ゴルフでダメなのに練習場ではジーパンが認められる理由

最終更新日:2018/09/29

ゴルフ場ではドレスコードを設定しているところもあり、服装に関する視線が厳しめのところがあります。

しかし練習場であれば、ジーパンやジャージでもOKのところもあります。

そこでこれから、ゴルフ場と練習場で、ジーパン着用に違いがある理由を紹介していきます。

ゴルフ練習場ではジーパン姿でもダメな理由がない?

ゴルフは服装に厳しいところがあるので、ゴルファーらしいそれなりの服装を心がけたいものです。

受付のときにはジャケットを着用し、プレーのときには襟付きのゴルフシャツというのがスタンダードな服装です。

もちろんアメリカンスタイルと称して、自由な服装で楽しめるコースも増えてきていますが、世界的にみても服装については厳しい目が向けられていることに変わりはありません。

そうは言っても、ゴルフ場の中の話であって、一旦ゴルフ場の敷地から出てしまえば、丸首のTシャツで車を運転しても問題はありませんし、ウィンドブレーカーを着用してゴルフショップに入っても、マナー違反と言われることもありません。

では練習場での服装はどうなのでしょう?

ゴルフ場の敷地内にある練習場であれば、ゴルフ場のドレスコードに準じることになると思いますが、敷地外にある単体のゴルフ練習場であれば、どんな服装でも問題はないはずです。

例えゴルフ場では不向きと言われるTシャツやジーパンでも、ダメな理由はないはずです。

練習場と違ってゴルフ場ではジーパン姿はNG

ゴルフ場の服装の決まりは、会員で構成される倶楽部の中でのインフォーマルな決め事です。

本来は会員が会員のために作った決まりで、ゲストに対して「この服装ではダメ」なんてことはないはずです。

ただし「ふさわしくない服装」なので、今後はそのゲストを呼ばないようにしようと決めることはできます。

その経過を簡略すると、ドレスコードを周知して、ふさわしい服装で倶楽部の施設が利用できるようにしているわけです。

しかしゴルフ練習場にはその倶楽部が存在しないので、マナーとしての服装規定はないのが当然のことです。

中には親睦的に練習場でも会員を募り、独自にハンデを決めているところはあります。

練習場のオーナーがその任意の団体を認めている、もしくは主宰しているのであれば、ゴルフ場の倶楽部同様に服装規定を作って周知していても問題はないはずです。

そこを利用する人達が不快になる服装があれば、日常的に穿いているジーパンもダメになることもあるということです。

練習場でOKなジーパンがゴルフでNGな理由とは

そもそもゴルフでジーパンがダメな理由は、昔の労働者の服装だからです。

いまであれば「職業や階級で差別している!」と大騒ぎになるはずですが、当時はその区別が素敵なことだと思われていたのでしょう。

古き慣習が正当な伝統であるかのように思われていますが、現代社会では到底受け入れることができない差別です。

歴史を振り返ると「労働者だから仲間に入れない」「女性だから倶楽部に入会させない」と声高々に宣言し、いまもそれを守ろうとしているのであれば、改善の余地はあるはずです。

「ゴルフのマナー=ジーパンはダメ」ということが、必ずしも正しい判断ではないとしたら、練習場でのTシャツやジーパン姿の練習は間違いなく問題ないはずです。

ちなみにゴルフ場のドレスコードでは会社の作業服もNGなのですから、ジーパンがダメなら、ほかにも着てはいけない労働者の服装は一杯あるはずです。

ビジネススーツもクールビズのワイシャツも、もちろん会社の制服もジーパンと同列にあるわけです。

服装に寛容なゴルフ練習場でもダメなジーパンはある!

本来のゴルフ場のドレスコードは、ゴルフ場の中でのものではなく、常日頃からTシャツやジーパンなどの作業着を着る人を仲間として認めないものです。

つまり帰りの車の中や、自宅周辺でもジーパンを穿かない人が倶楽部のメンバーとなっていたわけです。

と言うことは日ごろからジャケット、スラックス、革靴で生活していなければならないのですが、剣道を極めるために髷を結う生活をするようなもので、それは現代の生活では無理な話だと思います。

一方で現代生活の中でも、冠婚葬祭などの席ではジーパンはNGだと思います。

ジーパン姿で葬儀に出席してもダメとは言われませんが、場違いなことは自他共に分かるはずです。

つまりドレスコードがないと、TPOを踏まえて自分自身の尺度で決める力が必要なのです。

ですから練習場でのジーパンでも、腰パンにして膝のあたりに股下があるような着こなしや、ダメージの強いものは向いていないかもしれません。

練習場で穿いてるジーパンだからゴルフ場でも…

練習場とは言えゴルフと言うスポーツですから、向いている服装であれば問題はありません。

向き不向きの1番は「動きやすさ」ですから、ゴルフ場ではダメなジャージなども向いていますし、当然ジーパンも良いと思います。

ただレッスンを主体とするインドア練習場や、ジュニアゴルファーを受け入れている練習場では、生徒たちへの教育も含めて利用者に服装の規正を課している場合があります。

決められている服装があれば、それを守るのは必須ですが、このとき自己解釈して勝手なルールを作らないことです。

ジーパンがダメと掲示されているのに、生地が横に伸びるタイプなら大丈夫とか、ジーンズ生地だけどオーバーオールタイプなら大丈夫ということはありません。

歴史を振り返ってゴルフ倶楽部の服装規定の趣旨が理解できれば、それらの服装がダメなことは理解できるはずです。

また服装規定が納得できないとしても、それを正そうと力説しても意味はありません。

「それでは貴方だけ特別にどうぞ」と言うことはなく、徒労に終わること間違いなしです。

ジーパン姿でゴルフ練習場を利用するときは周囲の了解が大事

現行のマナーと言われる服装は、ゴルフの歴史を振り返ってみると、正当な意味合いがあるとは言いがたいものはあります。

ただジャケットを着るとかジーパンは着ないというのは、ゴルファーの中で広く認知されていることから、周囲の理解なくTシャツとジーパンと言うわけにはいきません。

少し前のITバブル時代には、オフィシャルの場面でもTシャツとジーパンを着ていた人達がいましたが、いまでもそれを貫いている人は極わずかです。

正しいと思っていても、周囲の人が同調してくれなければ、単なる異端児でしかないわけです。

ゴルフでジーパンはダメでも、練習場ではOKなら、いずれはジーパンでのプレーも認められていくことでしょう。

ゴルフ場のドレスコードでノースリーブシャツは厳禁になっていますが、女子プロゴルファーの多くが機能性重視から着用したために、いまではゴルフウェアとして販売されていますし、ゴルフ場も黙認しているところが多いようです。

ゴルフの慣習を変える第1歩は、もしかすると貴方のジーパンから始まるかもしれません。

ゴルフ練習場でジーパン姿はOKだけどTPOも考えよう

多くのゴルフ練習場では、ジーパン姿やジャージ姿でも利用することができますが、中には服装規定を設けているところもあります。

広く認知されている服装規定ですから、あえて自己主張しなくてもTPOを考慮して、合わせることを考えても良いかもしれません。