ドライバーショット!パキーンではなくゴロゴロやチョロの話

最終更新日:2017/06/22

6月の梅雨の合間のスカっと晴れの土曜日、「いや~普段の行いが良いと天気にも恵まれますね~」とかなんとか言いながら、ティーインググランドでボールをティーアップ。

「それではお願いします!」とボールの後ろからドライバーを掲げて方向をチェック。
素振りを1回、2回、3回、4回・・・それはやりすぎだ・・。

皆さんが注目する中「イチ、ニーのサン!」で、皆さんの視線が前方40度くらいの空中を見る。

「どこ行った、どこ行った?」

あれ!?
ボールは地を這うように100ヤードほどをゴロゴロ・・・。
こういった場面よくありますよね。

今日はこのゴロゴロについて考えてみましょう。

ドライバーショットの重要性とその日のスコア

朝一番のドライバーショットはその日のスコアを占うものでもあると思います。
朝一のショットがパキーンとフェアフェイど真ん中に250ヤード飛んで行けば、その日の気分はルンルンになり、何もかも上手く行くような気持ちになるものです。

ところが、ゴロゴロと地を這うように100ヤードしか飛ばないと、「あれっ?今日は何も当たらないかな・・・」という気分に落ち込んでしまいますよね。

よく「朝一は体がまだ固まっていて、柔軟性がないから体が回らないんだよね」と言うような言葉を聞きます。

これは本当です。
でも朝だから体回らないのだったら、よく柔軟体操をして体を解してからプレーに臨めばいいのですが、皆さんなんだかおざなりにちょっと屈伸とかして、はい準備OK・・・みたいな感じではありせんか?

どんなスポーツをやるにもストレッチは十分やってからプレーしましょう。
そうすれば今日のスコアにも期待が持てるというもんですよ。

ゴロゴロになるドライバーショットとは・・・

先ほども言いましたが、朝一のドライバーショットがパキーンではなく、ゴロゴロとなってしまうと、とても落ち込みますよね。

では何故ゴロゴロショットが出るのでしょうか。

このゴロゴロには数々の原因があると思います。

まず第1にティーが低い。

ドライバーのボールが当たる部分の面積は結構広いです。
私の使っているテーラーメイドのM1というドライバーは横10センチ、縦が5センチくらいあります。
この縦方向の5センチの中心よりちょっと上の部分にボールを当てたいのですから、ティーはやっぱり3~4センチくらいの高さにしたいですよね。
因みに私の友人の高橋さんはティーを10センチくらいの高さに設定してます。
周りのみんなに「えっ!?そんなにティー高くするの?」と毎回言われていますが、それでも地を這うようなショットしか出ません。

そうするとティーの高さはあまり関係がないのかと思えますよね。

ゴロゴロになるということは、ボールの上面を打っているのです。
ということは、おそらくヘッドアップしてしまっているのしょう。
ボールを打つ瞬間まで見て、頭を残して打てば解消ですね。

ドライバーショットで見る”ぽわ~ん”と弱弱しいボール

ドライバーショットでゴロゴロの次に腹が立って、情けなくなるのは・・・
「ぽわ~ん」ですね。
このぽわ~んとは、いわゆる「テンプラ」とは違います。

テンプラというのはドライバーなのにピッチングウェッジで打った様な高い球を打ってしまう事です。

よくオジサン達はお昼ご飯の時に天ざるソバとかを注文して、ビールを飲みながら天婦羅を召し上がっています。
そして午後のティーショットでそういう飛ばない、高い球(いわゆるテンプラ)を打ってしまうと、「昼飯に天婦羅食べたからかな!?」などと必ず言います。
バンカーに入れてしまった時の「いやーんバンカー♪」と同じです。
お約束ですね。

話を戻して「ぽわ~ん」です。

この「ぽわ~ん」とは、その読んで字のごとく力の無い球筋の事です。
力一杯打ったはずが、なぜかボールは普段の2/3くらいしか飛ばず、力なくぽわ~んと右に少し曲がって飛んで行きます。
OBでもなく、フェアフェイ右にギリギリ落下、原因は色々あるようです。

私の友人のK子さんはよくこの球を打ちます。
周りの皆さんは「ナイスショット!」などと言っておられますが、私は「まぁまぁ」と声を掛けてあげます。
本人はちょっと苦笑いですね。

ドライバーの飛ばし屋がゴロゴロ

このゴロゴロは地を這うようなゴロゴロではなく、世間には飛ばし屋がゴロゴロいるというお話です。

私はもう中年を過ぎ、同じ年の人達は管理職や重要な役職に就く様な歳になりました。
ドライバーの飛距離は平均で250ヤードくらいです。
自分でもまあまあ飛ぶ方だな・・と思っていますが、世間には馬鹿みたいに飛ぶ人達がゴロゴロいるのです。

若い人達は凄いですね。
20代のゴルフ仲間はなんと300ヤードもかっ飛ばすのです。

まあ上がってなんぼのゴルフですから、その彼がそんなに飛ばしてもスコアでは負けないのですが、一緒に回っていてドライバーショットで50~60ヤード置いていかれると、なんだか寂しい気分になります。

そこは気持ちを切り替えて、「20代の青年と自分を比べてどうする!」と自分を鼓舞するのですが。
同年代のオジサンに飛距離で負けた時は・・・。

自宅に帰ってから筋トレ開始です。
次までには必ずあいつに飛距離で勝ってやろうと、腹筋、スクワット、腕立て伏せと汗をダラダラ流しながら、猛特訓です。
でも3日も持たないですよね。
疲れないで、努力もしないで飛ばす方法はないのでしょうか。

ドライバーショットのゴロゴロと野球の違い

ちょっと脱線してまたまた大好きなプロ野球のお話ですが、野球とゴルフの違いとは何でしょうか?

そもそも全く違うスポーツなのですが、どちらも大好きな私は飲んでる席でよくこの話をするのです。

チームスポーツと個人競技とかはどうでもよくて、例えば・・ゴルフはドライバーショットがゴロゴロになってしまうと「あぁ1打損した」となります。
気分も滅入りますよね。

だけど野球はゴロゴロとかボテボテとなっても、野手の間を抜ければヒットです。
例えば野手の間を抜けなくても、サード前にボテボテの当たりを打って、送球がファーストに届く前に一塁を駆け抜ければヒットなのです。

そうそう、「ぽわ~ん」と打ってもその球が内野と外野の間に落ちればヒットです。
これを「ポテンヒット」などと言いますね。
つまりミスショットでもヒットになる事はいくらでもあるのが野球です。

しかしゴルフはそうはいきません。
ミスショットはミスショット。
それは大抵1打損した事になります。

パーで上がれるところがボギーになってしまうのです。
いやボギーで上がれるところがダブルボギーになってしまうこともあります。

ゴルフにもポテンショットがあってもいいのではないでしょうか。

野球はずるいな。
と、こんなことを言うと野球をやっている人達に怒られますよね。

野球のホームランとは何ヤード?

ドライバーのゴロゴロから話は変わりますが、それでは野球のホームランとはどのくらい飛んでいるのでしょうか?

野球場の広さによってホームランになるかどうかはマチマチですが、東京ドームの場合、両翼100メートル、センター122メートルだそうです。
ですからライト、レフト方向に飛んだ打球は100メートルとちょっと飛べばホームランですね。
センターの場合でも122メートルとちょっと飛べばホームランです。
この「ちょっと」とはフェンスがありますからそのフェンスの高さの分ですね。

ゴルフの場合「ヤード」という単位をよく使います。
1メートルが約0.9144ヤードですから、100メートルは約109ヤードとなります。

これってどうですか。
たったの109ヤードでホームランですよ。
109ヤードと言ったらオジサンの私でもピッチングウェッジの距離ですよね。

野球中継を見ていて「打った~!入った~!ホームラン!看板直撃の大きな当たり!」とかアナウンサーが言っていますけど、看板直撃の大ホームランでも130~140メートルくらいの距離なのですよね。
ヤードにする142~153ヤード。
これもゴルフなら9番、8番アイアンの距離ですね。

えっ!?ボールが違うって?

そうですね、そもそもボールも違いますし、道具も違いましたね。
比べる事自体が間違っていましたね。

ゴロゴロとは結局・・・

ドライバーショットのゴロゴロについて色々書いてきましたが、結局はもっと練習しろ!という事でしょう。

最初にも書きましたが、よくオジサン達が初心者を教える時に、「頭を残して」とか「ボールを最後まで見て」「ヘッドアップしてるよ」とか言います。
これらは言葉こそ違いますが全部一緒の事ですよね。

でも自分達もそうなのです。
練習場では出来ている事がラウンドすると出来なくなってしまうのです。
というより忘れてしまうのですよね。

ボールの前に立つ前はあれもこれもとチェックをしているのですが、いざ打とうとしてアドレスに入ると頭真っ白で・・・打った後に「顔が上がっちゃったな」とか「脇が締まってなかったな」とか「コネちゃったな」とか・・・。

やっぱり頭で考えるより体が覚えるまで練習するのが一番ということでしょう。

でもゴロゴロもぽわ~んもゴルフなんだと思って目いっぱい楽しみましょう!