ゴルフで指の第二関節が反る?「ばね指」だと疑ってみよう!

最終更新日:2017/04/03

ゴルフの後に指が痛い!?
更に、第二関節が反ると危険です。

これは、ゴルフを長く続けていると、なりやすい症状の1つです。
「ばね指」と言います。

早めに治療すれば問題ないのですが、我慢してゴルフを続けると大変なことになります。ゴルファーであれば起こり得ることなので、症状や治し方を知っておきましょう。

ゴルフ後に指の第二関節が反ることがある

指の第二関節が反る「ばね指」とは、練習をいつもよりがんばった日など、長い時間グリップを握っていた場合に多く起こる症状です。

もちろんゴルフに限らず、棒状のものを長時間握る動きをした場合には起こります。

たくさん練習したい気持ちはよく分かりますが、日頃からたくさん練習をしている人であれば、そこまで問題はないでしょうが、急に張り切っていつも以上に練習をするとこのような事態に陥ってしまうので、十分気をつけましょう。

ばね指になると、とにかくどうしようもないくらいに、指が痛いです。

そんなばね指を治すためには、早期治療が一番大事です。
ゴルフの後に少しでも指が痛いなと思ったら、まずは指をあまり動かさないようにしてください。
練習中であれば、すぐに練習を中止し、自宅へ帰りましょう。
大丈夫かなぁと無理に動かしたり、触ってみたりしないでください。

また指に痛みを感じているのに、我慢をして練習し続けるなどは言語道断です。
指に以上のような異変を感じたら、安静にし、症状がひどいようであれば、病院へ行ってきちんと治療してもらいましょう。

指の第二関節が反るばね指になる原因とは

指の第二関節が反るばね指とは、炎症を起こした指の腱に結節というものが出来てしまったときに発症します。

その結節が、腱鞘に押し込まれるので、指が痛いと感じるのです。

その際に、「パチンっ」と言う音が鳴ります。

ばね指は棒状の物を握り、ボールを打つスポーツをしている人がなりやすい症状です。
まさに”ゴルフ”がこれに当てはまりますよね。

ばね指の症状がひどいときは、強くグリップを握れなくなったり、インパクトのときに手のひらが痛くなります。
このくらい症状がひどいと、我慢してゴルフなんて到底無理です。

それでも我慢してゴルフを続けると、症状が悪化する上に、怪我をかばったスイングをしてしまうので、自分のスイングが崩れてしまいかねません。

そしてばね指は、手を強く握ると薬指だけが伸びなくなったり、伸びない指を伸ばそうとするとばねのように伸びることもあります。
人によりますが、手のひらにしこりが出来るといった症状が現れたりもします。

親指に発症することはほとんどなく、それ以外の指に発症しやすいです。

一度でも指の第二関節が反るばね指になったら

指の第二関節が反るばね指は、ゴルフ練習のしすぎで、指を曲げている状態が長く続くときがとても危険です。

ばね指は、グリップを持つ手に力が強く入ってしまっている状態のときによく発症します。

ゴルフのレッスン番組や雑誌等で、グリッププレッシャーが雑巾を軽く絞った状態にと言われるのは、そういうことなのです。

しかしもちろんインパクトではギュッと握るようにしましょう。
でないと、クラブがどこかへ飛んで行ってしまいます。

ばね指を避けるには、グリップの握り方が正しいかどうかを見直してください。
その見直しは、一度だけでなく定期的に行なうと良いでしょう。

そして指に痛みを感じているにも関わらず、練習やラウンドを続けてると、関節の機能を阻害する原因となります。

ばね指の怖いところは、一度発症してしまうと健康な指にも影響を及ぼし、最初にばね指を発症した指から他の指へと広がっていくことです。

何度も言うようですが、指に違和感があったときは、無理をせずにすぐに練習やラウンドを取りやめましょう。

ばね指のセルフケアの方法

指の第二関節が反るばね指は、炎症の度合いや痛みによって、セルフケアで和らげる方法や整形外科でステロイド注射をして炎症を抑えるなどします。

痛みを我慢し続けていると、重症になってしまうので、外科手術という大掛かりなものになってしまいます。

ここでセルフケアの方法を紹介します。

ばね指になっている指を先端から手のひらの方までしっかり揉み解します。
指の側面もしっかり揉み解してください。
「指」と付くので、関係ないように感じるかもしれませんが、手のひらもしっかりと解すことが大事です。

簡単なように感じるかもしれませんが、このマッサージをして安静にしておけば、間違いなく治ります。

このマッサージの頻度や時間は、1日1回3分程度でOKです。

またお風呂に入ったときに、温・冷の刺激で循環を促進させることです。
洗面器を2つ準備して、1つに真水、もう1つは40℃以上の熱めのお湯を入れます。

それらに交互に手を入れてください。
30秒程度を目安に、温と冷を繰り返しましょう。
5回くらい繰り返すのですが、最後は真水に浸けるようにしてください。

ばね指を治すには食事も大事

上記したセルフケアも大事ですが、指の第二関節が反るばね指を早く治すためには食事にも気をつけると良いです。

どんな怪我や病気でもそうなのですが、食事が悪いと回復も遅くなるのです。

ばね指を治すのに必要なのは、「グルコサミン」を食事に摂り入れることです。
山芋やオクラなどのネバネバ系がオススメです。

これらは植物性のグルコサミンですが、動物性のグルコサミンもあります。
豚や牛、鶏などの軟骨、とり皮や牛すじ、うなぎなどです。

また最近はサプリメントでもグルコサミンを摂ることができるので、食事で摂るのはなかなか難しいと言う人はサプリメントを利用すると良いでしょう。

逆に避けた方が良い食べ物もあります。
刺激物は、炎症を悪化させるおそれがあるので控えめにしてください。
唐辛子やスパイスなどは量を少なめにし、アルコールやコーヒー、タバコなどの嗜好品もなるべく減らすようにしましょう。

そして摂取する人が多いであろう、「白砂糖」です。
もちろん白砂糖そのものを食べる人は少ないでしょうが、白砂糖はいろいろな食べ物に含まれているので気をつけましょう。

なり始めに一番注意が必要

指の第二関節が反るばね指は、なり始めのときが一番注意が必要です。

突き指みたいな感覚で、放っておいても治るかなと軽く見てしまう人が多いのです。
そしてそのままズルズルと気づかないうちに重症になっていき、結果、日常生活に支障が出てきてから、初めて焦ってしまうのです。

指(手)とは、生活していく上で、いろいろと密接に関係しています。
ですから、悪くなったとしてもついつい使ってしまうことがあります。
だからこそ何も対処をせずに放っておいて治ると期待するのはやめましょう。

ただそれを防ぐために、テーピングを使って保護する方法もあります。
きちんと早い段階から病院での治療やセルフケアなどを行なうことができれば、治るのも早いです。

ゴルフの練習を休むのは、がんばっている期間であれば特に落ち着かないでしょう。
しかし、なり始めでしっかりと休めば、早い復活を望めます。

逆に、落ち着かないからと言って、無理に練習を続けてしまうと、悪化の末、数週間の休みで済んだはずが何か月も休まなければいけなくなってしまうかもしれません。

しっかりとケアすればすぐに治る

ばね指になると日頃の生活で不便なことがたくさんあります。
仕事や家事の効率が下がってしまうのです。

最初は心配されるものの、それでもなおゴルフを続けて悪化してしまったら、趣味で起きた怪我であることを責められかねません。

ばね指は正しい処置をすれば早く治るので、ゴルフのことは忘れてしっかりと治療に専念しましょう!