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横峯さくらがオーバースイングを修正したアイアンの打ち方

2017.9.22

「さくら」の愛称で日本女子ゴルフ界を牽引してきた横峯さくら選手ですが、その独特なスイングは誰にでもできるものではありません。

極端なオーバースイングだった彼女が縦振りから横振りにスイング改造を試みていることから、アイアンの打ち方の軌跡を確認して、修正法の参考にしたいと思います。

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横峯さくらの独特なスイングをアイアンショットで検証

春を表す季語の「さくら」ですが、ゴルフ界では横峯さくら選手のことを言います。

藍ちゃんとさくらは同学年で、子供の頃からのライバルであり、よき理解者でもありました。

宮里藍は「ちゃん」付けなのに横峯さくらが呼び捨てだったのは、そのフランクなキャラクターにあったのかもしれません。

そんな横峯さくらのスイングスタイルと言えば、トップで形成されるオーバースイングです。
誰がなんと言おうともオーバースイングは「百害あって一利なし」のはずですが、横峯さくらはその百害で賞金女王を獲ったのですから、やはり何かのメリットがあったはずです。

本人も認めるオーバースイングですが、そのメリットについて伝えたことはないので、横峯さくらのスイングを分析することで確認していきたいと思います。

ちなみにドライバーの場合には、飛距離を求めるという理由があるので、横峯さくらほどではありませんがオーバースイング気味のプロはいます。
ただ正確なポイントで攻めたいアイアンの場合には、オーバースイングでショットするプロは見当たりませんので、アイアンに注目して確認していきたいと思います。

横峯さくらはアイアンのスイングをする時クロスする

横峯さくらのテークバックはアップライト、つまり縦振りの軌道で引きます。
トップの位置では、クラブヘッドがボールを指すようなクロスシャフトになっています。
本来はターゲットとボールを結ぶ線(飛球線)に対して平行、もしくはターゲットの左方向を指しますが、横峯さくらのシャフトは飛球線をクロスして右方向を指しているわけです。
正確にはクロスしていると言うよりも、ヘッドは地面を向きボールを指すほどのオーバースイングになっています。

トップの位置でシャフトがクロスしている場合、右肘が開きすぎているか、もしくは左手首が甲側に折れていることが原因となります。

右肘が開くと、ダウンスイングで肘を下ろす動作が必要になりますが、スイングの途中で止めることができず右肩を下げた状態でインパクトを迎えることになります。
結果的に手前を打ち込むダフリになります。

また左手首が甲側に折れているときはトップからの始動が遅れて、インパクトの前でヘッドが遅れて入り、結果的にフェースが開いてスライスボールの原因となります。

ところが横峯さくらはそれでもアイアンのフェースを合わせてスクエアなインパクトができているわけです。

横峯さくらがアイアンをスイングするときのマイナスポイント

横峯さくらのオーバースイングは右肘が開いているのではなく、手首が甲側に折れていることが原因のひとつです。

トップが尋常でないほど高い位置にしていることで当然右肘は開きますが、それは外側に開いているのではないため問題になりません。
やはり問題にするならば左手甲の曲がりにあります。

普通左手首が甲側に曲がったとき、小指側の握りが緩みがちになります。
手首が曲がったことでヘッドの動きが遅れ、グリップが緩んだことでフェースが合わずにスクエアにインパクトができなくなるのが一般的な形です。

実際横峯さくらの場合も同じなのですが、あまりにも真上にトップの位置を定めているので、振り下ろすスイングは「ダウンブロー」そのものになっています。
つまり縦振りの極みのようなスイングなので、最下点までにはヘッドが追いついてくるのです。

アイアンで縦振りのスイングをするとフェード系の球筋になり、マイナス面よりもプラス面のほうが多く、有利な攻め方ができることになります。

横峯さくらが選手生命をかけたアイアンのスイング改造とは

横峯さくらの場合、左腕は真っ直ぐ上げているかのような姿勢でトップの位置を定めています。
この状態で左肩を回していて、しかも両足はベタ足ですから、誰も真似をすることができない変則的なスイングなのです。

ただ、若いうちはこの柔軟性に頼ったスイングが可能でしたが、年齢を重ねてくるとベタ足でグリップを高く掲げるスイングはきつくなるはずです。
当初のアイアンはターフを削り取るようなダウンブローを意識したスイングでしたが、近年は払い打ちを意識した横振りのスイングを意識しているそうです。

横峯さくらの場合フラットなスイング改造はすぐに分かるはずですが、実はそう極端な横振りにはなっていません。
ただイメージとしては横振りにしているため、身体の負担は少なくなっていると思います。

また球筋を見ると、確かにフェード系からドロー系に変わってきています。

縦振りはフェード系になりやすく、逆に横振りはドロー系のボールが出やすくなります。アイアンの場合、ドロー系にメリットがあるかは微妙なところですが、長い選手生活を考えると良い選択だったと思います。

横峯さくらのアイアンコントロールはスイング改造後も同じ

スイング改造によって以前よりはスムーズなテークバックを取れるようになりましたが、それでも一般的なプレイヤーのトップの位置と比べると、オーバースイングであることは間違いありません。

縦振りだからこそオーバースイングでも対応できたのに、横振りに変えるとオーバースイングのデメリットが現れるはずです。
ところが今まで通り、フェースを合わせてスイートスポットでボールを捉えています。

これは横峯さくら独特のスイングスピードにあると思います。
普通は飛距離に合わせたテークバック、つまりトップの位置を変えることで距離をイメージします。
ところが横峯さくらは同じクラブで距離を変えるときでも、トップの位置は例の箇所です。
同じトップの位置から距離に合わせてスイングスピードを変える打法にしていたわけです。

アイアンを1ヤード単位で攻めるプロゴルファーが、いわゆる勘だけで距離調節をしているのは珍しいことですが、この勘があるので横振りにしてもタイミングよくフェースを合わせることができるのだと思います。

横峯さくら風のスイングはアイアンを50%の力で振ること

横峯さくらにしかできないアイアンのコントロール法ですが、実はアマチュアゴルファーの中では、この打法を使っている人が多いようです。

一番多いケースはパターのストロークで、ショートパットでもいつも通り引かないと、ヘッドが出ないということ。
アイアンの場合にも、いつもと同じだけ引かないとタイミングが合わないからと、距離に合わない振り幅を取り、結果的にインパクトの寸前で調整して力が弱まりダフリの原因となっています。

ところが横峯さくらの場合にはスイング全体でスピードを調整できるようです。
ただしクラブを短く持つことも重要で、150ヤードを7番アイアンで打つとき、145ヤードであれば7番アイアンを短くもって50%の力でスイングします。
もちろん振り幅は一緒なのですが、クラブに短さと50%の力が距離を合わせる元となっているようです。

そもそもオーバースイングを直せば良いだけだとは思いますが、タイミングが変わることを嫌っての同じ振り幅のスイング法が横峯さくら風ということなのかもしれません。

横峯さくらのアイアンのスイングはなるべく新しいものを!

横峯さくらのスイングには、小さい頃からの独特なスイング法と練習法があって、だれもが同じスイングをできるわけではありません。

でも多くのプレイヤーが縦振りでスライスに悩んでいる中、横振りでスライスを修正するときお手本になることは間違いありません。

そこで見るのであれば、なるべく最近のスイングを参考にされると良いと思います。

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