最強のゴルフスイングと言われる【べた足】スイングのコツ

最終更新日:2018/08/25

2017年で女子ゴルフツアーでは38戦中13回韓国人女子プロゴルファーが優勝をしました。

韓国女子プロがこれだけ強い理由は「べた足スイング」だからと言われています。

彼女たちのような飛距離や方向性に優れており、安定したショットを手に入れるべく、べた足スイングのコツを紹介します。

最強ゴルフスイングのべた足スイング

最強のゴルフスイングと言われてるべた足スイングとは、インパクトで右足がしっかりと地面に接地している打ち方です。

日本人のプロゴルファーのスイング動画を見ると、インパクトで右足がめくりあがっているのが確認できます。

しかし正確に言うとまったくめくりあがらないのではなく、ほぼめくりあがらないのです。

べた足スイングのコツを掴むために理解していて欲しいのは、ゴルフスイングの基本とされている体重移動で飛ばすのではなく、身体の回転で飛ばすと言うことです。

そのためアドレスからインパクトまで軸が動かない一軸スイングになります。

その方がミスも減りますし、再現性も高くなるので安定したショットが打てるようになるのです。

べた足スイングと言うとただ足がめくれなければ良いと考える人がいますが、それは間違いです。

めくれないことだけを意識してしまうと、上半身だけでスイングする結果となってしまい、手打ち状態になるので気をつけましょう。

べた足スイングこそ下半身への意識が最も必要なのです。

最強ゴルフスイングのべた足スイングのメリット

最強ゴルフスイングと言われるべた足スイングは、先に話したように体重移動をあまりしないので、飛距離が出ないと思っている人もいるでしょう。

しかしその逆でべた足スイングだから飛距離が伸びる効果を期待できます。

実際、活躍している韓国女子プロは日本人プロよりも飛距離が出る人が多いです。

体重移動をした方が飛距離が出るように思えるのですが、なぜ体重移動をあまりしないべた足スイングの方が飛距離がでるのでしょうか。

それは「ミート率が高くなる」からです。

インパクトで右足を地面に接地していることで正しいスイング軌道に乗せやすく、また一軸スイングなので軸が安定することでミート率を上げることができます。

プロゴルファーほどの飛距離を出すには、柔軟性や筋力など様々なほかの能力が必要になりますが、アマチュアゴルファーとして飛距離を伸ばすためには、柔軟性や筋力が人並みであればそれなりの飛距離を出せるようになるでしょう。

飛距離アップに悩んでいる人は、べた足スイングを取り入れコツを掴むことで、飛距離アップは確実にできます。

最強ゴルフスイングでもあるべた足スイングのデメリット

最強ゴルフスイングと言われるべた足スイング、メリットがあれば当然デメリットもあります。

コツを掴むためもデメリットを理解することは大切です。

そんなべた足スイングのデメリットは、手打ちになりやすいことでしょう。

べた足スイングで勘違いしないで欲しいのが、体重移動を全くしないのではなく、べた足スイングの中で最大限の体重移動をすると言うことです。

これがコツを掴まないと加減がなかなか難しいのです。

特に柔軟性の無い人は、べた足スイングを意識することで十分なバックスイングが取れずに、浅めのバックスイングになってしまいます。

そうしてバックスイングが浅くなると、スイング軌道がズレてしまう可能性が高く、結果ミート率も低くなり、当然飛距離も落ちるのです。

べた足スイングに必要なのは十分な捻転なのですが、捻転できていない状態から打つには、手先でクラブを下ろすしか方法がありません。

そうなると打ち急ぎ等発生し、スイングリズムまで狂ってしまうのです。

べた足スイングは最強ではあるのですが、そのためにはまずストレッチ等で柔軟性を高めることが必要だということです。

べた足スイングのコツ

べた足スイングのコツとしてまず重要なのは「右足」です。

アドレスした時に右足のかかとに重心を置いてください。

バックスイングでは右足のかかと以外にあまり意識を持たないでください。

そしてダウンスイングからインパクトまでは、右足を地面にしっかりと付けることを意識します。

この際、左腰への切り返しがしっかりとできると右足がめくりあがりづらくなります。

意図的、そして積極的に左に腰を切るようにしてみましょう。

そしてインパクトを迎えた後は、右足のかかとが地面を擦るように回転させればOKです。

体重移動をあまりしないと言いましたが、フォローでは左足に体重の約8割が乗っているようにしてください。

ゴルフスイングではこの「左腰の切り返し」が重要なポイントとなります。

膝も一緒に動いてしまうと腰は流れてしまいますし、切り返しで腰が開いてしまうとフェースが開いてしまうのでスライスのミスが出やすくなります。

トップから左腰の切り返し、そしてダウンスイングと言う流れになるのですが、スイングリズムやテンポを意識し、正確なタイミングを身につけるようにしましょう。

べた足スイングの練習のコツ①

それでは次はべた足スイングの練習時のコツを紹介します。

一般的なゴルフスイングの練習でも良く取り入れられているハーフスイングドリルです。

クラブはどれを使うと言うことはないので、自分の得意としているクラブ、もしくは得意にしたいクラブを使ってください。

まずはアドレスなのですが、フルスイングの際と同じアドレスで構えます。

この時に両腕の三角形を作るのですが、この三角形を崩さないようにテークバックをします。

トップはハーフスイングなので8~9時の位置で止めます。

ここで右足に体重が8割乗るようにしてください。

実はここまでは一般的なゴルフスイングでのハーフスイングドリルと同じです。

この後から違ってくるのがポイントでしょう。

ダウンスイングからインパクトで右足の足がめくれないように意識します。

フォローもハーフである3~4時の位置で止めます。

この練習では右足のめくれを意識するだけでなく、腰をしっかりと回転させることも意識してください。

ハーフスイングの練習は効果的ではあるのですが、身体を使うよう意識しないと手打ちになりやすいので気をつけましょう。

べた足スイングの練習のコツ②

次に紹介するべた足スイングの練習コツは両足を開いて打つドリルです。

べた足スイングをしようと試みても、最初はどうしても右足がめくれあがってしまうものです。

最初からできるのであれば練習をする必要はないので、当然と言えば当然のことです。

またゴルフ経験が長く、自分流のゴルフスイングが染みついてしまっている人は、ゴルフスイングを矯正をすること自体難しいです。

そのようになかなか右足の粘りを強められない人にオススメなのが、両足を開いて打つドリルです。

足を開く幅は人によって変わりますが、できる限り開いてください。

大きく足を開いてスイングをすることで右足が不自由になるからです。

すると右足をめくれあげることもできないようになるので、右足を接地させたままクラブを振る感覚を得ることができます。

右足が不自由になるのと同時に体重移動もしづらくなります。

ですからできるだけ体を使ってゴルフスイングすることを意識しましょう。

足が自由に使えないので手打ちをしているような感覚になるかもしれませんが、慣れてくるとブレない分しっかりとボールを芯で捉えることができるでしょう。

理想と現実の違いを確認するためにもセルフチェックを

べた足スイングは最強ではあるのですが、身につけるのはそう簡単なことではありません。

しっかりとコツを掴んで正しいゴルフスイングを身につけなければ、最強どころか最弱スイングになりかねません。

そしてここで紹介したべた足スイングのコツ、そして練習のコツを実践したら、正しいべた足スイングかを動画で確認して精度を高めていくことをオススメします。