ゴルフボールを簡単にリフティングできるようになるコツ

最終更新日:2018/08/13

ゴルフ上達法のひとつに、クラブコントロールが劇的に上手くなるボールリフティングの練習があります。

実のところ、ウェッジのフェース面でボールをポンポンと上げるリフティングは、見た目ほど難しいものではありません。

そこで今回は、誰でも簡単にできるリフティングのやり方と、上手く上げるための練習方法、そして上手になるためのコツを紹介します。

ゴルフ上達の鍵となるリフティングが上手くなるコツはある?

ゴルフ上達のひとつにリフティングがあります。

ゴルフで2度打ちや3度打ちはペナルティになるので、実践でこのリフティングを生かす機会はありませんが、ボールコントロールの勘を養うには最強の練習と言えます。

ゴルフでいうリフティングとは、フェース面でボールを繰り返し打ち上げることです。

上級者でも慣れないと1度も当てることができず、また2回・3回と繰り返すことはさらに難しものです。

ところが慣れてしまうと、話をしながらとかドリンクを飲みながらでも、リフティングすることができるようになります。

要は慣れなのですが、それはクラブ捌きやフェース面のコントロールに役立つものでもあります。

自宅の室内でもできますが、最初のうちはコントロールができずにガラスやテレビなどに当たる可能性があるので、布団などで防御するか屋外で始めたほうが良いかもしれません。

そんなリフティングにもコツはあるものです。

慣れるためのコツを知れば、誰でも簡単にリフィティングをすることができるようになります。

ゴルフボールをリフティングするコツは視覚と感覚の一致

まずリフティングが上達するためのコツは、フェース面を真上に合わせることです。

ゴルフクラブを握ってフェース面を上に向けると、地面とフェース面が平行になったような気はするものです。

しかし実際にフェース面にボールを乗せると、すぐに転がって落ちてしまうことでしょう。

つまり見た目ほど、フェースで水平を作ることができないわけです。

この視覚と感覚とのギャップを埋めるのが、最初の練習方法です。

フェースに安定性のない細長い紙コップを置いて、上下左右に動かしても倒れないように練習してください。

ある程度「慣れた」と思えたところで、コップの8分目までに水を入れて、今度は中の水がこぼれないように、上下左右に動かしてフェース面の角度を体験します。

この練習をするだけで数段進歩していますが、これができたら最後にボールを使います。

フェース面にボールを乗せてバランスが取れればOKですが、そうは簡単にできるはずありません。

コップの水を抜き、代わりにボールを入れて重さを体感しながら、上下左右にヘッドを動かせるようになったら、「水平なフェース面」は卒業です。

リフティングのコツはゴルフクラブのフェースを水平に保つだけ?

ゴルフボールをリフティングするためには、フェース面がどこを向いているか、また自分の意思とフェースの向きが合っているのかが大切です。

フェース面を水平に保つことができたら、あとは実際にリフティングを開始します。

ちなみにゴルフ初心者の小学生低学年で、1週間練習したら50回から100回はリフティングできるので、なにかと忙しい大人でもサボらず半月続ければ100回は可能なはずです。

ボールを使ったリフティングは、最初からグリップを握ると当たらないので、慣れるまでウェッジのシャフトの中間あたりを握ってください。

フェース面を水平にして、ボールを乗せて転がり具合で傾きを確認します。

これを何度か繰り返すことで、フェースの傾きの癖が分かるので、あとは注意しながらフェースの傾きをなくしていきます。

地味な作業ですが、リフティングのコツはフェース面を水平にすることなので、ここはしっかりと習得するようにしましょう。

コツを掴めば簡単にゴルフクラブでリフティングができる

ゴルフクラブのシャフト部分を握って、リフティングの準備ができたら、フェースの真ん中にボールを落とします。

初めてなのに高さ30センチくらいから離すと、フェース面に落としたはずのボールがダイレクトに床まで落ちて、空振りしてしまうかもしれません。

左手の感覚と右手の先にあるフェース面が一致していないと、ボールを上手く落とすことができません。

本来はグリップ部分を脇に挟むとコントロールしやすいのですが、この場合はボールの落ちてくるところにフェース面を合わせます。

不安なようならフェース面を上げて腰の高さか、もう少し上のところでリフティングを開始します。

すでにフェース面を水平に保つ力は持っているので、2~3回はリフティングができるはずです。

徐々に回数を増やしていき、20回程度続けることができたら、床に近づけて練習を続けます。

これでコツは掴んでいるので、あとは慣れればグリップを握ってリフティングすることができるはずです。

リフティングのコツはゴルフクラブを引くこと?

グリップを握ってリフティングを開始しますが、この場合は手元とフェース面が離れすぎて、上手くゴルフボールを落とすことができません。

そこで床のゴルフボールを跳ね上げる動作が加わることになります。

いくつかの方法はありますが、もっとも簡単なのは左足でゴルフボールを寄せてフェース面に乗せる方法です。

あまり行儀は良くありませんが、始めたばかりの頃は、姿勢を変えずにリフティングに入れるので、この左足を使ったアプローチをオススメします。

リフティングのコツは肘を引いてフェース面を上げ、肘を戻してフェース面を下ろすことを繰り返すことです。

ヘッドを跳ね上げるとフェース面の角度が変わり、水平が維持できなくなるので、注意が必要です。

この長く握るリフティングで上手くいかない場合は、再度最初の紙コップにボールを入れる練習で、フェースを水平に保てるようにしてください。

これも長さに慣れれば、同じように肘を引くリフティングができるはずです。

左手でゴルフクラブを操るリフティングのコツ

右手のリフティングができるようになったら、左手も同じようにシャフトの中間から始めて、グリップを握ってリフティングができるようになりましょう。

ゴルフスイングは「左手主導」になることが多いので、右手だけが器用でも実践では役に立ちません。

グリップは両手で握るものですから、両方の手でリフティングができるようにするのが理想です。

基本的には右手と同じ方法ですが、フェース面が逆になることで、水平が取り難いかもしれません。

最初は身体の中央で練習をして、グリップでリフティングをするようになったら、左サイドにヘッドを置くと、水平が取りやすくなるはずです。

また左手のリフティングの時は、ウェッジのロフト角が右手よりも大きいものを使うのも、上手くリフティングするコツかもしれません。

右手と左手を各100回連続でできれば、グリーンエッジからのショートアプローチでも、簡単にカップを狙えるコントロールが身についているはずです。

なお、ラウンド中の詰まり待ちで集中力が途切れそうな時や、アイアンの球筋が安定しない時なども、空き時間でリフティングするのも良いかもしれません。

ただし落ちたボールを打つと「練習」とみなされるので、プレー中のリフティングには注意が必要です。

ゴルフクラブを扱うコツさえ分かればリフティングは簡単!

ゴルフクラブをコントロールするリフティングは、コツを掴めば誰にでもできるようになります。

連続してリフティングできるようになるのは、単に慣れによるものなのですが、その効果はフェースコントロールの意識と視覚が一致することから、ゴルフの上達に繋がることは間違いありません。