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ゴルフルール変更!ビックリ仰天な2017年改正案の中身とは

2017.10.18

伝統あるゴルフを根本的に変えると宣言されました。
新たなルールを定めた2017年案が採択され、2019年には実施されることになります。

新ルールは案として提示されていますが、加筆されることはあっても元に戻る可能性はなさそうです。

そこで新しいルール「レディ・ゴルフ」の概要について紹介します。

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2017年抜き打ちのようにゴルフルールの改正が決まった!

ゴルフのルールを決めているのは、近代ゴルフの聖地とされるロイヤル&エインシェント・ゴルフクラブ・オブ・セント・アンドリュース、通称R&A(アール・アンド・エー)と、世界のゴルフ市場を支配している全米ゴルフ協会、通称USGAです。

基本的には4年に1回大改正が行われ、その間の2年に1度小改正、また毎年フォローするための補足改正が行われています。

2つの団体をみると、R&Aは伝統を重んじる保守的な団体、USGAは商業主義的に改革を求める団体と言えます。

この2つの団体の中のパワーバランスは分かっていませんが、2017年にゴルフの歴史が変わるほどの大改正案が発表され、2019年から実施が決まったようです。
内容的には「前代未聞」が軽い表現になるような、まさにUSGAの主張が色濃く出た結果となっています。

ゴルフ界においては「寝耳に水」の大改正と言われています。
プロゴルファーも含め事前のアナウンスのないほどで、歴史が変わるほどの改正の中身について確認していきます。

2017年に発表されたビックリ仰天ゴルフルールは2019年度から

2017年に発表された大改正の骨子となるのは「レディ・ゴルフ」です。
「Ready golf」とは、ゴルフの良き伝統としていた「栄誉(オナー)」を無くし、準備ができた人から先に打つことになります。
以前のティーグラウンドでは、前のホールのスコア順にティーショットをしていましたが、2019年改正後は準備ができていれば先に打つことができます。

マナーを重んじるゴルフにおいて、オナーを尊重しないというだけでもビックリ仰天です。

また2017年改正案は、ルールやマナーの中で「スロープレーの禁止」に弊害となる部分はバッサリと排除しています。
例えば、ボールを確認するために拾い上げるときは、マーカーに確認する必要がなくなります。
また、ドロップ箇所もゴルフクラブを尺度にしていた、「ワン・クラブレングス」とか「ツー・クラブレングス」での計測も変わります。

改正前は、ボールの位置にマークして、クラブで測りドロップの限界点にもマークして、それをマーカーに確認してもらい、その後で肩の高さからボールを落としていました。
しかし改正後は、無罰なら20インチ(約50センチ)以内、罰打なら80インチ(約2メートル)以内として、ドロップは6インチプレースのように芝のすぐ上、1インチの高さから置くことができるようになります。
つまり「儀式」のような所作をなくして、さっさとプレーができるようにするというわけです。

2017年改正案でゴルフルールからハザードが消える

2017年に「レディ・ゴルフ」を掲げるゴルフルールの改正案は、まさに「早くプレーして!」を最大限に表したものとなっています。

その1つに「池」についての処理方法が変わります。
そもそも「ウォーターハザード」というゴルフ用語がなくなり、「ペナルティーエリア」になります。
ラテラル・ウォーターハザードは、レッド・ペナルティーエリアになり、ウォーターハザードはイエロー・ウォーターハザードという名称に変わります。
名前だけが変わるわけではなく、コースレイアウトの設定上はレッド・ペナルティーエリアを推奨します。
必要に応じてイエロー・レッド・ペナルティーエリアを認めるという、今までとは間逆の方針となります。

また従来はウォーターハザード内のボールは触ることはできず、クラブヘッドはソールすることもできませんでした。
ところが新しいルールでは、枝や葉などのルースインペディメントを取り除けるようになり、ソールもOKなので、スルー・ザ・グリーンで打つのと変わらない条件でプレーができるようになります。

普段と同じというプレースタイルは、「打てるのであればそのままで」とドロップすることがなくなり、プレー時間の促進に繋がると考えたのでしょう。

ちなみに「スルー・ザ・グリーン」という言葉や概念は無くなり、「ゼネラルエリア」と呼ばれることになります。

2017年案の新ゴルフルールでもバンカーでソールはできない

従来は、「ハザード」と言えばウォーターハザードやラテラル・ウォーターハザードなどの池を指しましたが、もう1つハザードに分類される箇所がありました。

ルール上の区分としては「バンカー」もハザードです。
ウォーターハザードと処理方法は少し違いますが準拠しています。

改正前は、砂にクラブヘッドをソールしてはいけない、水溜まりなどの救済でドロップするときは同一バンカー内にドロップするなど、スルー・ザ・グリーンの処置とは違っていたわけです。

ところが2017年度のルール改正案では、バンカー内の小枝や葉、つまりルースインペディメントを動かすことが可能になり、しかも手やクラブで砂に触れても、ショットのためでなければOKになったのです。
ただし「砂に触れてもよい」といっても、クラブヘッドを砂にソールして打つことはできません。

また2罰打を加算すれば、救済であるアンプレアブルを宣言して、バンカー外にドロップすることもできるようになります。

正式決定する2019年までにまだ変更されるかもしれませんが、バンカーのアンプレアブルでピンに近づかなければ、花道(エプロン)から打てる可能性もでてきたわけです。

いろいろ考えずに、スルー・ザ・グリーンと同じようにショットできることから、ゴルフのスピードアップが期待できます。

2017年ルール改正案でゴルフボールを捜す時間は無くなりそう

新しいゴルフルールの根本となる「レディ・ゴルフ」を奨励することで、ゴルファー自身も変わらなければならない部分があります。

その象徴的な部分は「諦めが肝心」ということになります。
ボールが見つからず、探索するときのリミットは今まで5分以内でしたが、改正後が3分以内となります。
ざっと探して見つからなければ、気持ちを切り替えて、あらかじめ打っておいた暫定球で再開することになります。

またプレーの速度も規定されます。
2017年案では、自分の番になってから40秒以内に打ち終わらなければいけません。
するとグリーン面を確認してからアプローチショットを打つのは難しくなるでしょうし、パッティングでグリーンの「上から下から」と2方向を確認するとペナルティを課せられる可能性が高くなります。

一方で、ピンを抜かずにパッティングできるようになるので、プレーの迅速化には配慮され、ピンに近いアプローチと遠くにグリーンオンしたときのピンの差し替えが必要なくなります。

2017年改正案でゴルフのルールは10項目削減される

2017年改正案では、ベテランゴルファーは新しいルールを覚え直す必要がありそうです。一方でビギナーゴルファーは、ルールが単純化されて、用語も分かりやすくなったので、ラウンドを楽しめるようになるはずです。

以前のゴルフルールは34項目で構成されていましたが、新しいゴルフルールは24項目となるので、10項目も減ることになります。
しかも、なるべく罰打のない「ノーペナ」でプレーを楽しめることになるので、ゴルファー人口の拡大も視野に入っているのかもしれません。

その狙い通りにプレイヤーが増えることは大歓迎ですが、一方で伝統的に積み上げてきた「裁定集」を新たに作ることになるかもしれません。

ゴルフルールを法律に置き換えると、規則(ルール)が条文で、裁定集が判例ということになります。
現実のプレーに置き換えて、個々に裁定された判例がなくなることで、現場が混乱しなければと心配する向きもあるかもしれません。

2017年ルール改正案で新しいゴルフが誕生するかもしれない

日本の「お家芸」とされる柔道も、オリンピックの正式種目になってから様変わりしました。

本来は「柔よく剛を制す」の教えで、小さな身体でも相手の力を利用して投げることができる、受身の状態が基本でした。
ところが、国際化によって観る側に配慮したカラー柔道着を採用し、「攻めの柔道」がルール化されていきます。

ゴルフも同じように2017年のルール改正案を境に大きく変わっていくことになるかもしれませんね。

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