ゴルフブランド関係なく蔓延してるドライバーの偽物にご用心

最終更新日:2017/03/26

ドライバーに限らず、ゴルフクラブとは高額なものが多いです。

しかし皆さんは、ゴルフ上達のために意を決して購入していますよね。

そんなゴルフ上達を真剣に考えるゴルファーたちの純粋な気持ちを利用した悪い人達が世の中にはたくさんいるようです。
ネットショッピングが主流になりつつある現代をうまく利用した、偽物クラブの販売が蔓延しています。
中には偽物と知らずに使っている人もいるかもしれません。

今回はドライバーの偽物に絞って、皆さんが騙されないように手助けします!

ゴルフクラブにも少なくないブランド品の偽物

バッグや時計などのブランド品は、欲しいと思っても、高くてなかなか気軽に買えません。
そういった気持ちを巧みに突く、偽物商品が消費者を惑わせています。

偽物と知った上で買うのであれば何の問題もありませんが、偽物を本物と思って騙されて買うケースの方が多いでしょう。

実はゴルフクラブにも、このような偽物商品が出回っているのです。

いかにも偽物と分かる雑な作りのものもあれば、プロが見ても悩んでしまうような精巧な作りのものまで様々あります。
精巧なものである場合、金額も本物とさほど変わらない場合があるのでたちが悪いです。
ゴルフクラブとは、メーカーが長い月日をかけて、より性能の良いものを!と研究に研究を重ねて開発されたものです。
見た目は真似できたとしても、性能まで丸っきり真似ることは不可能と言って良いでしょう。

特にドライバーに至っては、選ぶ基準に飛距離を考える人が多いです。
偽物のドライバーでは、望む飛距離を出せるはずがありません。

偽物と知らずに使っていて、飛距離に悩んでいる人がいるかと思うと非常に心が痛みますし、大きな怒りにもなります!

偽物を撲滅させるためにも、これから偽物だと見破る方法を教えていきます!

PINGのG25ドライバーは偽物が多い

PINGのG25ドライバーです。
本物と比べパッと見ただけでは、偽物だと気づかないくらいに精巧な作りをしています。
実際に並べてじっくり見れば、おかしな点が見えてきます。

クラウンのアライメントの作りが甘く、長く使うと剥げてしまいそうです。
ラインが太く、本物のシャープな仕上げとは全く違います。

またシャフトとヘッドの接合部にある三角マークの形状です。
本物は二等辺三角形で、偽物は正三角形になっています。

ソールに埋め込まれたウェイトの形状は一目で分かるほど偽物は雑な作りになっています。
ソール刻み目のラインは、本物は刻み目の縁が鋭角になっていますが、偽物はぼんやりした感じになっています。
しかしネットの写真等では気づかない程度の違いです。

それからシャフトの星柄が、本物は複数の色の星柄ですが、偽物は黒一色の星柄になっています。
これが一番分かりやすい違いです。

ヘッドカバーは、本物と見比べれば一目瞭然と言って良いほど違います。
ソックスの長さ、ロゴの刺繍の雑さ、デザインともに全く違います。

見ての通り本物を並べて比べれば分かるというところばかりなので要注意です!

やはり人気のゼクシオは偽物が多い

不動の人気を誇るゼクシオドライバーです。

「異音がする」というクレームでSRIスポーツに持ち込まれた偽物ですが、普段からゼクシオドライバーを見慣れているスタッフですら、一見見分けがつかないほど本物と似ていたようです。

それらスタッフが、じっくりと正規品と見比べて気づいた点を紹介します。

まずソールのラインがやや太く、ソールのバッジが少し浮き上がっています。
ヒール部分に入ったルール適合表示が、偽物はくっきりシャープに入っています。

バッジ部分が凸状に出っ張っていて、地の色も本物がブルーなのに対して、偽物は青黒色です。

本物は重量が280g前後なのに対し、なんと偽物は330gです。
しかしメーカーの人曰く、アマチュアが振るのはきつい重さですが、偽物を手にもっただけでは気づきにくいようです。
そして過重量でも振りやすいように、本物よりも1インチ短いシャフトの長さになっています。

たちの悪いことに、シャフトの製造番号やSGマーク、ヘッドカバーになんと保証書までついている徹底ぶりです。

ゼクシオは人気が高い分、中古ショップで出回っている可能性もあるので注意が必要です。

ミズノはヘッドの偽物が多い

ミズノドライバーのヘッド単体です。

冷静に考えれば、偽物だとすぐに気づくポイントがあります。

それは、

「ミズノはヘッドを単体で流通させていません」

です。

オークションであろうが、ミズノのドライバーをヘッド単体で購入できたこと自体がおかしいです。

ミズノを好んで使う人には、上級者のゴルファーが多いので、より精巧な作りになっています。
ヘッドの細部まで巧妙に真似、広告ラベルまで同様に貼られている未使用品になっています。

ミズノ商品を多く手掛けているスタッフでも、一見見分けがつかなかったようです。

おそらく海外で生産されたもので、素材も製法も全く異なります。

見分け方を紹介したいのですが、本物との違いがあまりにも微妙なため、素人判断では相当難しいようです。
ですから、まず発売から2年以内のモデルで、破格に格安で売買されているもの、そして未使用品であるのに、ヘッド単体で販売しているものは疑ってかかるようにしましょう。

偽物が多いキャロウェイのドライバー

キャロウェイのFT-1ドライバーです。

これもまた、ショップの店員さんに見せたとしても熟練した方でなかれば分からないレベルです。
そういったこともあり、最近はネット上だけでなく、中古ショップにまで偽物ドライバーが蔓延しているのでしょう。

しっかりと見比べれば気づくレベルの箇所もあるので、偽物かもしれないと思ったら、しつこいくらいにチェックしてください。

まずグリップの付け方が雑で、真っすぐ入っていないものがあります。
これはアドレスした時にすぐ気づくことができるでしょう。

偽物は、もともと安価で済むグリップ等は本物を使用している場合があります。
しかし中には本物のグリップとは違うものを使用しているものもあるので、それに関してはすぐに気づくことができるでしょう。

シャフトに関しても同じです。
ヘッドの作りも、精巧であったとしてもやはり雑さは避けられないです。
印字がぼやけていたり、フォントが違ったりと良く見たら気づける点も多々あります。

ネットで購入するときは、手に取ってクラブを見ることができないので判断がより難しくなるので気をつけてください。

各メーカーも頭を抱えている

各メーカーのホームページを見ると、偽物のドライバーやアイアン等の注意喚起が書かれています。
それだけ偽物クラブが多く出回っていますし、性能の違いや不具合に気づいたゴルファーが、本物だと信じてメーカーに問い合わせたり、苦情を言ったりしているのでしょう。

ネットや中古ショップまで取り締まれないメーカーは、ホームページで注意を呼びかけるしか手がないのでしょう。
下手すると、自社の信頼を失うことにもなりかねないので、偽物クラブに頭を抱えているメーカーは多いはずです。

バックや時計などであれば、もしかしたら偽物だと分かって購入する人もいるかもしれません。
しかしゴルフクラブに関しては、性能が大きく関係してくるので、偽物と分かって購入する人はいないはずです。
どんなに有名なクラブであっても、偽物であればゴルフ上達には繋がらないので、意味がないのです。

中古ショップにしろ、ネットやオークションにしろ、偽物の判断は各ゴルファーの意識に頼るしかありません。

ですから少しでもこういった心配を取り除くために多少値段は張るかもしれませんが、正規取扱店での購入を強くオススメします!

悪いのは売る方だが買う方も意識を

もちろん一番悪いのは、偽物を販売する人たちです。

しかし騙されて買う人がいるから、偽物を販売する人たちもいるのです。

チキンアンドエッグではありますが、あくどい偽物クラブ販売業者を撲滅するためには、消費者がより気を付けることしかないのです。

ネットを活用して、偽物を見極める力を養うのも良いでしょう!