ゴルフスイングバンカーショットでバックスピンをかける方法

最終更新日:2018/09/08

バンカーショットから放ったボールが、グリーンのピン付近でキュキュっと止まる。

こんなショットが打てたら格好良いですよね。

これには、ボールに強いバックスピンをかける必要があります。

普通にバンカーショットをしただけでは、ピン付近で止まるボールは打てません。

では、ゴルフでこの様なバックスピンの効いたボールを打つにはどうしたら良いのでしょうか。

バンカーショットからのバックスピンをかける方法で一番大切な事、それは砂を薄く取る事です。

では、どの様に打てばバックスピンを効かせる事ができるのか、ピンにぴたりとつける事ができるのか見ていきましょう。

ゴルフスイングではバンカーショットが苦手な方が多い

ゴルフでは上級者を除く、比較的すべてのゴルファーに共通する事として、バンカーショットが苦手な方が多いのではないでしょうか。

グリーン周りのガードバンカーからのショットは、砂を爆発させて打つ、いわゆるエクスプロージョンショットが必要になります。

しかし、アベレージゴルファーはこの砂を上手く爆発させる事ができません。

なぜでしょう。

一番多い状態として言えるのが、アドレスです。

スイングする前からすでに間違っているので、エクスプロージョンできません。

エクスプロージョンショットはクラブのバンスを使います。

しかし、アドレスからこのバンスを使える構えになっていないゴルファーが多いのです。

フェースを開いて、ボールの下の砂ごと打てば、バンカーからボールは出てくれます。

もちろん、このショットだけではバックスピンはかかりづらいので、スピンをかけるにはもう少し工夫が必要です。

ただ、バンカーからボールを出すだけなら、シンプルに構えだけ注意すれば出せます。

出すだけのバンカーショットなら、コツさえつかめば簡単です。

ゴルフスイングは手を使わない意識の方が上手くいく

ゴルフが上達しない、なかなかうまくならない人は、手や腕を使いすぎです。

確かにゴルフスイングは手と腕を使ってクラブを振ります。

これはバンカーショットでも変わりません。

バックスピンを打つ時も同じです。

しかし、腕や手を使う意識の強いスイングではなかなか上達しません。

なぜでしょう。

プロはスイング中胸の前に両腕があります。

大きく外れる事はありません。

良く両腕と胸の作る三角形を意識してとありますが、正にプロはこの状態です。

片やアベレージゴルファーのそれは、両腕と上半身、さらに下半身のバランスがバラバラです。

手や腕の力を使って行うスイングはスイングが安定しません。

毎回、同じスイングができないのです。

器用な腕と手で毎秒40mにもなるクラブスピードをコントロールする事は至難の業と言えます。

では、どうすれば良いのでしょうか。

やはり、身体の大きな筋肉を使ってスイングする必要があります。

肩や背筋を使うのです。

最初はスイングが物足りなく感じるでしょう。

しかし、これで良いのです。

慣れれば、クラブを早く振る事ができる様になります。

クロスバンカーショットはボールにバックスピンがかかりやすい

ガードバンカーではなく、クロスバンカーからのバンカーショットは普段のショットと打ち方は変わりません。

距離を出すバンカーショットの為、あごの高さを超えられる番手で打ちます。

距離を出すため、クラブフェースを開くエクスプロージョンは行いません。

ダフらない様にボールをクリーンに打ちます。

ボールの下が砂の為、少しでもダフると即距離をロスします。

また、クロスバンカーからのショットは、ボールの上から鋭角かつクリーンに打つ為、ボールにバックスピンがかかりやすくなります。

グリーンに落ちたボールにスピンが効き、止まります。

グリーン面が受けており、ピンをデットに狙う事のできるライなら、キャリーでピンを狙う距離で打つ事ができるはずです。

ただし、ミスショットすると距離は格段に落ちるので、ピンとボールを結んだ飛球線上にハザードがあるとつかまる確率が高いでしょう。

クロスバンカーから綺麗に打つ事ができない、また自信がないゴルファーなら徹底的にハザードを避けるべきでしょう。

こうしたコースマネジメントも必要です。

ゴルフコースの砂質がバックスピンのかかりに影響する

ゴルフコースのバンカー砂には種類があり、それぞれのコースに特徴があります。

硬い砂、柔らかい砂がありますよね。

雨が降った後のバンカー砂は固く締まる事が多い為、バンスを効かせたエクスプロージョンショットをする場合はヘッドが跳ねる事があるので注意が必要です。

では、バックスピンがかかりやすいのはどちらの砂なのでしょうか。

バックスピンがかかりやすいのは、柔らかい砂です。

硬い砂、重く締まった砂はヘッドの抜けが悪くなり、バックスピンをかける為のスピードが落ち気味です。

その点、柔らかい砂ならヘッドの抵抗も少なく、加速させながらエクスプロージョンさせる事ができるからです。

つまりバンカーショットも、砂質によって打ち方を考える必要があるのです。

また、硬く締まったバンカーは距離を出しづらいのも特徴です。

砂の抵抗によって、ヘッドスピードが落ちる為です。

逆に柔らかい砂は、ヘッドが深く刺さりやすいのでヘッドの入射角度を緩やかにする必要があります。

入射角度を緩く、砂を薄めに取り、ヘッドを加速させる。

これでバックスピンの効いたボールを打つ事ができます。

バンカーショットでバックスピンをかけられると格好良い

プロの様にバンカーショットでボールをキュキュっと止められれば格好良いですよね。

ピン根本をキャリーで狙い、ピタリと止める。

こんなショットを打ちたいと思うゴルファーは多いのではないでしょうか。

しかし打ち方は、普通のバンカーショットに比べて格段にレベルが上がります。

まず、砂を薄く取る必要があります。

バンカーショットはとかく砂を多く取り気味になります。

ダフってもボールを脱出させる事ができるからなのですが、バックスピンをかけたいなら、砂を多く取るのはダメです。

できるだけ薄く、しかもヘッドを加速させて打つ必要があります。

これだけで、大オーバーホームランのリスクが高まるでしょう。

フェースを開いて、砂を薄く取り、ヘッドを加速させて打つイメージ。

これができればボールにスピンをかける事ができる様になるのです。

アベレージゴルファーにはかなりハードルが高いショットだと言えます。

恐らく、ゴルフ練習場で何千とスイングしなければ、実践で使えるレベルにまでにはならないのではないでしょうか。

バックスピンをかける事よりも転がして寄せる方が格段にやさしい

バンカーショットはバックスピンで寄せられれば恰好良いのは間違いありません。

しかし、スコアを上げたいなら、シンプルに砂を爆発させてキャリーとランで寄せた方が良さそうです。

バンカーショットでスピンをかけて止める為には、プロでも技術が必要になります。

しかも、ボールのライの影響も受けます。

ゴルフはできるだけ毎回同じ事を繰り返す反復性のスポーツですので、こうした確率の悪くなるショットというのは避けた方が良いのです。

事実、プロでもバックスピンを効かせたショットよりも、ピン手前からラインに乗せて転がすバンカーショットを行う方が圧倒的に多いのです。

バックスピンで寄せるショットは、よほどライが良くピンを狙いやすい、自信がある場合しか使わないのです。

10回に1回よりも10回で9、10回成功するか成功に近いショットを打つ事が大切なスポーツ、それがゴルフなのです。

バンカーショットでのバックスピンはかなり高度な技術が必要

バンカーショットでバックスピンを効かせてピンに寄せるのは、かなり高度なテクニックを必要とします。

まず、バンカーショットで砂を薄く取る事自体かなり技術を要します。

であれば、スコアをまとめたいなら、バックスピンで寄せる事よりもピン手前から転がす方がかなりやさしく済むのです。

恰好良いショットよりも、確実なショットを。

ゴルフを上達したいなら、押さえておきたいポイントです。