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宮里藍のゆったりスイングで繰り出すドライバーショットとは

2017.8.3

宮里藍のゆったりしたスイングについては、技術やメンタルなど特筆べきものが数多くあります。
特に飛距離を必要とするドライバーに対する考え方は、アマチュアゴルファーもいち早く取り入れれば、目からウロコの革新的な進歩を遂げられるはずです。

そこで彼女の考え方を元にして技量進歩ができる方法を確認します。

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宮里藍プロのゆったりしたスイングでもドライバーは男性並み

ゆったりしたスイングで、ドライバーショットは一般男性の飛距離を上回る女子プロゴルファー宮里藍選手。
わずか155センチの身長ながら確実性の高いショットは、アマチュアゴルファーにとっても見習いたいところです。

宮里藍選手と言えば、アメリカツアーで世界NO.1に輝いた実績を持ちながらも、2017年シーズンをもって現役引退を表明されています。
確かに世界を獲った頃と比べると、パターの精度は若干落ちたのかなとは思いますが、コースマネジメントは参戦当初よりも磨きがかかり、トッププレイヤーからも羨望の選手として尊敬を集めているようです。

そんな宮里藍選手の注目するクラブと言えばドライバーです。
フェアウェイを外さずに、しかもあの小さな体で250ヤード前後をキープしているのですから、アマチュアにとって見習うべきところはたくさんあると思います。

そこで彼女のドライバーショットを確認しながら、ゴルフが楽しめるスイング作りについて考えていきたいと思います。

宮里藍がドライバーをゆったりスイングする秘密は父親にある

宮里藍が注目されたのはジュニアゴルファーの頃のことです。
ジュニア時代からトントン拍子に勝ち進み、アマチュア選手としてトーナメントに出場するようになり、最初は「最強の沖縄出身ゴルファー」として、そのあとは「女子高生プロゴルファー」としてテレビなどでの露出度も多くなり、まさに人気に選手となっていきます。

そんな宮里藍選手のルーツといえば、プロ資格を持つお父さんです。
兄2人は現在もプロ選手として活躍していますが、宮里藍選手のデビュー当時といえば「負け知らず」の快進撃が話題になります。
低迷していた女子ゴルフ界には、スポンサー企業が続出するほどの盛況ぶりとなり、ゴルフ界は一変することになったのです。

彼女の快進撃を支えたのはお父さんのゴルフ理論だと思います。
至ってシンプル、インパクトに照準を合わせて、無駄な動きを排除するスイングが基本です。

ドライバーを「遠くに飛ばしたいと」思ってスイングしても、意味はないと考えているようです。
音が出るほどバックスイングをしても、打つことには繋がりませんから意味はないはずです。
ましてグリップがトップの位置になったとき、シャフトがしなるほど引き上げても意味はありません。
もちろんヤル気は感じられますが、インパクトまでの無駄な動きと捉えることができます。

宮里藍選手は、ゆっくりとバックスイングをしてトップの位置までもっていき、柔らかいダウンスイングでインパクトしています。
それでも250ヤードの飛距離を得られるのですから、お父さんのゴルフ理論の中に宮里藍選手のドライバーショットの秘密が隠されていると思います。

宮里藍のドライバースイングはフォロスルーが大きい

基本的に女子プロ全般に言えることですが、捻転する身体の柔らかさは、常人のバックスイングとは比べ物になりません。
またトップの位置も高く、「これからダウンスイングに入る」ときの理想の姿勢がそこに見ることができます。

一般的に捻転するときは、身体の中心に軸をおいて左肩を回していきます。
でも宮里藍選手の捻転は、回転軸を身体の右側におくイメージなので、左サイドの可動域が増えて、より多くの捻転を生み出しています。
つまり十分に捻転することが大切なのです。

ドライバーを握ってもトップの位置までは急がずに、身体のすべての筋肉を最大限伸縮させて捻転を行います。

宮里藍選手のトップの位置は、通常のゴルファーよりも高い位置にあります。
これは高い位置から強いダウンブローを繰り出すためのものではなく、大きなフォロースルーをとるためです。
ダウンスイングはコンパクトに、フォロースルーは大きめにと言うのがお父さんの教えです。

ただ大きなフォロースルーをするためには、テークバックはコンパクトにして、ボールを基点に左右の動きは対称にならないと言うことが基本となっています。

宮里藍のスローモンションのようなドライバーのスイング

宮里藍選手は、高いトップ位置からダウンスイングをしますが、スイング自体は決して速いと感じません。
でも実際にドライバーのヘッドスピードは40m/sを超えていますから、成人男性並みの速いスイングをしていることになります。

確かに動画などでチェックすると、スローモーションのような動きでテークバックし、ダウンスイングの初動も速いとは感じません。
むしろ遅く感じるほどですが、インパクトゾーンでは加速していて、ヘッドを確認することはできないほど速くなっています。

その理由は2つあります。
1つ目は、スイングスピードの加速です。
インパクトゾーンに入ってからのグリップは、確かに普通の男性並みの速さで動いています。

2つ目は、親指の使い方です。
トップの位置でできたコック(親指と腕が90度になった状態)をインパクトの前に解くことになります。
普通はスイングの中で自然な動きとしてコックを解いているので、特別な意識はないと思いますが、宮里藍選手はこれを意識的に行っています。
手首を甲側に折ることがないように、しかも手首を返すオーバートップもならずに、最速でインパクトの瞬間を迎えられるような動作をしています。

ドライバーで確実にミートするための宮里藍のスイング法

宮里藍選手のスイングスピードはゆっくりでも、インパクトゾーンのヘッドスピードは速いほうです。

では、なぜゆったりしたリズムのスイングにしているでしょう。
いくつかの理由はあるようですが、最大の要因はミート率です。

そもそもドライバーは遠くに飛ばすためのクラブです。
一般的にドライバーは、多少のリスクを負っても、1ヤードでもグリーンに近づけるために使うものです。

ところが宮里藍選手のドライバーは、ショートホールでピンそばを狙うイメージです。
いわゆるピンポイントにボールを運ぶための道具として、ドライバーであれショートアイアンであれ、役目は変わらないわけです。

確実に狙うのであればショットに精度が必要です。
正しくはスイートスポットでのミート率を上げると言うことになります。

そこで宮里藍選手が行なっているのが、お父さんの教えである「サムダウン」です。

本来はトップの位置で形作られた左手首のコックを、インパクトゾーンで解くことによってヘッドスピードに加速を与えます。
トップの位置からフェース面は飛球線に対して平行して下りてきますが、インパクトゾーン入るとフェース面は飛球線に対して直角を作ります。
このときコックは解けたことになります。

ただ宮里藍選手はこの解く作業を意識的にするために、腕と直角を作っていた左手の親指を伸ばします。
腕と親指のラインが真っ直ぐになることで、手首が外側に折れることはなくなり、手首がグラつかずにインパクトできることからミート率が上がるわけです。

宮里藍のドライバーはスイングのイメージを大切にする

宮里藍選手について、「何年に1度しか現れることのない天性の素質を持っている」と言われますが、実はしっかりした理論のもとでそれを実行しているプレイヤーなのです。
いわゆる理想としてスイングをすることが、飛距離や方向性を確かにし、結果的にスコアに反映されると信じています。
また信じられるようにメンタルトレーニングを行い、どんな場面であっても自分の考えがブレることのないよう日常的に訓練を行っています。

彼女が米国に渡ってまもなく大スランプに見舞われ、一事は「引退」の二文字が伝えられるほどでした。
その原因もまたドライバーです。
それまで精度重視のスイングをしていたのに、世界のトッププロたちの飛距離を目の当たりにして崩れていきます。

最悪のときのドライバーの飛距離は180ヤードにも満たないほど、しかもフェアウェイをキープすることもできません。

そんなボロボロになった彼女に手を差し伸べたのは、子供のころからの理解者であり指導者であったお父さんです。
初心に戻り現在のスイングを造り上げ、さらにメンタルトレーニングで強い心を持ち続けることができ、世界NO1.にまで昇りつめていきます。

ドライバーも14本のクラブの中の1本人しか過ぎません。
まずはコントロールできるクラブとして使いこなせるようになることが、楽しいゴルフをする上で大切なことかもしれませんね。

宮里藍のスイング逸話はたくさんある

宮里藍選手のドライバーについては、ほかにもたくさんの逸話があります。
その中で誰もが思っていて実行できないものに、彼女のスイングスピードがあります。

スイング自体は決して急がずゆったりとしたものですが、インパクトのヘッドスピードはそれまでと一変するほど速くなり、しかもフォロースルーで最速になるのです。

いかにフォロースルーを大きくするかを大事にしていることが分かると思います。

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