ミスなしで攻めのゴルフができるアプローチはノーコックで!

最終更新日:2018/02/26

ミスのない安全なアプローチがしたい、プロのように低くてピピっと減速するアプローチがしたい、初心者から上級者まで望みはあるものです。

そんな時はノーコックでスイングすると、ミスがなくプロ並みのショットを打つことができます。

そこでノーコックのアプローチについて紹介します。

ミスのないアプローチをするならノーコック打法がオススメ

アプローチでのトップやダフリは、後々まで尾を引くものです。

ミスなく打とうとすればするほどミスは続くものなので、できれば最初から失敗しないアプローチをしたいものです。

ミスが少ない打ち方としては、ノーコックのアプローチがあります。

ノーコックのアプローチというのは、コックを使わないスイング法で、アドレスで構えた時と同じ形でフェースを入れることができることから、トップやダフリになりにくいと言われています。

そこで最初にノーコックの「コック」について確認しましょう。

コックとは、左手首の角度のことです。

左腕を真っ直ぐ伸ばして親指を立てた時にできる、親指と腕の直角をコックと言います。

この状態でグリップを握れば、親指はグリップに添って90度の角度を作り、スイングではヘッドを走らせる元となります。

コックはテークバックで徐々に形作られていき、トップの位置で「固まる」と表現します。

そのままダウンスイングに入ると、左手甲は飛球線に添って下りていきます。

フェース面も左手甲を同じように下りていきますが、インパクトゾーンに入ると左手甲はターゲット側を向くため、ヘッドのフェースも90度回転することになります。

このアームローテーションの状態を「コックをほどく」と表現し、ほどくタイミングがずれるとミスショットの原因となるわけです。

アプローチで使えるノーコックの構え方

ではノーコックにした時のアプローチについて確認します。

まずノーコックの時の構え方です。

グリップの握り方はストロンググリップ(フックグリップ)です。

一般的にストロンググリップはスライスボールになりにくく、飛距離アップが期待できるのでドライバーショットなどで多用されています。

欠点はアームローテーションができにくいことです。

このアームローテーションこそがコックを使ったショットになるので、ノーコックの場合には適した握り方と言うことになります。

次にスタンスは通常よりも広めに取り、体重の割合を左6に対して右4で、左側に軸を置きます。

基本的には飛距離を求めていないので、右から左への体重移動は必要ありません。

その代わりの正確なショット、スイートスポットでボールを打つことが重要になるのは言うまでもありません。

この時背骨は真っ直ぐな姿勢を意識して、決して上半身が左側に傾かないようにしてください。

ハンドファーストでクラブを構えると、シャフトと左腕が1本線になります。

グリップは左腿の内側にあって、構えた時にストレス(違和感)を感じることはないはずです。

ノーコックのアプローチが失敗しない理由

カップまで残り20~30ヤードのアプローチの場合には、ノーコックのスイングはミスショットを減らします。

ノーコックの打ち方を確認すると、アームローテーションがないので打点のズレもなくなり、プレッシャーなくショットを放つことができるようになります。

この特性を活かすために、手首の角度を変えずに肩からヘッドまでを一体にしたスイングをするように心がけるようにします。

ノーコックはアドレスのときと同じ形をとることではありません。

意識的にコック(直角)を使うスイングをしないことなので、ガチガチの固めると逆効果になります。

まずは体幹のスイングをイメージします。

コックを使わずに肩と腕の回転とクラブを振り上げますが、これは腕を下げてブララブな状態で振り子のようなスイングをしてください。

ですから手首を固くすると動きが悪くなるので、自由度を高くしてグリップを握るようにしましょう。

腕がブラブラな状態ですから、スイングによるヘッドの動きは弧を描いています。

力まずに自然なスイングができるようになれば、コックを使わなくてもヘッドの入りを良くしてくれます。

初心者から上級者までが使えるノーコックのアプローチ

ノーコックのアプローチは、単にミスをしないショットを目指す場合もありますが、少し高度なスピンアプローチをするために通常とは変えた打ち方を選択しています。

スピンアプローチは、グリーン周りで下り傾斜があっても、バックスピンで転がりを抑制する打ち方です。

ただしボールを止めるためではなく、あくまでも緩やかな転がりでカップインを狙います。

そんなスピンアプローチを打つためにはフェースを開いた状態で、左手甲を上に向けてグリップを握りハンドレイトで構えます。

テークバックはハーフスイング程度で止めて、インパクト後のフォロースルーを低く出すとスピンアプローチになります。

バンカー越えやアンジュレーションの強いグリーン面では、ミスなく強気の攻めができることから、プロも多用するアプローチ法です。

ちなみに同じ開いたフェースで、コックを使いフォロースルーを高く出すと、高いロブショットになって、転がりがなくピタッと止まるボールになります。

バンカーからのノーコックのアプローチとは?

ノーコックのアプローチショットは、グリーン周りの芝の上ばかりではなく、バンカーからも同じ打ち方ができます。

芝の時と同じくストロンググリップでグリップを握り、フェースを開いてアドレスを取ります。

この時左手甲は上を向いていますが、甲を立ててしまうとシャットフェースになりボールは上がりません。

飛球線に対して左足を後ろに下げて、オープンスタンスで構えましょう。

ボールは左踵の前にくるようにしてください。

スイングのイメージはダルマ落としで、積み重ねたダルマの木体の最下部を叩き出すようにします。

そうしてバンカーの砂をわずかに取って、ボールを打ち上げます。

この時インサイドインの軌道で、大きな振り子をイメージしてスイングします。

大事なことはアウトサイドインにならないようにすることです。

サンドウェッジはシャフトが短いために縦振りになりやすく、縦振りになるとフェースは開かずにミスショットになります。

ノーコックとコックを使ったアプローチを併用しよう

ノーコックのアプローチは安全策としての役割もありますが、攻めのゴルフとしても役に立つ打ち方です。

安全策としてはハンドファーストで構えて、ピッチエンドランでカップを狙います。

アームローテーションがない分だけ、簡単にフェースでとらえることができ、グリーンを転がしてカップを狙うことができます。

下り斜面でカップを狙らう時はハンドレイトで構えると、スピンアプローチでカップを狙ってください。

もちろんコックを使ったアプローチがあってのノーコックですから、コックを使えるところがあれば柔らかいショットも可能です。

多くの打ち方のひとつとしてノーコックを覚えて、選択肢のあるアプローチショットで攻めてみてはいかがでしょう。

ノーコックのアプローチで攻めのゴルフができる

ノーコックのアプローチを覚えることができると、フェースのタッチが合わない時の安全策として使えます。

また真夏の日照りで硬いグリーンでは、危険度の高いロブショットよりも、確実性が高く攻めのアプローチが可能になります。

少し練習が必要ですが、攻めの武器になること間違いなしのショットになるはずです。