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トーナメントのようなグリーンの速さと硬さが最良のコース?

2017.8.28

良いコースでプレーがしたい、トーナメントのような高速グリーンでパッティングがしたいと思うゴルファーはたくさんいると思います。

そんなコースコンディションの中でもっとも気にかかるのがグリーンの速さと硬さですが、芝を短く刈られているだけでは速いグリーンとは限りません。

グリーンのメンテナンスからみた良いコースについて考え方を紹介します。

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鏡のグリーンの速さと硬さは比例している

ゴルファーにとって憧れとも言える高速グリーン、いわゆる「鏡のグリーン」と呼ばれる球足の速いグリーンは人気となっています。

確かにトーナメントのような速いグリーンは、どんなレベルであろうとも楽しめるもので、ゴルファー冥利に尽きます。

ただし、どこのゴルフ場でもグリーンの速さが一緒というわけではありません。
コースのグレードと言ってしまえばそれまでですが、速いコースもあれば遅いと感じるコースもあります。

ちなみに上級者にとっては遅いことがダメなコースとは限りません。
18ホール、すべてのグリーンが同じ速さであることが重要です。
しかも練習グリーンの速さも同一であることが、コースのグレードを判断するときの指針になります。

最近ではグリーンの速さと硬さが比例していることが多く、高速グリーンはデッドでピンを狙うとバウンドしてグリーン外に出て行ってしまうことがあります。

そんなゴルフコースのメンテナンスから、コースコンディションについて確認していきたいと思います。

グリーンの速さと硬さはトップスタートが良いとは限らない

グリーンの速さと硬さの関係性の前に、まずグリーンの速さについてです。

「刈高」を表示しているコースがあるほどなので、およそ見当はつくと思いますが、葉先が短いほどグリーンは速くなります。

確かに短いほど速くなりますが、グリーンは植物なので一定の葉がないと枯れてしまいます。
育成方法にもよりますが、4ミリから5ミリくらいの葉高が必要です。
本来であれば5ミリ以上の方が芝生にストレスがかからずに青々としていますが、5ミリ以上になると「遅いな~」と感じる速度になります。

ちなみに、グリーン刈りは日の出とともに行うことが多く、太陽が真上にくる正午以降は葉高がぐんぐん伸びているので、もしかすると5ミリくらいに成長しているかもしれません。

では朝のトップスタートが高速グリーンなのかというとそれも違います。
通常グリーンは夕方・夜間・朝方に散水することが多く、早朝は芝下の砂が水を含んでいるので転がりが悪くなります。

地域や季節にもよりますが、フェアウェイを歩いて「乾いている」と感じた頃のグリーンが一番速くなっているようです。

グリーンの速さと硬さを維持管理する方法とは

確かに短い刈高のグリーンは転がりますが、転がりが良いのは短い芝のおかげではありません。
ボールが跳ねずに滑るように転がるのは、芝生の下に敷かれている砂が均されているからです。

つまり鏡のグリーンになるためには、目砂が施されていることは絶対条件となります。
またグリーンについた傷、例えばスパイクの傷やボールマークなどで部分的にヘコむときれいな転がりが妨げられてしまうので、修復が必要になります。

グリーン刈りの前にスパイク傷を押さえ、ボールマークを盛り上げて元に戻します。
ちなみにボールマークの修繕は、ヘコみの真下を押し上げると根切りになって枯れるので、両サイドから寄せるように差し込むのが基本です。

その上で粒子の細かな砂を薄く撒き、表面が乾いてから擦り込み、そのあと刈高の高いグリーンモア(グリーン用の芝刈り機)で余分な砂を取り除くと平らなグランド(地面)ができ上がります。

砂が落ち着くと、普段使用する程度の速いグリーンとなります。
ただトーナメント用に仕上げるグリーンの速さと硬さは、このような通常の方法ではありません。

トーナメントにはグリーンの速さと硬さの基準がある

トーナメント用のグリーンにはグリーンの速さと硬さの基準が設けられています。

グリーンの速さはスティンプメーターという、なんとも原始的な方法で計測します。
四角形の棒のようなもので、天盤部分には端から端までボールが転がるようにヘコみがあります。
ボールを置く箇所には穴が空いていて、少し傾けただけでは転がることはありません。

そのスティンプメーターをグリーン上に置いてボールを乗せてから、片方だけを持ち上げて傾けていきます。
すると一定の高さに達するとボールが転がり出していき、グリーンの上を転がっていきます。
その長さをフィートに換算して数値化したのがグリーンの速さです。

ちなみに測るときはグリーンの中央に対して四方向からスティンプメーターで転がして、その平均した数値を「速さ」にします。

良いグリーンとは、この数値が18ホールと練習グリーンが同じである場合を言います。

グリーンの速さと硬さが増すとプレイヤーの難易度は増す

トーナメント期間中にこの速いグリーンを作るためには、最低でも4日間以上は栄養や散水をせずに、しかも葉高を3.3ミリ程度まで落とした状態にします。
もちろん、普通の状態であれば枯れることになりますが、芝下の根にたっぷりと栄養と保水のための薬品を注入しておくのが前提です。
この薬剤の効果で根は固まり、硬いグリーンができ上がります。

硬さのことをコンパクションと言い、硬さを計測するのは「土壌硬度計」を使います。
簡単にいうとバネ計りのようなもので、先端のとがった部分をグリーン面に押し当てて、砂の摩擦圧を数値化して、適合表に当てはめてコンパクションを出します。
例えば硬度計が22mmであれば、コンパクションは8.5になります。

基本的には1面のグリーンで数か所を計測します。
また散水後は柔らかくなっているので、ある程度乾いてから測ることになります。

もし18面のグリーンに硬さの違いがあれば、ローラーをかけて填圧して硬さを均等にします。

トーナメントではグリーンが硬いとボールを止めることができず、プレイヤーの難易度は上がります。
ただし硬すぎると根が枯れてしまうので、短期間しか硬さを維持することはできないので、一般のコースでは意識的にグリーンの速さと硬さを基準にセッティングしていることはないはずです。

最上のコースはグリーンの速さと硬さが一定である

一般的なコースではグリーンの速さは8フィート程度です。
これでも目がきつく転がりが良いと速く感じるかもしれません。

一方でトーナメントのグリーンでは11フィートくらいになると、高速グリーンと言われています。
まさに「触っただけで転がっていく」ようなグリーンです。

ちなみにマスターズが行われるオーガスタは13フィートと言われていますので、超々高速グリーンということになるでしょうか。

そしてコンパクションについても、一般的なコースでは8(kg/cm3)程度です。
よく止まるグリーン、もしくはボールマークが付きやすいグリーンはさらに柔らかく、一方でマスターズ会場では14程度と言われています。
ちなみに14というのはボールマークがつかずに、跳ね返されるほど硬いグリーンです。
私達アマチュアからしたら、鉄板のように感じるかもしれません。

憧れの鏡のグリーンとトーナメント用のグリーンには違いがあり、そのコンディションを維持し続けることは非常に困難を伴うものです。
プライベートゴルフではグリーンの速さと硬さが、18面プラス練習グリーンで一緒であれば最良と思った方が良いかもしれませんね。

グリーンの速さと硬さでもっとも重要なこととは

ゴルフの用語に「速さ」を表すときに「スティンプ」を使いますが、もちろんグリーンの速さを計測するスティンプメーターから付いたものです。

ちなみにこのスティンプメーターの語源は、開発者のミスター・スティンプからとったものと言われています。

グリーンの速さと硬さはプレイヤーにとって重要なことですが、なによりも重要なのは均一であることです。

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