アイアンのシャフトはカーボンシャフトがメリット多めかも?

最終更新日:2019/09/21

アイアンはセットで購入するため、選ぶ基準は顔であるヘッドが第一になるかもしれません。

その次はシャフトをカーボンシャフトかスチールシャフトにするかを迷うのではないでしょうか。

それぞれにメリットとデメリットがあります。

今回は、カーボンシャフトを中心に説明していきます。

アイアンのシャフトの種類

現在のゴルフクラブのシャフトの種類は、ドライバーやフェアウェイウッドはほぼカーボンシャフトですが、アイアンはスチールかカーボンシャフトに分かれます。

この2種類のシャフトにはメリットとデメリットがありますので、その違いを知ることで自分に合うシャフトを選んでください。

素材の違いは金属かカーボンです。

アイアンに多いスチールシャフトは、一般的に重く感触や手応えを感じることができます。

アイアンは飛距離よりも正確性が必要なため、ヘッドスピードを速くするよりも、持った感じが少し重く安定したほうが良いのです。

対して遠くへ飛ばす目的のドライバーやフェアウェイウッドは、より速くスイングができるように重量を軽くできるカーボンシャフトが適しています。

最近のカーボンシャフトは重くすることもできるため、アイアンのシャフトとして使用することもできます。

こういったこともあるため、自身に合うシャフトの素材は、カーボンなのかスチールなのかを知る必要があります。

アイアンをカーボンシャフトにするメリット

カーボンシャフトのメリットを説明します。

カーボンシャフトの特徴は炭素繊維でできているため、軽く製造することができます。

先に説明したように、ドライバーやウッド系の飛距離を出すクラブには、軽いカーボンシャフトが装着されています。

炭素繊維は旅客機の翼部分に使われるなど強度にも優れています。

一方で炭素繊維のしなやかさも兼ね備えており、インパクトの衝撃を和らげる効果もあります。

そのため肘や手首への衝撃の負担が少なくなり、怪我の防止にもなるはずです。

反発力もあるため、ボールも上がりやすくなっています。

この特徴からカーボンシャフトはロングアイアンやミドルアイアンに向いていると言えるのではないでしょうか。

しなりと反発力の大きいカーボンシャフトは、ダフリにも寛容でミスをしてもボールがまっすぐに飛んでいくメリットもあります。

そのためミドルアイアンやショートアイアンには最適な素材かもしれません。

カーボンシャフトは70年代頃に発売されました。

当初はその軽さから女性やシニアゴルファーの支持を受けました。

それが現在は全てのゴルファーが使用しています。

万能のように思えるカーボンシャフトですが、やはりデメリットもあります。

カーボンシャフトのデメリット

ここではカーボンシャフトのデメリットを説明します。

人間の手のひらの感覚は非常に敏感です。

先ほど挙げたメリットのしなりは、打感が伝わりにくいというデメリットにもなります。

打感が重要な軟鉄のアイアンにスチールシャフトが多いのはこのためです。

力が強くヘッドスピードが速いゴルファーは、しなやかさもインパクトの瞬間にヘッドの向きが微妙にぶれるためな打ちにくさを感じるようです。

それでもカーボンを厚く巻くことで、しなやかさをなくすことは可能です。

しかしながらそうなるとスチールシャフトと比較にならないほど価格は高くなってしまいます。

ドライバーのカーボンシャフトが高額なものも多くなっていますよね。

それがアイアンセットともなれば、価格がどれだけ高くなってしまうか容易に想像できるはずです。

アマチュアゴルファー向けに作られたメーカー純正シャフトであれば、そうしたカーボンシャフトのデメリットが気にならない人が多いのではないでしょうか。

そういうゴルファーにとって、カーボンシャフトは最高のシャフトです。

またカーボンシャフトは錆びないためメンテナンスも楽です。

スチールシャフトとカーボンシャフトの違い

カーボンシャフトのメリットとデメリットを説明しました。

比較の対象はスチールシャフトですから、ここでスチールシャフトについても説明します。

スチールシャフトの特徴は、ねじれにくくしなりが穏やかなため、打感が伝わりやすい上に、コントロールがしやすく曲がらない球を打つことが可能です。

筋力のあるプロゴルファーの多くがスチールシャフトのアイアンを使用しているのはこの特徴のためです。

一方でインパクトの衝撃が伝わりやすく、手首への負担が大きくなります。

スチールシャフトは重たいイメージがありますが、現在は相当軽いスチールシャフトも発売されています。

代表的なものは70グラム台のものです。

超軽量スチールシャフトはカーボン相当の重量帯でありながら手打ちになりにくく、同じ距離を正確に打ちやすい特徴があります。

アイアンは遠くへ飛ばすよりも狙った場所へしっかり飛ばす正確さが求められます。

カーボンと比較して、軽量スチールシャフトは価格も安価ですから人気を集めています。

少し前までは、多くのゴルファーがアイアンシャフトをスチールにするのは、プロゴルファーが使用しているからという理由だったかもしれません。

しかし今では、そういったことを除外し扱いやすいスチールが多数発売されています。

カーボンシャフトに少しでも抵抗があるなら、超軽量スチールを選択してみるのはおもしろいでしょう。

アイアンは自分に重さが合わないとメリットを受けられない

繰り返しになりますが、アイアンのシャフトの素材はカーボンシャフトとスチールシャフトです。

この2種類を選ぶ大切な基準は重量のバランスです。

アイアンは少し重いくらいが丁度良いと言われています。

まず重すぎるとヘッドスピードの低下や、ダフリのミスが起きやすくなります。

ゴルフはコールドゲームもない18ホールの長丁場ですから、疲れてくるとクラブの重さが支えられなくなり、上がり3ホールのミスが多くなります。

反対に軽すぎると容易にヘッドスピードが上がりますが、クラブが振れすぎて無意識のうちにスイングが緩みがちとなりミート率が低下します。

このように自分に合った性能のシャフトを選んでも、重さが合わなければメリットを受けることはできません。

メーカーのカタログには各番手の重さも明記されていることが多いです。

とはいえ非力な人と力のある人とでは、同じクラブでも重さの感じ方は違ってきます。

アイアンは中間のクラブの7番アイアンを基準に、自分に合った重さを選ぶのが良いでしょう。

7番アイアンを振り切れる範囲で遠心力をしっかり感じ取れる程度が、丁度良いアイアンの重さです。

メリットを受けられるアイアンを選ぼう

ここまで色々お話ししてきましたが、結局アイアンのシャフトはカーボンシャフトとスチールシャフトのどちらが良いのでしょうか。

決め方は自分の体格や腕力に合わせて一番メリットを受けられるシャフトにすれば良いです。

体が大きくて腕力がある人はスチールシャフトにするのが基本、腕力に自身のない人はカーボンシャフトにするのが基本です。

自身のスタイルに合ったシャフトを背伸びせずに選べば良いと言えます。

参考になるよう、比べる項目を一覧にしてみました。

飛距離は、カーボンのほうが飛び、スチールは安定した飛距離が出せます。

重さは、カーボンもスチールも幅広く選べますが、スチールのほうが重めです。

硬さは、カーボンがしなやかで、スチールは粘りを感じられます。

トルクは、カーボンが大きく、スチールは小さいです。

衝撃伝達は、カーボンが小さく、スチールは大きいため、カーボンのほうが体にやさしいです。

デザインは、カーボンはカラフルで千差万別であり、スチールはほぼ銀色がメインです。

メンテナンスは、スチールは錆びるため、錆びないカーボンのほうが楽です。

このように一覧表にまとめてみて、自分に合ったシャフトを選べば良いでしょう。

自分に合ったシャフトがスコアアップにつながる

ゴルフクラブはヘッドも大切ですが、シャフトが自分に合っていることも重要です。

特にアイアンは飛距離よりも正確に狙った場所へボールを落とすことを目的にしています。

自分のイメージをグリップを通してしっかりヘッドまで伝えられるシャフトであれば、ボールを操ることも可能です。

つまりスコアアップには練習だけではなく、スイングコントロールが完璧にできる、自分に合ったシャフトを見つけることも大切だと言えます。