アイアンフェース面とアドレスの関係!ゴルフレベルアップ!

最終更新日:2017/07/19

スクエアにアドレスして、ストレートボールを打つ。
ゴルフの基本であって、皆さんはそれができるように練習してますよね。

でも実際のコースに出てみると、地面の傾斜があったり前方に障害物があったりと、なかなか練習通りのポジションで打てるケースが少なかったりします。
そうなると、普段通りに打っているつもりでも球筋が変わってきたりしてしまうものです。

結果的に思ったところにボールが行かず、スコアが崩れてくるというパターンを繰り返す方は多いのではないでしょうか?

そこで今日はさまざまな場面において自分の思い描くアイアンショットが打てるように、アドレスやフェース面を変化させてどのように球筋をコントロールできるかというヒントをお伝えしたいと思います。

まずは基本のアイアンショット。アドレスとフェース面を身につける

皆さんはスクエアにアドレスを取ることができていますか?
練習場であれば練習打席のマットに合わせて立つことで、スクエアにスタンスをとることは簡単にできますね。

でもスタンスは平行でも左肩が開いてアドレスする方が意外と多く見受けられます(右利きプレイヤーの場合)。

これはアイアンでもウッドでもグリップする右手がヘッド側にあるので、どうしても右肩が前に出てしまうことが原因だと考えられます。
右肩が前に出るので、結果的に左肩は開き気味になるということです。
特にアイアンではハンドファーストにアドレスするため、余計にこの傾向が大きくなります。

スクエアにアドレスするということは、スタンスの位置だけを指すのではなく、両肩を結んだラインもキチンとターゲット方向に向いているかどうかをチェックすべきなのです。
グリップをそのままにして左肩の開きを直して肩ラインをスクエアにすれば、フェース面は開いたままとなってしまいますので、フェース面をスクエアにアドレスするには、これまでより若干クローズ気味にグリップし直す必要が出てきます。
また腰の位置は前よりもヘソが右を向いていることになりますね。

最初は違和感があると思いますが、これがスクエアなアドレスです。
慣れないうちは、アドレス時に毎回チェックしてその形を身体に覚えさせるようにしてください。

フェース面の感覚を覚える!インテンショナルショットとは

インテンショナルとは「意図的に」という意味です。
ゴルフでよく聞く用語で「インテンショナル・フック」や「インテンショナル・スライス」があります。
すなわち意図的にボールを左右に曲げるショットを指します。
前方に障害物があって、ストレートにボールが打てない時などに使えるショットです。

このインテンショナルショットは難しいので上級者になってから練習すればいいという人もいますが、私は反対の意見です。
球を曲げる理屈や動きが分かれば、曲がらない球を打つ助けにもなります。
もちろんドローやフェードの球筋を体得する基本にもなり得ます。

このような理由から練習場でも真っ直ぐ打つ練習だけでなくて、たまには趣向を変えてボールを曲げて遊んでみることで、フェース面の敏感な動きの感覚が掴めてくるものなのです。

また実際のラウンドにおいては真っ直ぐのボールだけを打てればいいわけではありませんね。
特にドライバーショットが苦手な方は、林の中からの脱出する場面など多いでしょう。

前方に障害物があってグリーン方向に向かってアドレスできない。
そんな時に意図的に曲げるアイアンショットが打てれば、リカバリーもしやすくなります。

したがって、まだまだこれからというレベルのゴルファーであっても、インテンショナルショットの原理を覚えてそれをたくさん試してみることで、新しい発見に出会えることでしょう。

アドレスとフェース面がポイント【アイアンで打つインテンショナルショットの実践】

それではインテンショナルショットの打ち方の基本を覚えてみましょう。

スライスの場合はフェース面を開き、フックはフェース面を閉じることで、ボールに横回転を与えて曲げるのです。

肩のラインをスクエアにしてフェース面を変えたのではボールが左右にバラけてしまうので、フェース面はターゲットに向けてアドレスしながら、肩のラインを左右どちらかに向けていきます。

例えば右利きのプレイヤーがスライスを打つ場合、フェース面はターゲット方向にアドレスしたまま、両肩を結んだラインを左方向に向けます。
左向きが強ければ、自然にフェースの開きも大きくなり、結果的に曲がり幅も大きくなるわけです。

スライスボールを打つには、長い番手のアイアンで打つ方が球は捕まりにくいので、練習する際は6番や5番アイアンを使ってみてください。

スイングの軌道はアウトサイドインに入れると良いでしょう。
少し低めに出たボールが、右方向に曲がりながらターゲットに向かって飛んでいくように練習しましょう。

反対にフックをかけるには、短い番手を使ってください。
スイング軌道はアウトサイドインです。
スライスとは逆の横回転が掛かって飛んでいきます。

スイング軌道やフェース面をいろいろ変えながらどういう球が出ていくのかをいろいろ体験してみましょう。
そうすることで自分のスイングの癖を知ったり、理想の球筋が見えてくる筈です。

ショートアイアンはフェース面を調節して球を止める

グリーンオンを狙うショートアイアンやウェッジショットの最も重要なポイントとは、グリーン上にボールを止めることですね。

当たり前のことですが、グリーン上にボールが着地してもその後コロコロボールが転がってグリーンオーバーということではもったいないです。
着地したところからなるべく近い場所でボールを止めることが理想ですが、そのためには高い弾道で狙うか、スピンを掛けるかの2つの選択肢があります。

例えば残り100ヤードのアプローチショットにおいて、自身のPWのショットのキャリーが110ヤードだとします。

その下のクラブでは100ヤード届かない場合にどうしますか?
少し軽めに打ちますか?

それでも良いのですが、軽めに打つということはボールの高さとスピン量が減ることになりますね。
もしグリーンの奥につけたくない状況であれば、どうしても高さとスピン量を増やしたいところです。

そういう場合には、フェース面を開いてロフト角を増やしてやるのも1つのアイディアです。

一般的なPWはだいたい48度くらいのロフト角ですが、少し開いて50度くらいにして、力を緩めずに振り切ります。
これにより球の高さとスピン量を確保できるのです。
この際は球を左右に曲げるわけではないので、スクエアのアドレスで構いません。

ウェッジではアドレスとフェース面の組み合わせレパートリーを持とう

スコアアップの秘訣は何かと聞かれたら、『1にパット、2にショートアプローチの精度アップ』と答えるでしょう。
それだけゴルフのショートゲームは重要なのです。

そこで練習してもらいたいのは30~50ヤードのアプローチショットです。
これをワンピン以内に止められるようになれば、すぐにでもシングルプレイヤーの仲間入りができます。

このショットの場合は、アイアンの中でも56度~60度程度のウェッジが良いでしょう。
でもこれだけロフトがあっても、短い距離なのでフルショットというわけにはいきません。
スリークォーターからハーフショットになります。

当然のことながら強烈なスピンが掛かりませんが、ボールをできるだけ着地点に近いところに止めるための必要十分なスピンを掛ける必要があります。

そのためにはやはりフェース面を開いてアドレスする必要があります。
そしてインパクトの際にボールをフェースでしっかり拾うイメージが大切です。
しっかりフェースとボールをコンタクトさせてください。
フェースが開いているのでフェース面にボールが長く乗っている感じです。

正しく打てれば50ヤードではフワッとあがりトントンと止まる球、20~30ヤードであれば低く出て2バウンド目くらいにキュキュっと球速が下がって止まる球になります。

フェース面の開き加減やボールを置く位置などいろいろなバリエーションを試して練習することで、自分の得意なショットとして身につけられればスコアアップ間違いなしです。

アイアンはフェースの向きでボールと遊ぶ

アイアンショットはアドレス時のフェース面を変化させることでいろいろなボールを打つことができます。
フェースの開き方、閉じ方、ボールを置く位置、スタンスの取り方などこれらの組み合わせは多種多様です。

皆さんも日ごろの練習でいろいろな組み合わせのバリエーションを試してみましょう。
その練習の中で、打球の高さや曲がり、止まり方を知ることで、自分のアドレスとスイングからどんな球が飛んでいくのかというイメージが、だんだんと頭の中にインプットされていくはずです。

その引き出しが増えれば、実際のラウンド中の各場面で打ちたい球を出すことができるようになっていくことでしょう。
自分の打ちたい球のイメージと、実際の打球のイメージが噛み合ってくればあなたのゴルフは大きくステップアップがするに違いありません。