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ゴルフクラブをDIYでリシャフト。接着剤はナニを使うのか?

2017.4.11

ゴルフと言うスポーツは使用する道具【ゴルフクラブ】が介在し、その道具の性能が非常に大きな役割を持つスポーツです。

そんなゴルフクラブの構成部品を大別すると『ヘッド』『シャフト』『グリップ』になります。

瞬間的に大きな力がかかるヘッドとシャフトの接合部にはどんな接着剤が使われているのでしょうか?

DIYでご自分のクラブをいじる方も増えてきて、興味がある方も多いと思います。

そんな貴方にヘッドとシャフトを接合する接着剤の種類や接合方法を解説します。

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DIYでゴルフクラブをいじる楽しみとリスク

ある程度ゴルフと言うスポーツに触れ、上達してくると【ゴルフクラブ】そのものが重要なファクターであると言う事に気づきます。

「自身の体力、運動能力、スイング等にあったゴルフクラブを使えばもっとスコアは縮むのではないか?」
そして専門誌、インターネット、専門ショップや詳しいアマチュアゴルファーからの情報を元に、クラブ選びに四苦八苦するようになります。
段々に吊るしの量産品では満足できなくなり、メーカーカスタムやオーダー品を使うようになって、やがて自分でゴルフクラブをいじりはじめるのです。

最初は比較的簡単なグリップ交換に始まり、やがてシャフトやヘッドの交換に至るのは自明の理と言えるでしょう。

シャフトとヘッドを接合している専用の接着剤やソケット等の部品は、市場で簡単に入手できます。
リシャフトの方法もパーツを販売している業者のサイトや、既に個人でゴルフクラブいじりを楽しんでいる方のSNS等で簡単に見つける事が出来ます。

ゴルフをプレーする楽しみとゴルフクラブを自分でカスタマイズする楽しみ。
プレーするだけでも楽しいのにそこに道具造りの楽しさが加わり、まさに一粒で二度おいしい状態にドップリはまっている方も多いのではないでしょうか。

しかしちょっとお待ちください。
付け焼刃的な知識と技術で組み立てたゴルフクラブは大丈夫なのでしょうか?

インパクトの瞬間、ヘッドには1トン以上の力が加わると言います。
不完全な接着やヘッド接合に不向きな接着剤の使用で、ヘッドが外れて飛んだら大変な事になります。
ましてそれが人にぶつかったら大事故です。

そんな事にならないように一番大事な接着剤や接着に必要な物を紹介します。

ゴルフクラブのシャフトの種類とリシャフトの際の注意点

ゴルフクラブのシャフトは大きく分けて2種類あります。
「スチールシャフト」と「カーボンシャフト」です。

スチールシャフトが開発される前は「ヒッコリーシャフト」と呼ばれる木製シャフトが主流でしたが、現在ではディスプレイ用のクラシッククラブや好事家向けのパター位にしか使われておりません。

シャフトの種類によって接着剤の種類を使い分ける事はあまり無く、後述する種類の接着剤を使用し完全な作業をすれば問題はありません。

しかしここで注意しなければいけないのは接着するシャフトの状態です。
素性の分からない中古のシャフトは要注意です。

シャフトを元々のヘッドから抜く際には熱をかけて引き抜きます。
スチールシャフトならまだいいのですが、カーボンシャフトの場合は繊維を樹脂で固めてあるので熱をかけ過ぎると著しく劣化してしまうのです。

その結果、ちゃんと接着したつもりでも劣化したチップ部分の強度が足らず破損に至り、前述した事故にもつながりかねません。

引き抜いた中古のカーボンシャフトを使う場合はチップカットをする方が無難ですが、チップ径が変わることもあり技術を持った工房などに依頼する方が無難でしょう。

最近のウッド系ゴルフクラブの接合部

最近のゴルフクラブ、特にウッド系ゴルフクラブはロフト角、ライ角等の調整機能付クラブ、所謂「カチャカチャ」機能付きが主流になってきました。

以前はヘッドに直接シャフトを接着してあり、大きな違いはスルーボア(ソール部分まで貫通したタイプ)かノーマルボア位の物でした。

「カチャカチャ」機能付きクラブはシャフトの先端に「スリーブ」と呼ばれる金属製のアタッチメントが装着されており、専用の付属レンチで脱着調整が可能です。
メーカー毎に「スリーブ」のサイズ、仕様は異なりますので互換性はありません。
同じメーカーでも発売年度、モデルによっては互換性がないものがあるので注意が必要です。

「スリーブ」とシャフトを接合しているのは勿論接着材で、ヘッドとシャフトを接着している物と同じ接着剤で大丈夫です。

スリーブが同じであれば1つのヘッドで色々なシャフトが楽しめます。
スリーブ付きシャフトも多く市場に出回っていますので、ご自分のヘッドに合うスリーブがついているか充分に確認した上で、複数のシャフトを試すのも楽しいものです。

またスリーブ単体も容易に入手可能ですので、ヘッドを接着する要領でスリーブを付けることもできます。

中古のシャフトに関しては前述したようなリスクがありますので、出自がはっきりした物や専門家が確認した物をお求めになる方がいいでしょう。

ゴルフクラブのリシャフトに使う接着剤の種類

ゴルフクラブとシャフトの接合に使う接着剤は大きく分けて2種類です。

エポシキ系接着剤とアクリル系接着剤で、両方とも2液混合タイプが主流です。
どちらも接着強度は同程度ですが、作業性や特徴に若干の差がありますので違いを簡単に説明します。

・残留油分に対する接着性
接着する部分に油が付着していた場合、エポキシ系は完全に脱脂しないと接着性能が下がります。
それに比べアクリル系は少しの油分が付着していても接着性能に影響はありません。

・混合比率
2液タイプなので混ぜ合わせる比率があります。
エポキシ系は割とシビアに比率を守らなければならないのに対し、アクリル系はアバウトでも大丈夫です。

・硬化速度
エポシキ系は低温では硬化しにくく常温でも実用強度に達するまで24時間以上必要です。アクリル系は常温での硬化速度が速く、接着後数時間で実用強度に達する接着材もあるそうです。

・耐熱強度
接着後の耐熱性に関しては諸説ありますが、アクリル系の方がエポキシ系より若干強いと言われています。
通常使用、保管時のゴルフクラブは高温にさらされるケースは稀です。
真夏のクルマのトランクに長時間放置等をしなければ問題はありません。

上記以外にも電気特性や薬品や他の溶剤への耐性の優劣がありますが、ゴルフクラブにはあまり関係が無いので割愛します。

特徴を比較する限りアクリル系の方がアバウトに扱えて良さそうに思えますが、少量に小分けしてある製品があまりありません。
それに対しエポキシ系は少量で製品化されているので、趣味でリシャフトされる方にはちょうどいい分量です。

同量なら同じくらいのコストだと思いますが、少量製品が無い為アクリル系の方が初期コストがかかります。
アクリル系は硬化速度が速いのでもたついていると微調整が効かなくなります。
慣れないうちはエポキシ系がいいかもしれません。

蛇足ですが『瞬間接着剤』は絶対使わないでください。
硬化速度は速いのですが瞬間的にかかる衝撃には非常に弱く、恐らく一発でヘッドが飛んでしまいます。

接着剤の接着力を上げる為の強化剤

ゴルフクラブのシャフトには太さ(径)の違いがあり、335、350、370と言った表記がなされています。
370→0.37インチ(約9.4㎜)と言う意味です。

ヘッドのホーゼルやスリーブもその径に呼応した内径になっています。
よってリシャフトの際にはその径にあったシャフトを選ぶ必要があるのです。

高い接着力と強度を生むためにはちょっときつめ位がいいのですが、シャフト、ヘッドの個体差でピッタリと言う訳にはいかないケースが多く見受けられます。
また接着剤を塗布する部分は接着力を上げる為に塗装やメッキを削る必要があり、その結果シャフトとヘッドの接合部が緩くなる傾向にあります。

それらを補強し接着を強力にする為に使用するのが、「グラスビーズ」「アルミパウダー」「スペーサー」等です。

グラスビーズは微細なガラスの粉末で適量を接着と混ぜ合わせるか接着剤塗布面にふりかけて使います。
シャフトとホーゼルの隙間を埋めガタツキを防ぐものです。

アルミパウダーの使用方法と用途はグラスビーズと一緒ですが、こちらは主にスチールシャフトに使用します。
アルミの粒子はスチールに食い込んで接着強度を上げます。

上記の粉末状の強化剤以外にスペーサーと呼ばれる管状の物を使う場合があります。
隙間が大きい場合に使用するのですが、径と素材(アルミとセル)で種類が多岐にわたります。
しかしどのケースでどのスペーサーを使用するかの判断が難しい為にプロの工房向けのパーツと言えるかもしれません。

いずれにしても接着強度を上げる為に上記の粉末状強化剤の併用をオススメします。

航空機や自動車にも使われる強力な接着剤

「溶接」「リベット留め」「ビス留め」に比べ、接着剤による接合は単なるイメージとして前記の固定方法より弱いイメージがあるのでは無いでしょうか?

実は航空機や自動車は50年以上前から接着剤が積極的に採用されています。
近年では高い強度が必要なフレーム、ボディ等にも積極的に採用されているのです。

そしてそれらに使用されている接着剤は「構造用接着剤」と呼ばれ、ゴルフクラブ接着に使用するエポキシ系とアクリル系の接着剤は「構造用接着剤」に含まれます。

そのことから分かる通りゴルクラブに使用されている接着剤自体は充分に強度、耐久性が確保されたものであり、正しい装着をすれば安心して使える物なのです。

リスクを回避してクラブいじりを楽しもう!

正しい装着方法、知識を得て自分のクラブを組み立てるのは楽しいものです。
そのクラブで自分が思い描いた通りの球が打てたり、スコアアップしたりしたら更に深いゴルフライフになる事は間違いありません。

しかしながら不適切な組み立てや劣化した部品が要因でゴルフクラブが破損したら・・・クラブが破損しただけならまだ諦めも付きますが、それが要因で他の方に怪我等を負わせてしまったら・・・
ゴルフライフどころか貴方のライフ【人生】が大変な事になってしまいす。

限られた予算(おこずかい)でゴルフを楽しんでいる方が大半だと思います。
DIYでゴルフクラブに掛かるコスト削減し余った予算はラウンドにまわしたいと考えている方も多いと思います。(実際、筆者もその一人です)

しかしながら中途半端なクラブいじりは自分だけでなく他人にまで危険が及ぶ可能性がある事を肝に銘じ、現状で自身が出来得る範囲のクラブいじりに留めて、手に余りそうな物はプロに任せましょう。

プレーの腕前もクラブいじりの腕前も一気に上げるのは難しいものです。
段階を経てスコアもクラブいじりもステップアップさせてゴルフライフを楽しみましょう!

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