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タイガーウッズのキレキレだったアイアンのスイングに学ぶ

2017.9.24

伝統を重んじるゴルフ界に新しい風を送ったタイガーウッズですが、近年は公私にわたる不調で苦しんでいるようです。

タイガーのためにコースの距離を延ばして飛ばないクラブとボールを規定したほど、ゴルフの歴史を変えた人物です。

そのタイガーと言えば魅力的な飛距離で有名ですが、切れのあるアイアンのスイングも必見です。

タイガーのスイングの軌跡をもとに、アイアンの打ち方について考えていきたいと思います。

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タイガーウッズのアイアンスイングの秘訣は誰も知り得ない

爆発的な飛距離を生むタイガーウッズのドライバーショットですが、同時にアイアンの精度の高さも魅力のひとつです。

タイガーウッズは毎年新しいスイングスタイルを追及していたので、どこの時点を「タイガーウッズのスイング」とするかは微妙なところですが、そのアイアンのスイングについて確認していきたいと思います。

ます、タイガーウッズ自身の言葉から確認したいと思います。

実はタイガーウッズ自身が「私のスイングは」と言ったことはなく、すべて周囲の識者が解説した言葉を引用したものを流用しています。
ですから見方によって違いがあるので、タイガーウッズの内面的なイメージとかを知ることはできません。

タイガーウッズを良く知る人と言えば、キャディを務めたスイングコーチのブッチハーモンがいます。
本来であればタイガーウッズのことをよく知るところですが、契約条項に「守秘義務」があったのか、彼もタイガーウッズの一切を公表しませんでした。
つまりタイガーウッズに関する正確な情報は、だれも持っていないことになります。

タイガーウッズが今までにないアイアンのスイングを開発

正確な情報を持たない中、敢えてタイガーウッズのスイングを紐解いていきます。

タイガーウッズがゴルフの練習に明け暮れた少年の頃、ベンホーガンやジャックニクラウスに感化され、同じようなスイングに近づこうとしていたようです。
その後スイングコーチとなったブッチハーモンから指導を受けて、「今までにないスイング」ができるようになったそうです。

タイガーウッズのスイングでベースとなったのは、ベンホーガンのスタンスとジャックニクラウスのアドレスだったようです。

ベンホーガンはクローズドスタンスをとっていたので、基本的には飛距離重視のドロー系の球筋でした。
それからジャックニクラウスのアドレスは左肩をオープンに構えていたので、わずかに身体を開くことでテークバックを小さく、フォロースルーを大きく取ることができました。
「今までにないスイング」というのは、アイアンを握ったとき、これら2つを交えた下半身はクローズ、上半身はオープンなスイングと言うことです。

相反する姿勢のようですが、スイング中の無駄を排除したことで、「今までのゴルファーと違うスイング」の形ができることになりました。

タイガーウッズの今までのゴルファーと違うアイアンスイング

「今までにないスイング」については、確かにありそうでないタイガーウッズ独特な形でしたが、「今までのゴルファーと違うスイング」の形とは、現在のゴルフスタイルの基本となるものです。

タイガーウッズのクローズドスタンスは「ベタ足」でスイングします。
現在では当たり前のようなことですが、当時のゴルフプレイヤーの大半はテークバックでヒールアップしていました。

トップの時点で左足の踵を浮かすヒールアップがオーソドックスなスイングスタイルだったわけです。

これについてさまざまな理由はありますが、最大の理由はスイングの主流が払い打ちだったことだと思います。
アイアンのフェースを後ろから前に移動させることでインパクトする、もしくは上から下にそしてまた上にスイングすることでボールを捉える打ち方だったわけです。

アイアン(道具)が進化しコース整備が改善されたことで、すでにターフを削り取るようなダウンブローのスイングもありましたが、スイング自体は従前通りヒールアップするものと考えていたようです。

そのオーソドックスなスイングスタイルを「今までにないスイング」に変えて、スタンダードなスイングとしたのがタイガーウッズと言ってよいでしょう。

タイガーウッズのアイアンスイングは下半身先行

では実際のタイガーウッズのスイングを見てみましょう。

わずかにクローズドスタンスで左肩はオープンに構えてテークバックします。
アイアンを後ろに引くとき、両肩と腕が作り出した三角形を大事にしているようです。

左肩はおよそ120度外転させ、左腰はおよそ40度回転します。
肩の可動域に比べ腰の可動域が少なくおよそ80度の差が発生することになりますが、その差をカバーするために左膝を内側に入れます。
この動きでヒールアップせずに十分に捻転することができることになります。

ここまでの動きは現在のゴルフプレイヤーにとっては珍しいものではないと思いますが、ダウンスイングからは真似をするのが難しいかもしれません。

グリップがトップの位置にあるとき、内側に入っていた膝を元も位置に向かってスライドさせます。
このとき右足の上に乗っていた体重は左サイドに戻っていきますが、左肩はまだ後方線上を向いたままなのです。

つまり捻転した状態で下半身だけがインパクトの形を作ってしまうわけです。

完璧と思えたタイガーウッズのアイアンスイングの欠点とは

タイガーウッズは下半身先行のダウンスイングによって、アイアンであってもドライバー並みの飛距離を出すことができます。

左膝をシフトすることでスイング全体のバランスを保ち、ヒールアップしないことで上下の運動を抑制することに成功します。

ダウンスイングでは左肩を先に戻すのではなく腰を戻すことで、捻転で得たパワーを溜めたままアイアンを振り下ろすことができます。

実際にトップの位置からグリップが下方に向かう時、最初に両肩が動き、次に両腕、そしてヘッドがもっとも遅れて降りてきます。
身体に巻きつくようなスイングをすることで、強烈なインパクトが可能となったわけです。

ここで気になるのはタイガーウッズの右肘です。
テークバックで縦に近い軌道で引き上げていたのに、ダウンスイングでは若干横振りになっています。
タイガーウッズのスイングはテークバックのスイングプレーンと、ダウンスイングのスイングプレーンの2枚のプレーンが存在しています。
その理由がダウンスイングのときの右肘の落下です。

右肘を右腰まで落とすことで、身体とグリップの間隔が狭くなって窮屈なスイングになります。
これだとインパクトでは若干つま先立ちにしないとダフリが生じてしまうことから、最初に意識していた肩と腕の三角形が崩れてしまうことが、唯一の欠点と言えるところです。

タイガーウッズが新たなアイアンのスイングに取り組む

テークバックでこだわった両肩とグリップを結ぶ三角形はインパクトゾーンで壊れそうになります。
それを維持するためにつま先立ちのような姿勢をとりますが、頭の高さは変わっていません。
つまりスイング中に頭を下げているわけです。

バランスが悪いスイングは身体に負担をかけます。
体重が左サイドに移動したため、インパクト後の左膝は無防備な状態となり、故障することになります。

そこでタイガーウッズは、新たなスイングを求めて改造に取り組みます。

上半身を右側に傾けて頭の位置を一定にしたのです。
身体を傾けたことで右肘の下がりは気にならず、しかも窮屈だった身体との間隔もクリアすることができました。

ボールよりも頭を後ろに残すビハインドザボールにしたことで、飛距離はアップししかも方向性や距離感をコントロールしやすいというメリットがあります。

いよいよスイング改造完成間近と思われたタイガーウッズですが、なんとプライベートでアクシデントが発生してしましました。
そのためキレキレのアイアンショットを拝めるような完全復活までにはもう少し時間がかかるかもしれません。

タイガーウッズの新しいアイアンスイングの欠点とは

ちなみにタイガーウッズの新しいアイアンスイングにも欠点はあります。

「K」の字でスイングすることで身体、特に腰への負担は大きなものなり、結果的にその鎮静剤の服用を誤ったことが戦線離脱の原因となったようです。

すでに年齢も重ねていることから、もっと「楽なスイング」をすることが選手生命を延ばすことに繋がると思うのですが・・・・・・これは凡人の考え方かもしれませんね。

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