ゴルファーが知りたがる飛距離アップの強化法とは

最終更新日:2018/02/23

ゴルファーなら誰しも飛距離を伸ばしたいと考えるものです。

新しいクラブを購入するだけでは、飛距離アップは期待できません。

自分の技量を伸ばし、体力を強化することで、真の飛距離アップを手にしてみてはいかがでしょう。

スイートスポットで打てれば飛距離は強化する?

飛距離アップのためなら、お金を惜しまないというゴルファーも多いようです。

1~2年前にドライバーを購入したのに、「飛ぶ」とセールスされたら、断りきれずに買ってしまう人や、自分から進んで買ってしまう人がいます。

確かに新しいドライバーに買い替えると、今まで以上に飛びますが、なぜか慣れてくる頃には以前と同じくらいの飛距離に戻ってしまっているようです。

多くの人が体験している不思議な現象ですが、その理由は分かっていません。

一説では、最初はドライバーに慣れていないことから、丁寧にスイングをしているために、スイートスポットで捉える確率が高いのではないかとも言われています。

だんだん慣れてくると、いつものスイングに戻って真芯でボールを打てなくなっていくと考えられるわけです。

もしこの説が正しいとしたら、ドライバーを買い替えなくても、真芯で打てるようになれば飛距離を強化することができるかもしれません。

もちろんヘッドスピードを落とさずに、スイートスポットを意識したスイング法について考えていきます。

ゆったりスイングしても飛距離が伸びる強化法

飛距離を増すためには、ヘッドスピードを強化するのは当然のことです。

ヘッドスピードの速さがボールへの衝撃力となり、強い飛び出しへと繋がっていきます。
逆に考えると、ヘッドスピードが遅ければ衝撃力は弱まり、飛び出す速度も遅くなると言うことです。

ではヘッドスピードを強化するためには、どうしたら良いのでしょう。

まずヘッドスピードは、スイングスピードとイコールではないことを認識しましょう。

すでに引退してしまった宮里藍選手は、ゆったりとしたスイングですが、飛距離は250ヤードと一般男性よりも飛んでいるのではないでしょうか。

ちなみに彼女のヘッドスピードは一般男性並の43程度です。

そんな宮里選手ほどの捻転をしなくても、正しいスイング法を身につければヘッドスピードは強化できるはずです。

そこで最初にスイングの基本となる、クラブの振り具合をチェックします。

ヘッド側のシャフトを左手で握り、左手1本でスイングします。

強く振るとシャフトの風切り音が聞こえてくるはずですが、なるべく大きな音が鳴るように振り続けましょう。

飛距離アップに不可欠なスイングの強化法とは

左手1本のスイングを繰り返していると、鳴る音に気がつくはずです。

ボールを前にした時、右サイドで音が鳴っているはずです。

身体の右側で鳴る音は無駄な動きが原因なので、そのまま素振りを続けてもヘッドスピードの強化にはなりません。

テークバックからのダウンスイングは「シンプル」に、もしくは「コンパクト」にしましょう。

無理にトップの位置を高くしても、飛距離に影響を与えるほどのことはありません。

それよりもトップを高くしたことで、身体が伸びてしまい、捻転で溜め込んだパワーをロスさせています。

左手1本のスイングで、左サイドから音が聞こえるように振り続けてください。

今まで想像もしなかったスピードと、身体の使い方を知ることができます。

そして、何よりもフォロースルーを大きくとる、飛距離アップには大事なスイングフォームを習得することができます。

飛距離アップの強化練習でスライスボールがでることに

左手主導のフォロースルーの大きなスイングを身につけることができたら、これだけでもヘッドスピードは強化されているはずです。

ただこのスピードでは、シャフトはしなり、ヘッドが遅れて入るためにスライスの球筋が出やすくなります。

そこでグリップをフックに握ることで、ヘッドの遅れをカバーします。

元々ドライバーのボールポジションは、左足くるぶしの延長線上ですから、一般的にグリップは左腿の前にあるはずです。

この左腿の前のグリップを握る時、左手の甲が上を向くようにします。

スタンスをとってから左手甲を上にしてグリップを握るようにすれば、正しく握れるはずです。

このフックグリップの状態で、左腿の前から身体の中心に移動させ、グリップを握ったままで左手甲をターゲットに向けます。

ドライバーのヘッドは左側を向いているはずです。

構えた時はフックグリップでも、インパクトの時にはスタンダードな握りになるようにすれば、自然と飛距離の出るショットを打つことができます。

飛距離を上げるためのグリップ強化法

フックグリップによる飛距離アップ法はスライス防止の効果もありますが、ドロー系の球筋なることで、さらにランを見込めて距離の強化へと繋がるはずです。

ドロー系の球筋を打つ時には、フェースの向きだけではなく、スイングプレーンも意識すると効果的なランを得ることができます。

左手1本の素振りの時、左サイドで音を鳴らすためには、大きなフォロースルーの必要性を知ったはずです。

このフォロースルーでは、身体に近いと音が鳴らないために、身体から離して振っていたはずです。

たぶん左肘をたたまずに、外側に放り投げるように振っていたのではないでしょうか。

ドローボールの打ち方は、まさに外側に放り投げるようなスイング、インサイドアウトにすれば簡単です。

トップを身体の右側に置き、身体の前に向かってダウンスイングを開始し、インパクトと同時に外側に大きなフォロースルーを出していきます。

フックグリップとインサイドアウトのスイングによって、ボールには左回転が掛かり、適度なドローボールが打てるはずです。

飛距離を伸ばすための簡単な筋力強化法

飛距離をアップするためには、ヘッドスピードの強化が必要であると説明してきましたが、実際にクラブを振るのには最低限のパワーが必要です。

チタン製のドライバーが軽いとは言っても、慣性モーメントによって外側に引かれる力が掛かり、握力や腕力が必要です。

また肩を回すための柔軟性や、スイング中に中心軸である背骨が傾かないように支える体幹なども重要です。

肩の柔軟性や筋力、背骨の体幹を鍛えるためには、鉄棒の懸垂が最適ですが、一般的は自宅に懸垂ができる鉄棒はないと思います。

そこでうつ伏せで寝て、上半身を反り返る運動を繰り返せば、懸垂と同じ効果を得ることができます。

また日本人的に言えば、「下半身で打つ」「腰で打つ」と腰骨よりも下の筋力や柔軟性も求められています。

直立して頭の上で両手を合わせて、そのまま膝を曲げて床に手をつき、両足を後方に投げ出して、腕立て伏せの最初のポーズをとります。

この動きを繰り返すと、下半身の強化になり、パワーのあるボールを打つことができるはずです。

飛距離を伸ばすための強化は日常生活にある

飛距離を望むには、ヘッドスピードの強化と体力の強化が必要です。

ヘッドスピードを加速させる練習は楽しいと思いますが、体力アップの地味な運動はすぐに飽きが来てしまうものです。

日常的にエレベーターをやめて階段を使うなど、少しでも運動意識を持つだけで、「塵も積もれば」の効果を実感できる日がやってくるでしょう。