ゴルフの負けを認めてギブアップするのがマッチのルール

マッチプレーのゴルフでは、途中で負けを認めて「ギブアップ」するのが一般的なルールです。
最後までプレーをしてホールアウトしたスコアで競うストロークプレーとは違って、対戦相手との勝負なので敬意を表することが大切です。

そこでマッチプレーの流れと雰囲気、そして勝敗について確認していきます。

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ゴルフのルール上でギブアップができるプレースタイルとは

対戦相手とゴルフをするときギブアップをした経験はありますか?
あるとすればマッチプレーの経験があるということです。

通常我々が行うプレースタイルはストロークプレーですが、もともとはゴルフはマッチプレーから始まったとされています。

マッチプレーとは、対戦相手と1ホールずつを競い合うゲームで、必ず18ホールプレーする必要はなく、負けを認めたところで「ギブアップ」して試合は終了します。

一般的には2人でプレーをして、スクラッチ(ハンデなし)で競い合います。
ハンディキャップをつけてプレーすることもできますが、マッチプレーの醍醐味が薄れてしまうので、ある程度技量が拮抗している相手との対戦が楽しめると思います。

1ホールでの勝ち負けがルールなので、前のホールのスコアを持ち越すことはありません。
ただし良いスコアで上がった方が、先にティーグランドに立てるという栄誉を受けることができます。
この栄誉のことをオナー(オーナーではありません)と呼びます。

ゴルフでギブアップするのは相手を称える暗黙のルール

基本的にギブアップというのは、試合の勝ち負けを決めるときに使用する言葉ですが、敗者は勝者に対して負けを認めると、ルール上「ギブアップ」として認定されます。

実は勝ち方や負け方にはルールがあります。
ここがマッチプレーの面白いところで、野球の「マジック」と同じように試合に負けても優勝日が変わるだけで、勝者が変わることはないのと同じようになったとき、消化試合のないゴルフではギブアップします。

次のホールを勝たなければ負けるというホールを「ドーミーホール」と言い、まさにあとがない状態です。
例えば勝者となるプレイヤーは2オン、敗者となるプレイヤーが4オンであれば、勝者が先にパターをピンそばにつけると、次を入れてパー、外してもボギーです。
一方の敗者はグリーン上のボールを入れてボギーですから、そのパットが入らなければギブアップです。

ここで、「ピンそばだけど、もしかすると2回外すかもしれない」なんて考えてはいけません。
相手の技量に敬意をもって、勝者を称えるところがマッチプレーの良いところです。

ゴルフのルールではギブアップすると「UP」

「18ホールズマッチプレー」として考えたとき、片方が1番ホールから連続9ホールを勝つと10ホール目がドーミーホールです。
これだけの技量の差があるとティーショットのボールの位置やセカンドショットの成功率を考えてギブアップすることもありますが、10ホール目に入らずにギブアップする場合もあります。
これはゴルフのルールとして問題ありません。

ベストを尽くして戦うことは素晴らしいことですが、実際に連続して負けていたのに残りの10番ホールから18番ホールまで勝ち続けることが可能でしょうか。
このように圧倒的な負けの場合には、勝敗がはっきりする前にギブアップすることがあります。

なお勝敗を決めるとき、「1UP(ワンナップ)」と表示する場合と、「4-3(フォーエンド・スリー」といった表示をする場合があります。

この違いは残りホールと前のホールの勝ち負けに関係してきます。
「1UP」は、17番ホールがイーブン(同スコア)で、18番ホールで勝ったときの表示です。
「2UP】であれば、16番ホールがイーブン(同スコア)でドーミーとなり、17番ホールで勝ったときの表示です。
ちょっとややこしいですが、勝ってゲームが終了するとUPが付きます。

一方で「4-3」は、15番ホールがドーミーで、イーブンで終わるとゲームは終了し、16・17・18と3ホールを残して、最終ホールから4番目の15番で勝ったことを記しています。

ギブアップしたのにルール上許されるゴルフの練習はNG?

一応ゲームの勝敗を決するときにギブアップとしていますが、稀ですがホールごとにもギブアップは存在します。

例えばOBや池ポチャを連発して、通常にプレーしても挽回できない場合にはギブアップすることができます。
ただしギブアップしても次のホールまでは歩いて移動しなければいけないので、結果的にグリーンまでは打って進むのが一般的です。

このような場面では、相手のボールがグリーンオンしたところでコンシードします。
コンシードとは、いわゆるOKパットのことで、実際のプレーでは「OKです」と伝えることが多いようです。

コンシードで大事なことは、はっきり聞こえるように伝えることです。
あやふやな言葉でOKをすると、次のグリーンでもOKと勘違いしてボールを拾い上げて「サンキュー」と言われることがあります。

またグリーン上はコンシードした時点で、ゴルフのルール上は練習することができますが、実際には他のプレイヤーが待機しているので、速やかに拾い上げて次のティーグラウンドに向かうようにしましょう。

ゴルフの試合でルール上のギブアップが遅れるとずるいヤツ?

そもそもギブアップするときは、相手に対して尊敬の念を表すように伝えるべきです。
勝負にこだわりすぎて、悔しさを顔に表したり態度が粗雑になると、品の悪いプレイヤーの烙印を押されてしまいます。

ゴルフの勝負はルール上のことであって、対戦相手には敬意を払うことが大切です。

そこで大事なことはギブアップのタイミングです。
前述しましたが「もしかしたらミスるかも」なんて考えはせずに、通常の自分のプレー、もしくは当日の対戦相手のプレー内容を考えて、ギブアップやコンシードを伝えるようにします。

稀に「面倒だから」とか「これも駆け引き」と言ったことで、コンシードせずに先に次のティーグラウンドに歩みを進めるプレイヤーがいます。
自分が尊敬の念を抱くのと同様に、相手からも尊敬されるプレイヤーであるためには、「ずるいヤツ」と思われないよう、各ホールではコンシードを伝え、勝敗ではギブアップで潔く負けを認めるようにしたいものです。

ちなみにギブアップのときには、右手を差し出し「負けました、ありがとうございました」と伝えて握手するのが一般的です。

ギブアップ以外のルールも覚えたらもっとゴルフが楽しくなる

日本人的には非常に納得しやすいルールである「ギブアップ」ですが、やはり最近は「負けました」「参りました」といった言葉を発する機会がなく、伝えにくくなっているかもしれません。

ただ機会があれば、ゴルフがもっと楽しく好きになるであろうマッチプレーでラウンドしてもらいたいと思います。

実はマッチプレーとストロークプレーはルールの上で違いありますので、始める前にザッとでもルールブックに目を通しておくとよいと思います。

例えばワンペナと呼ばれる1罰打はどちらもありますが、マッチプレーにはツーペナがなく「そのホールの負け」となります。
また携帯品(キャディバッグなど)にボールを当てると1罰打を受けることになりますが、マッチプレーでは相手に1罰打を与えることになるので、飛球線方向のプレイヤーはもちろんのことキャディーカートを置いてはいけません。

ちょっとした違いですが、比較すると面白い読み物のような感じで楽しめますので、ルールブックを開いてみてはいかがでしょう。

ゴルフルールよりも裁定集が面白い!

ゴルフのルールについてはルールブックを持たなくても、今ではJGA(日本ゴルフ協会)のサイトで確認できます。

特に面白いのは「裁定集」で、実際にトラブルとなった事例が記載されていて、勉強になるものばかりが載っていますので、電車などの移動時間に眺めてみると良いと思います。