ユーティリティかウッドか、9wを使う飛距離の目安について

最終更新日:2017/06/09

使うクラブの影響で、最も正確な距離感と方向性を出すのが難しい170ヤードから200ヤードですが、この間に使用するクラブはウッドなのか、ユーティリティなのか悩みますよね。

それぞれのクラブには特性があり、自分が安心して打てる方を選べば良いのですが、できれば確率が良い方のクラブを使いたいですよね。
特にセッティング上7w、9wを選ぶとこの間の飛距離の目安として使えるユーティリティを入れられなくなってしまいます。

では、ウッド系かはたまたユーティリティがよいのか、飛距離の目安から良さや違いを見ていきましょう。

9wを平均的なヘッドスピード43m/sが使った時の飛距離の目安

9wに限らず、ウッド系のクラブはヘッドに厚みがある分ボールの直進性が強くなり、早く振ればその分飛ぶと言えます。
ただ、強振しなくともある程度は飛んでくれる9wですので、力を入れて飛ばす必要はないですよね。

平均的なヘッドスピードと言われるドライバーでのヘッドスピードが43m/s程度のゴルファーであれば、9wの目安となる飛距離は170ヤードから180ヤード強となります。
ミドルアイアンだと、4番以上の飛距離となりますので、9wを使う方がゴルフが易しくできると思います。

長めのミドルホールのセカンドショットや、ロングホールのセカンドを次打が狙いやすい所へ運ぶためによく使用されるクラブではないでしょうか。
そういった意味でも強く振るクラブではないと言えます。

アイアンだと少しでもダフると大幅に飛距離をロスしてしまう様なシーンでも、9wなら手前から入ってもソールがすべり飛距離のロスは少なくなります。
飛距離的に使用するクラブが難しくなる為、9wで170ヤード以上飛ばす事ができれば、強い味方になるのではないでしょうか。

9wを安定して使えれば、飛距離の目安としてミドルアイアン以上が不要

スイングスピードにもよりますが、170ヤードから200ヤード強の飛距離であれば、目安として9wを使うメリットがあります。

アイアンだと少なくとも5番アイアン以上のクラブを使用する距離になって来る為、アマチュアゴルファーには苦手意識がある距離と番手ではないでしょうか。
しかし、9wや7wをセッティングに加えれば、飛距離を十分補う事ができる為、長い番手のアイアンが不要になります。

もちろん9wでも7wでも、しっかりと打てなければ意味が無いと言えるのですが、こうしたウッドクラブの良さは何と言ってもミスショットに強い事です。
9wも芝の上をすべる為、ダフりに強いと言えます。
アマチュアゴルファーにとっては非常に助かるのではないでしょうか。

また、9wならウッドでもロフトが寝ている為、構えた時に3wの様な難しさを感じるゴルファーは少ないと言えます。

難しく感じるクラブを使うよりも、やさしく感じるクラブを使う方が結果上手くいく事につながりますので、こうした9wの様なクラブをセッティングに入れてみてはいかがでしょうか。

やさしく飛距離の出る9wを入れる女子プロも多くなりました

9wはロフトがあり、ウッドでも高いボールを打つ事ができる為、14本のセッティングの中に入れる女子プロが増えました。

一番はやさしく打て、グリーンで止まるボールが打てる事がその理由なのですが、ウッドでもグリーンに止まるボールが打てる事、これは非常に強い意味を持ちます。
クラブの進化による物と、ボールの進化による物が合わさって、9wで飛距離が出て、止まるボールが打てる様になったのです。

目安として200ヤード近くも離れたグリーンをウッドで狙うと、普通ならグリーン面にボールが直接オンすると、ほぼ間違いなくグリーン奥に止まるか、グリーンをこぼれます。しかし、最近の9wと3ピースソフトカバーボールの組み合わせで、グリーン上にボールを止める事ができる様になりました。

しかし9wでも200ヤード程距離があると、女子プロでも高いボールを打つ必要が出てくるため、パワーヒッターでなければグリーンには届かない可能性があります。
その場合、7wや5wを使えばカバーできそうです。

9wかユーティリティか、飛距離は同じでも使用する事の目安となる確率

9wとユーティリティ、飛距離の目安として180ヤード程のグリーンを狙い、グリーンオンできる確率はどちらのクラブの方が高いのでしょうか。

両方のクラブをアマチュアゴルファーが10回振って全てグリーンオンさせる事はほぼ無理な距離になると思われる為、グリーンオンする回数はどちらの方が多くなるでしょうか。
あくまでも一般的な確率論となりますが、9wよりも25度のユーティリティの方がグリーンオンする確率は高くなる傾向にあります。
これは、構えた時のクラブの形状、得意不得意もあるのですが、9wとユーティリティではボールの高さ、弾道に違いが出る事が一番の理由になります。

一般的にクラブヘッドの重心距離から、ユーティリティよりも9wの方が弾道が高くなります。
弾道が高くなるという事は、それだけ風の影響を受けやすくなります。
もちろん、高く上がる分グリーンには止めやすくなりますが、その事以上に滞空時間の長さは曲がりの度合いに影響しますので、ボールが曲がりやすいアマチュアゴルファーには確率的にマイナスに働く事が大きな理由と考えられます。

9wの飛距離を欲張らず、安定して180ヤード打てる目安となる練習方法

9wはウッドクラブの為、飛距離を欲張りたくなる衝動にかられるかもしれませんが、毎回安定して170から180ヤード打てるクラブにする方が、ゴルフは上達しますよ。

それ以上飛ばしたければ、クラブの番手を上げれば良いだけです。
9wで飛距離を欲しがる必要はありません。

9wで安定して同じ飛距離を打てる様になる為の練習方法は、ウッドだからといってクラブヘッドを下から上へ上げる様なイメージ、軌道で振らない事です。
9wでもボールをしっかり上から打てる様、目安としては、バックスイングで右足に体重をしっかり乗せ、ダウンスイングの始動を左足の踏み込みで行ってください。
この動きができれば、クラブは立って下りてくる為、下からあおる様な打ち方になりません。

アイアンを上手く打てないゴルファーは、この下からあおる打ち方の方が多いのですが、しっかりクラブを立てて下ろせればその心配は無くなります。

飛ばそうとせず、手や腕でなく体を使って出来るだけ体重移動を行って打つ練習を心がけてください。
インパクトでクラブフェースが上手くターンすれば、綺麗なドローボールが打てる様になりますよ。

9wの飛距離の目安を下げてノックダウン気味にショットする

9wはウッドの中でもロフトが一番寝ていますので、普通にスイングするとボールは高く上がりますよね。
しかし、敢えてボールを上げず、低く打つノックダウンショットをコースで使う手もあります。

これは、風の強いアゲンストの風の中で、アイアンでは風に負けてしまう、7wではオーバーしそうな150から160ヤード位の飛距離を打つ時、強い味方となる打ち方だからです。

アドレスではボールを右足寄り、目安としてはスタンスの中心よりもボール1個分右足寄りに置き、スイングは普通に行います。
そうするとロフトが立って当たる為、低く風の下を通る様なボールを打つ事ができます。
ノックダウンショットで注意すべき点は、ボールを右足寄りに置く為、引っかけやすくなる事です。
うまく上半身を回す事ができれば引っかけは防止できるのですが、回転が少しでも止まると引っかかります。

防止する方法は、ややオープンスタンスに構え、スライスボールを打つようにすればよいと言えます。
ひっかかる事を前提に構えを作ってしまうのですね。
そうする事で、9wで飛距離は落ちますがアゲンストの風でも低く伸びて止まるボールが打てる様になります。

身に付けられればスコアアップにつながる事間違いなしです。

9wでもユーティリティでも使いやすい方のクラブを使ってください

ゴルフはミスをするスポーツです。
ですので、いつも安心して思った距離を打てるクラブを使用してください。

9wで高く止まるボールを打つのもよし、ユーティリティでやさしいイメージでグリーンオンするのもよし、要はミスが減る方のクラブを選択すればよいのです。

ただ、夏ラフでは芝が長い分、9wの方がユーティリティよりもボールを出しやすいと思いますよ。
季節によってクラブを変える事もスコアを安定させる為には必要です。