飛距離アップを期待!ヘッドスピード40m/sのドライバー選び

最終更新日:2018/02/07

皆さんはドライバーを選ぶ時、自分のヘッドスピードを気にされますか?
もしかしたら中にはご自分のヘッドスピードを知らない方もいるかもしれません。

ドライバーに限らずクラブを選ぶ時はヘッドスピードが大変重要になります。

今回は日本の成人男性の平均ヘッドスピードと言われる40m/s前後の方にとって、どのようにドライバーを選ぶと良いかお話します。

ヘッドスピード40m/sでドライバーに求めるもの

パッティングで真っ直ぐヘッド出すことが難しいと思うようなら、ハンドファーストで構えてみてはいかがでしょう。

他のクラブと違ってパターの構えは自由度が高く、「入るのなら好きに構えても良いよ」と言われたことがあるのではないでしょうか。

確かにプロゴルファーでも、およその形はありますが、左手と右手が逆に握っていたり、両手を離して握っていたりと好みの握り方で打っています。

すでに違反性が問われて、実質使用できないアンカータイプ(ロングパター)も、竹ほうきで掃いているような打ち方だったものが、顎の下にグリップエンドをつけて打つと恐ろしいくらいに入ると評判になりました。
不格好な打ち方と嘲笑されていたのに、入りすぎたことから違反した打ち方としてルールに加えられたほどです。

入るのなら好きに構えて良いというのは間違いではありませんが、前述のアンカータイプには理論的な裏づけがあります。
理論的な裏づけのない打ち方は、たまたま入るだけで長くそのスタイルを続けていくことはできません。

そんな中でパッティングに迷いができたら、ハンドファーストで構えるとスパっと打てるという話があります。

ヘッドスピード40m/sに合うフレックスを選ぼう

フレックスとはシャフトの柔かさのことです。
男性用の場合、基本的にX、S、SR、Rの順でアルファベットで表されており、Xが一番硬くRに向かって柔かくなっています。

シャフトはある程度の柔らかさがあった方がスイング中にしなるので、インパク時にしなり戻りの加速が生まれて飛ばすことができます。
またしなりはスイングの余計な動きを軽減してくれる効果もあるので、方向性が良くなることも期待できます。

しかしヘッドスピードに対して硬すぎるとしなりが生まれずギア効果が発揮されませんし、柔らかすぎると方向性が安定しなくなるのでヘッドスピードに対して適度な柔らかさであることが大切です。

一般的にはヘッドスピード40m/s前後の方には、ドライバーのフレックスはRが適していると言われています。

しかし注意したいのはフレックスは各社共通の数値的な基準が無いので、メーカーによって同じR表記のシャフトでも実際の柔らかさはまちまちだと言うことです。
極端な例だとA社でのRとB社のSが同じ柔かさなんてこともあります。
さらには同じメーカーのクラブでもモデルによって同じRで違うこともあります。

購入する際はRを基準にしながらフレックス表示だけで決めずに、実際に手に取って確かめ、できれば試打してみる事をオススメします。

ドライバーは重量もポイント

ヘッドスピード40m/sに合ったドライバーを選ぶには、重さも大切なポイントです。

あまり軽いとヘッドスピードは上がるかもしれませんが、衝突するエネルギーが弱いので飛距離が稼げません。
さらに手打ちにもなりやすく方向性が安定しにくくなります。

こういった理由から重い物を選びたいところですが、重過ぎると今度はヘッドスピードが落ちてしまうため選択が難しいところです。

ドライバーの重さはなるべくヘッドスピードが落ちない範囲で重めのものを選んだ方が良く、一般的にはヘッドスピードが40m/sくらいの方は300g前後が合うと言われています。

また実際に購入する時に注意したいのが、実際のクラブの重さです。
公称の重さはカタログやホームページで事前に調べられますが、同じクラブでも実際には結構個体ごとの誤差があるからです。
2~3g程度の差ならまだしも、中には10g近く差がある場合も見受けられるので、お店で購入する場合は実際に測ってもらいましょう。

あまり神経質になることはないかもしれませんが、ドライバーの重さは他のクラブの重さを考える際の起点にもなるので、実際の重さを知っておいて損はありません。

ドライバーのヘッド性能にも注目

次にチェックしておきたいのが、ドライバーのヘッド性能です。

ヘッドスピードが40m/sの場合、モデルによってはボールが上がりにくいので、深重心と言って重さの中心がフェースから遠いヘッドがボールが上がりやくオススメです。

一般的にシャローと言われる平べったく後方に伸びたヘッドが、重心が深いので飛距離を伸ばすのに適した形状です。
またソールにウェイトが付いている場合、ヘッド後方寄りに付いていると同じく深重心になります。

気をつけたいのは、飛ぶことが宣伝文句の最近のドライバーは深重心の逆で浅重心になっていることです。
これはバックスピンを減らしボールが上がりすぎるのを防ぎ、前に進む力を強くして飛距離を出そうとしていることが理由です。
しかし上がる力が弱いので低スピンでしっかり飛ばすには、ヘッドスピードが最低でも43m/s以上は必要になります。

同様に上級者向けのヘッドが小ぶりだったり、ディープヘッドと言われるゲンコツ形状のクラブも同様にヘッドスピードが必要になります。

これらのアスリート向けと言われるドライバーは、40m/s前後の方が打つと低い弾道になってしまい、距離が出る放物線にならないので避けたほうが良いでしょう。

重柔ドライバーを試してみよう

ここまでお話ししたように、ヘッドスピードが40m/sの方がドライバーを選ぶ場合のスタンダードは、重量は軽めでシャフトは柔らかめの略して軽柔です。

しかしヘッドスピードが40m/s前後でも体力には自信がある、という方に是非試して頂きたいのが、重量は重めでシャフトは柔らかめの重柔のクラブです。

基本的に軽いドライバーは衝突するエネルギーが弱いので、一定以上の飛距離アップは望めません。
もし重めのドライバーがブレなく振れれば、衝突のエネルギーは高まり飛距離がアップする可能性を十分に秘めています。

一方でボールを上げる為にシャフトは柔らかめのRを選んでしなりを作るのです。
ただ重量が重めの310g以上でRフレックスといった重柔のスペックは、なかなか市場に無いのが現状です。
カスタムシャフトでも60g台の重めでフレックスがRのものはほとんどありません。

そこで注目したいのが海外メーカーのUSモデルです。
USモデルは欧米の方の体力に合わせて重量は重めでシャフトはRでも硬めなのですが、エントリーモデルの中には重めだけど比較的柔らかめのRのシャフトというクラブがあります。
うまくハマると飛距離アップと弾道の安定の両方が手に入りますので、もし重柔のドライバーを見つけたらチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

実際のラウンドでもヘッドスピードは40m/s?

最後に実際のラウンドでのドライバーのヘッドスピードについて考えてみましょう。

40m/sと言ってもショップや練習場で何度も測った中でベストの数値では目安になりません。
当然ですが実際のラウンドは1発勝負なので、同じような数値を出すのは難しいでしょう。

何度か計測した平均値で考えるようにすると、実際のラウンドでもクラブの性能とヘッドスピードが一致してきます。
またスタートから数ラウンドは、体がほぐれていないので数値がかなり落ちていると想定されます。
さらに冬はもっと体が硬くなるので、上級者の方の中には冬とそれ以外でクラブのスペックを変える方もいる程です。

ヘッドスピードをしっかり出すにはラウンド前のストレッチが非常に大切になります。
プロはコースに出る直前に1時間以上かけてストレッチをするそうです。
そこまではアマチュアは無理かもしれませんが、せめて10分以上やってみましょう。

実はクラブをあれこれ変えるよりヘッドスピードアップに繋がるかもしれませんし、怪我の防止にも繋がります。

ヘッドスピード40m/sを最大限に生かそう

ドライバーの飛距離をアップさせるにはヘッドスピードを上げれば可能ですが、それは簡単ではありません。
むしろ今のヘッドスピードを十分に生かすクラブ選びから取りかかった方が、早く結果が出る可能性があります。

またウォーミングアップでしっかり体を温めたりほぐしたりして、本番で本来のヘッドスピードを出す事も非常に大切です。

数値は今のままでも改善の余地はありそうです。
是非色々トライしてドライバーをさらに飛ばしましょう。