ゴルフ初心者に絶対に知っていて欲しいウェッジのい・ろ・は

最終更新日:2018/09/09

ゴルフ初心者に限らず、全てのゴルファーにとってスコアを大きく左右するのは、アプローチとリカバリー力です。

距離の短いショットやアプローチ、バンカーなどで使用するクラブをウェッジと言います。

クラブ選びの中でも最も神経を使うのがウェッジ選びです。

ですから初心者だからこそ知っていて欲しい、『ウェッジのいろは』をお教えします。

ゴルフ初心者に知って欲しいウェッジの種類

ゴルフ初心者の多くは、最初に使うクラブは借り物であったり、もらい物であったり、初心者用クラブセットだと思います。

当然クラブの選び方もいまいち分からないですし、特にクラブへのこだわりを持っている人も少ないでしょう。

しかし自分が現在使っているクラブが何なのかぐらいは把握しておく必要があります。

また今後自分で選んでクラブを購入する際に、ウェッジの種類を知っていた方が良いです。

まずはピッチングウェッジ(PW)です。

PWとはロフト角が43~48度でアプローチに使うことが多く、低い弾道でボールが転がりやすいです。

次にアプローチウェッジ(AW)です。

AWはロフト角が49~53度で、これも主にアプローチに使いますが、PWよりも高い弾道になるので、高く上げて落とすアプローチに使います。

そしてサンドウェッジ(SW)です。

SWはロフト角が56~58度で、バンカーショットで使います。

最後にロブウェッジ(LW)です。

LWはロフト角が60度以上で、ロブショットの際に使うのですが、プロでも使い扱いづらいクラブなので使う人はあまりいません。

ゴルフ初心者に知って欲しいウェッジの選び方

ゴルフ初心者や上級者関係なしに必要なウェッジはSWです。

バンカーに100%入れない自信のある人であれば必要ないかもしれませんが、そんな人はなかなかいません。

まず初心者がSWを選ぶ際は、ヘッドの大きなものを選ぶと良いです。

コントロール性や操作性は劣りますが、バンカーから出しやすくはなります。

PWはアイアンセットにほとんど入っているのですが、そのPWのロフト角を目安に他のウェッジを選んでください。

PWからウェッジのロフト角が等間隔になっているとアプローチの距離感が掴みやすくなるからです。

逆にバラバラだと持っているだけで使わないウェッジとなってしまったり、距離感が掴めずアプローチが上手くいかなくなってしまいます。

それから初心者がウェッジを選ぶ際に重要なのがソール幅です。

アプローチでダフる初心者は非常に多いのですが、ソール幅が広いとダフリにくくなります。

ソール幅が狭いとコントロール力は高まるのですが、初心者にとってまずはダフらないことが最優先になるでしょう。

初心者ゴルファーはウェッジはまず1本に絞る

先に話したようにウェッジには様々な種類があります。

ゴルフのトーナメントツアーでプロのアプローチを見ていると、状況に合わせて巧みにウェッジを使い分けていることに気づきます。

しかし初心者ゴルファーが挑戦するには技術がまた伴いません。

理想と現実は違って、ある程度の技術がないとダフリやトップのミスをしてしまう可能性が高まるだけです。

AWやSWはロフト角が大きくボールが上がりやすいのですが、ロフト角が大きい分クラブのエッジが地面に鋭角に入りやすいので、ダフリやすく難易度の高いウェッジになります。

ウェッジの中で一番難易度の低いのはPWです。

まだアプローチに慣れていない初心者ゴルファーにはオススメです。

また初心者の間はいろいろなクラブを無理に使い分けるのではなく、1本のクラブでいろいろな状況に対応できる方が、よりゴルフを易しく感じさせます。

ですからアプローチショットに慣れるまではPW1本に絞ると良いです。

ただしPWは低い弾道で転がすアプローチになるので、前に障害物がある場合は使えません。

そういった場合はAWやSWを選択する他ないのですが、AWの方が難易度は低いのでオススメします。

なぜ初心者ゴルファーにはピッチングウェッジが良いのか

様々な種類のあるウェッジの中でなぜ初心者ゴルファーにはPWが良いのでしょうか。

PWはウェッジと言う名称にはなっているのですが、どちらかと言うとアイアン寄りと考えてください。

それもあってか、他のウェッジと違い最初からアイアンセットに組み込まれてることがほとんどです。

またヘッドの形状もアイアンと変わりないので、ショートアイアンよりも短いアイアンと言う感覚で良いかもしれません。

アイアンの中でもショートアイアンは易しい方になります。

それよりも短いのですからPWがより易しいのは当然です。

まだSWやAWが開発される前は、全てのプロゴルファーもPWを使ってアプローチをしていました。

先にも話したようにSWやAWはロフト角が大きい分簡単ではないので、そんな難易度の高いクラブを敢えて使う必要はありません。

ウェッジの中でも、そしてアイアンの中でも最も簡単に使えるPWを使ってアプローチをした方がメリットは多くなります。

ゴルフはリスクを伴わず、いかにミスショットを減らすかが一番重要なのです。

初心者ゴルファーがピッチングウェッジを使うメリット

それでは初心者ゴルファーがPWを使うメリットについて説明します。

PWはアイアンの中で最も短いだけでなく、やはりウェッジなのでそれなりの重さもあります。

重いクラブを使うと手打ちになりにくくなります。

手打ちになりにくいことから、アプローチショットに必要な体の軸を意識したスイングが身につきやすくなります。

体の回転を使ったスイングをすると、ダフリやトップ等のミスを防ぐことができます。

それなら他のウェッジも重いものを使えば良いのでは、と思うかもしれません。

しかし他のウェッジでのミスショットは、クラブの重さとは関係のないところに原因があることがほとんどです。

ですからまずはアプローチのミスを減らし、アプローチショット自体に自信が持てるように、難易度の低いPWを極めることから始めましょう。

またPWはフルショットをするとそれなりの距離を出すことができます。

ですからグリーン周りのアプローチだけでなく、100ヤード前後のショットにも使うことができます。

故に100ヤード以内のショット全てをPWでカバーすることができるのです。

正しいウェッジの打ち方

アプローチに慣れていない初心者ゴルファーのために、ウェッジを使った正しい打ち方を紹介します。

まずはアプローチの際のスタンスは普段のショットよりも狭めに取ります。

基本的にアプローチは短い距離になるので、クラブをコンパクトに振らなければなりません。

そのためスタンスを広く取るとコンパクトに打ちにくく、力加減も難しくなります。

またアプローチの距離感を出すには、テイクバックとフォロースルーの幅で調整するのがオススメです。

確実に距離感を掴んで欲しいのは、膝から膝、そして腰から腰までの振り幅でどのくらい飛距離があるのかです。

その2つの振り幅を基準として他の距離を調整していくと良いでしょう。

するとPWだけでなく他のアイアンやウェッジを使った場合も距離が測りやすくなります。

注意しなければならないのは、振り幅が同じでも力加減やスイングスピードが変わると距離も変わってしまうので、常に一定のショットができるようにしなければなりません。

特に手打ちになってしまうと安定したショットにならないので、しっかりと体を使ったスイングができるよう徹底的に練習してください。

アプローチが上手くなるとゴルフ自体が上手くなる

スコアアップのためにアプローチやバンカーショットの上達は必須です。

宮里藍は30ヤードの練習を徹底的にしたことで、30ヤードは自分のホーム距離と語っています。

30ヤードのアプローチのスイングはゴルフスイングの基本ともなります。

アプローチの練習はとても地味な練習なのですが、コツコツと続けることで確実にゴルフは上達するので信じてがんばってみてください。