に分析するのは、多くのアマチュアゴルファーが肘の曲がりやクラブのフェースの向きなど悩みの耐えない「トップ」です。

トムワトソンのスイングで注目して欲しいのが左肩です。
左肩がかなりグイッと入っています。

失礼かもしれませんが、正直この年齢でこれだけの捻転ができるのは凄いことだと思います。
もちろん若い頃から培った柔軟性の高さのおかげと言うのもあるでしょう。
ですから体が硬いゴルファーにそれを真似ろとは言えません。
真似て欲しいのはそこではなく左腕を突っ張っていない点です。

スイング動画や写真を見て確認して欲しいのですが、彼の左腕は少し曲がっています。
このたわみが左肩の入りを助けています。
左腕を伸ばそうと力が入っていてはこうはなりません。

そして左足の踵を上げるのも彼のスイングの特徴です。
体が硬くトップでの捻転が難しい人は、トップ時に少し踵を上げると捻転差が大きくなるように助けてくれます。
また切り返しのタイミングを取りやすくなり、スイングリズムも良くなります。

トムワトソンのスイング分析(インパクト)

さてトムワトソンのスイング分析も佳境に差し掛かってきました。

プロゴルファーのインパクトに憧れる人は多いと思います。
体の正面でしっかりとボールを捉えるインパクトが理想ですよね。
もちろんトムワトソンのインパクトもそうなっています。

上半身の筋力が大変強いトムワトソンですが、その強固な筋肉で飛ばしているわけではありません。
それはアドレスやトップで見る腕のリラックス感で分かります。

そのため彼のスイングは振っていると言うより、振られていると言うイメージを受けます。
下半身手動で、上半身はヘッドと引っ張り合うことで遠心力を高めています。

それから彼はスイングでフットワークを積極的に使います。
もちろん若い頃のスイングと比べるとその度合いは少なくなりましたが、特徴的な右足の蹴りは今もなお健在です。
踵を上げて蹴るのではなく、右足の外側から上がっているのが良いところです。

通常ここで踵を上げてしまうと膝が前に出てしまい、軌道がカット気味になってしまいます。
つまり彼のインパクトを真似るなら足の外側がポイントです。

トムワトソンのスイング分析(フォロー)

フォローで両腕がピンと伸び飛球方向へ向いているフォローに憧れますよね。

トムワトソンのフォローでは、打った後に手元が体の近くにスッとつきます。
これは左腕のたたみが早いからです。

インパクトではギュッと力が入りますが、フォローでは無駄な力を一切入れないので、クラブが行くがままに腕が動くので左腕のたたみが早くなるのです。

その動きから、重要なのはインパクトまでと言う感じがどこか覗えます。

ですがこれらを真似るのは非常に難しい、と言うよりほぼ無理なので、フォローで体の面がしっかりと目標方向を向いている点だけは見習って欲しいです。

また彼は、打った後も頭の位置が変わりません。
これはスイングではとても大切なことです。

アマチュアゴルファーに多いのが頭や体が突っ込みすぎていたり、ボールを追っかけてしまったりしてしまうこと。
彼も若かりし頃は、もっとフォローで他の人よりも体が反る感じでしたが、今はクラブの進化などの影響で、それほど体を反らなくなりました。
クラブの進化にも上手くスイングを合わせられているところが流石です。

もちろん世界屈指のプロゴルファーなので、彼のスイングを簡単に真似できるわけではありませんが、参考にすることはできるでしょう。

レジェンド、トムワトソンのゴルフコース

宮崎県宮崎市にトムワトソンが設計したゴルフ場があります。
その名も「トムワトソンゴルフコース」です。

「松林に広がるコース設計を手がけたい」と言うトムワトソンの願い通りに、理想のコースが完成したと本人も納得のゴルフコースです。
青い空とどこまでも広がる数え切れない松林が美しく、戦略的なコースです。
松林に囲まれているので、フェアウェイが狭くハイレベルゴルファーの挑戦心も掻き立てられます。

なんと言っても一番魅力的なのが、トムワトソンの思想とゴルフで戦えることです。
彼のスイングを学ぶことも大事ですが、彼の思想を知り、攻略しようとすることで、コースマネジメント力がアップするでしょう。

設計者がどう言った気持ちや考えでコースを作ったか、それを調べるのも意外と興味深いですよ。

また「ホシゾラゴルフ」と言いナイターゴルフもできます。
昼間のゴルフと違ってライトアップされた木々や星の下でするゴルフはとても楽しいです。
ただ左右にボールが曲がりやすい人は、ボールを見つけ出すのに苦労するかもしれません。

このゴルフ場はあのダンロップフェニックスが行われる宮崎フェニックスゴルフクラブの近くにあります。
観戦で近くを訪れる機会があれば、是非ラウンドしてみることをオススメします。

トッププロから学ぶことはたくさんある

トムワトソンのようにレジェンドと言われるベテランのトッププロから学ぶことはたくさんあります。

それは技術的なことだけでなく、ゴルフ界のことやメンタル的なことなどです。

最近亡くなったアーノルド・パーマーが受けたインタビューの内容も心を打たれる言葉がたくさんあります。

現在活躍しているプロたちには語れないような重みのあるものばかりなので、スイング動画ばかりでなく彼らのインタビュー動画も見てみてください!