ゴルフ場のルールによってヤード杭の処理には違いがある!

ゴルフのルールには、ヤード杭を設置しなければならないとは書かれていません。

つまりゴルフ場がプレーヤーへのサービスとして設置しているのですが、もしその杭がプレーにとって邪魔になった時どうしたら良いのでしょう。

引き抜くか、ドロップするか、そのまま打つのか。

今回は、救済と罰打を含めて紹介します。

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ヤード杭はゴルフのルールに定められていない?

どこのゴルフ場でも設置されているヤード杭ですが、ゴルフのルールでは設置の義務は明記されていません。

暗黙の了解で1本線は100ヤード、2本線は150ヤードと、50ヤード刻みで設置されているのではないでしょうか。

このヤード杭は昔からあったわけではなく、ビジターゴルファーの来場が増えてきたことで、ゴルフ場が自主的に設置したものです。

昔は短い松の木などが植えられていて、グリーン前でのおよその目安としていました。

当然ビジターはその木の意味を知りませんから、残り距離に迷っていたわけです。

そこで、誰もが分かるようにと杭で距離表示をしたのですが、この杭がルール的に面倒なことになっていきます。

もし杭が邪魔でボールを打てない時、このヤード杭はどうすべきでしょうか。

昔の樹木だった時は、打てなければアンプレヤブルを宣言して、スイングに支障のないところからワンクラブレングス以内にドロップするのがルールでした。

しかしヤード杭はどこからみても人工物なので、ルールに従って救済を受けることができます。

ゴルフルールのヤード杭の扱いは原則2つある

ゴルフのルールにある人工物の救済は、原則として大きく2つに分けることができます。

1つ目の障害物は、動かせない障害物です。

スイングに支障のないところから、ワンクラブレングス以内に無罰でドロップができます。

ただし、この「動かせない」と決めることができるのは見た目ではありません。

実際にヤード杭を引いても地面から抜けない場合、もしくは抜くのに相当の時間を要する場合は、動かせない障害物となります。

少し微妙なところはありますが、何度か揺らしても抜けなければ動かせない障害物となる可能性が高くなるということです。

しかしゴルフ場のローカルルールを制定する委員会が、ヤード杭について「動かせる障害物」とした場合は、無罰でドロップすることはできません。

2つ目の障害物は、動かせる障害物です。

スイングに支障がある場合、ヤード杭を引き抜いて打つことができます。

もし抜くことなくドロップをするのであれば、1罰打のペナルティのもと救済の処置をとる選択も可能です。

ゴルフルールによってヤード杭を動かせない障害物にできる

ゴルフ場がヤード杭を動かせない障害物にしているか、動かせる障害物にしているかをルール上で知るには、スコアカードの裏面に記載されているローカルルールで確認してください。

一般的に、ヤード杭の扱いなどの恒久的なローカルルールは、スコアカードの裏面に記載されているはずです。

また、6インチプレースなどの臨時のローカルルールは、スタート室前などに掲示されてることが多いようです。

スコアカードの裏面に、「ヤード杭は動かせない障害物とする」と記載されていれば、動かせない障害物として無罰で救済を受けることができます。

一方でヤード杭についての記載がなければ、動かせる障害物となるので、ドロップする時は1罰打を必要とします。

ルール上、人工物は動かしても良いことになっています。

動かせない時だけ、そのモノを指定して「動かせない障害物」と告知することになります。

一方で記載されていなければ、ルール通りに動かすことを前提でプレーを続行しますが、もしも取り除くことが困難な場合は、無罰で救済を受けることができると言うものです。

ゼネラルゴルフルールによるヤード杭は完全ではない?

ゴルフのゼネラルルールでは、杭の中で動かせない障害物になるのはOB杭だけです。

OB杭以外の杭が邪魔な時は、引き抜いてプレーを続行できますが、もしも抜く作業中にボールが動いてしまったら、リプレースして元の位置に戻します。

ヤード杭はそのコースのサイドに置かれているため、杭が斜面に挿してる場合があります。

そのため斜面の上からヤード杭に接触していると、抜いたあと杭の穴の中に落ちてしまうことがあります。

この場合は、二アレスト・ポイントからワンクラブレングス以内にドロップすることができます。

ただし抜く前からそうなるであろうと思って、ドロップによる救済を選択することはできません。

ちなみに穴に落ちたボールに土や泥がついた場合は、無罰で拭き取ることができます。

また歴史のあるコースでは、昔ながらのヤード松(樹木)が植えられていて、その下にヤード杭を挿しているところがあります。

仮に杭が抜けても打てないだろうと考えがちですが、しっかり打ち込まれて抜けなければ動かせない障害物として救済を受けることができます。

基本的には、簡単に取り除ける障害物として扱われる場合は、良い条件での救済を求めることはできませんが、ヤード杭が抜けなければ一転して好条件の救済を受けることができるわけです。

ヤード杭の処理を間違えないようにゴルフルールを覚えよう

同じヤード杭ではあっても、動かせない障害物に認められると、受けられる救済は格段に良くなります。

ただ「OB杭以外は動かせる障害物」と頭に入っていて、ローカルルールが定めた動かせない障害物を知らずに、ヤード杭を引き抜くと1打の罰が科せられます。

ゴルフルールでは、動かせない障害物を動かすと1罰打を科せられ、反対に動かないだろうと動かせない障害物と思い込んで救済を受けると2罰打です。

またスタンスやスイングに邪魔な時は無罰で救済を受けることはできますが、ボールの飛球線上にあるだけで、ほかに障害がなければ、そのヤード杭を理由に無罰での救済を受けることはできません。

適用外で救済処置をすると、誤所からのプレーになり2打罰です。

ルール上の二アレスト・ポイントをとっていれば2打罰で済みますが、もしもピンに近寄った場所にドロップした場合は競技失格になります。

ゴルフルールではヤード杭が障害物にならない?

ゴルフルールでは人工物を障害物と定めて、簡単に動かせるか動かせないかで、その救済方法は違います。

ただし人工物であっても、障害物とならない場合があります。

ゴルフルールには「コースと不可分なもの」という定義があって、コースと一体になっている人工物のことです。

例えばウォーターハザードにかかる橋や、ティーグラウンドやバンカーの枕木の造作などを指定することで、障害物の適用を除外することができます。

コースと不可分なものとは、コース内に大きな岩があると考えれば分かりやすいでしょう。

不可分なものからの救済を得ることはできず、打てなければアンプレアブルを宣言するしかありません。

ヤード杭をコースと不可分なものに指定する時は、コース内のすべての杭を障害物にしない時に使うことが多いようです。

ウォーターハザードの杭を抜いて戻さずに、そのままにされると、次のプレーヤーが境界線を判断する時に困ります。

このようにゴルフ場側が抜かれたくない時、またヤード杭が実質上プレーに支障のないところに設置していて、動かせない障害物の救済が明らかに有利に働く時に、設定することができます。

ゴルフ場の都合によって、さまざまな形でルール作りができるので、ヤード杭とはこういう物だと思い込みを持たずに、スタート前に確認することが大切です。

ヤード杭のルールはゴルフ場で確認しよう!

ゴルフルールにおけるヤード杭の扱いは、そのゴルフ場によって違います。

ヤード杭が邪魔な時の救済が、無罰で受けられるのか罰打を科す必要があるかは、そのゴルフ場が定めたルールによります。

処理を間違えるとさらに罰打が増えるので、スタート前にしっかり確認しておくようにしましょう。