ゴルフで重要なアプローチショットでの最適なクラブ選びとは

最終更新日:2018/08/18

ゴルフのスコアを左右するのはティーショットではなく、パッティングとアプローチと言われています。

パッティングはパタークラブしか選択肢はありませんが、アプローチでのクラブ選びはどうしていますか?

どんな状況でもSWやAWをサッと取ってアプローチに挑んでいませんか?

アプローチで最適なクラブ選びができるようになると、ゴルフの幅は格段に上がります。

アプローチに使えるゴルフクラブとは

アプローチショットに使えるゴルフクラブとは、何もSWやAW、PWと言ったウェッジ類だけではありません。

7番アイアンから9番アイアン、そしてパターも選択肢に入ります。

ウェッジの中でもロフト角が52度や56度、58度など数本組み合わせて使っているゴルファーも少なくありません。

グリーン周りのアプローチショットのクラブ選びが難しいのは、ボールの置かれている状況がいつも同じではないからです。

ピンまで数十ヤードあり、しかも上り傾斜である場合。

ピンまで数ヤードしかなく、しかも下り傾斜である場合。

ピンを狙うためにはバンカーを越えなければならない場合。

当然これ以外にも数え切れないくらい違う状況のアプローチがあります。

アプローチショットの目的とは、いかにカップに寄せられるかです。

またカップに寄せられない状況であったとしても、その後のパッティングを考えて狙いを定めなければなりません。

置かれている状況と狙い所をイメージしてクラブ選びをすると良いでしょう。

アプローチのゴルフクラブ選びの第一候補はパター

何度も言うようですが、「アプローチ=ウェッジ」を使うと言う考えは捨ててください。

実はアプローチショットの際のクラブ選びの第一候補は「パター」です。

ボールの置かれている状況、そしてピンの位置からまずはパターが使えるかどうかを考えます。

パターはゴルフクラブの中でアプローチショットで使うには一番ミスが起きにくいクラブです。

パターはロフトが少ないので初心者でも確実にボールを面で打つことができます。

また確実に前に転がすこともでき最も簡単にアプローチショットができます。

ボールが花道にありピンまでの距離が短い場合や、ラフでも深くなく順目であればパターを選んでくさだい。

左右に傾斜があったり、二段三段グリーンの場合でも同じ高さにボールがあった場合はパターの方が断然寄せやすくなります。

しかし当然池越えやバンカー越えなどボールを高く上げなければならない状況でパターは使えません。

またラフが深い状況や砲台グリーンでもパターは使えません。

パターが一番確実ではあるのですが、パターを使える状況かどうかをしっかりと判断するようにしましょう。

ランが使える状況でのゴルフクラブ選びとは

アプローチショットでのゴルフクラブ選びで、パターの次の候補となるのはランを使って寄せることです。

パターが使えないくらいピンまで距離があるが、グリーンまでに池やバンカーなどの障害物がない場合は、ランを使った転がすアプローチが最優先です。

上級者になると1本のウェッジで球筋や距離感を上手く変えて打つことができますが、ウェッジはロフト角が大きいので距離感を出すのは非常に難しいです。

また芝が薄くて地面が硬い場合はバンスが地面に弾かれてしまい、トップやザックリのミスが出てしまう可能性が高まります。

そのような状況の場合は、ロフト角が立っている7~9番アイアンを選択するのがベストです。

7~9番アイアンを短く持ち、パターを打つように転がすアプローチをします。

ボールがラフにあってもしっかりと転がり、芝が薄くて地面が硬くてもウェッジを使ったときのようなうっかりミスは起きません。

ただアイアンを使った転がすアプローチはスピンが掛からないので、練習場でしっかりと距離感をつかんでおくことが大切です。

デリケートなアプローチでのゴルフクラブ選び

アプローチには様々な状況があるとお話ししました。

その中で一番ゴルフクラブ選びに悩まされるのがデリケートなアプローチショットです。

それはグリーンの奥からピンまで下り傾斜の場合です。

傾斜がきつければきついほどそのデリケート度は増します。

プロゴルファーや片手シングルくらいの上級者であれば、SWでフェイスを思い切り開いて格好良くロブショットで寄せるかもしれません。

しかし一般的なレベルのアマチュアゴルファーは、トップやザックリのミスが出てしまう可能性の方が高いです。

このような場合のゴルフクラブ選びは、8番アイアン~PWです。

転がすアプローチのクラブと思うかもしれませんが、使い方次第ではデリケートなアプローチショットにも使えます。

クラブを短く持ってボールの近くに立ちヒールを浮かせます。

後は腕を固定した状態でパターのように打つだけです。

トゥで打つことでボールの勢いが死に、数ヤードくらいしか飛びません。

あとは傾斜に乗ってコロコロをピンまで転がってくれるでしょう。

アプローチで奇跡は決して信じないこと!

ゴルフ熱心な人はプロのツアー等を良く見ている人が多いです。

勉強熱心なことは良いのですが、プロと自分のゴルフレベルは違うと言うことを理解しておく必要があります。

グリーン周りの深いラフにボールが浮いた状態にあり、そこからカップまでも近い状況があります。

このような状況でのクラブ選びでプロゴルファーを参考にしてはいけません。

プロであればSWでロブショットをし、カラーギリギリに落としてチップインを狙うでしょう。

プロでも一か八かのショットになるような状況であるのに、アマチュアがそれを真似て上手くいくでしょうか。

奇跡は起こるかもしれませんが、奇跡が起きなければ大ヤケドするだけです。

奇跡が起きなければ、ボールの下を潜ってダルマ落とし状態になり状況は変わらないだけか、最悪なのは芝の奥に更にボールを押し込んでしまう可能性すらあります。

難しいアプローチと判断した場合はピンに寄せることは忘れて、まずは確実にグリーンに乗せることを考えましょう。

ミスに強いアプローチ専用クラブ

アプローチでのゴルフクラブ選びが上手くいってもなかなかアプローチが上達せず、トップやダフリのミスで悩んでいる人もいるでしょう。

そのような人にオススメするのが「チッパー」です。

寄せに特化したクラブでアプローチのミスに強いのが特徴です。

チッパーは転がして寄せるアプローチのために設計されています。

ヘッドが重く、パターのように転がして打つだけの簡単ウェッジです。

アプローチが苦手な初心者用に作られていますが、その便利さから上級者でも使っている人は少なくありません。

ただ転がすアプローチ専用に作られているので、フルショットはできず、障害物を越えなければならない状況では使えません。

キャディバッグには14本しかゴルフクラブを入れることはできないので、自分のキャディバッグの中でチッパーを入れる余裕があるか判断しましょう。

しかし初心者ゴルファーが最もミスが多いのがグリーン周りのアプローチです。

SWやAW、PWを使って往復ビンタをするくらいであれば、チッパーで確実にグリーンに乗せるのもキチンとしたコースマネジメントとなります。

練習場で様々なアプローチに挑戦しよう

アプローチは練習あるのみです。

上級者は練習場へ行くと7割はアプローチの練習をします。

少なくとも5割はアプローチの練習です。

それだけゴルフではアプローチが重要なのです。

またアプローチの練習はスイングの基本を身につける練習にもなります。

練習場ではウェッジだけでなく、アイアンやFWと様々なクラブを使って練習をしましょう。