パターのokルールによるメリット/デメリットを知っておこう

最終更新日:2017/02/28

ラウンド慣れしたゴルファーとまわると、パターにおいての「okルール」を提案されます。

ところでokルールに決まりはあるのでしょうか?
また、コンペでもありなのでしょうか?

そもそもokルールのメリットとデメリットって?

そんな皆さんの中にある疑問に答えていきましょう。

そもそもパターのokルールとは

ゴルフにおいてパターのokルールとは、次のパッティングで絶対に外さないくらいにカップの近くまで寄せたときに、同伴競技者が「ok」と言えば、総打数に1打加えて、カップインしたことにするというルールです。

”okルール””okパット”とも呼ばれます。

しかしこれは、正式なゴルフのルールではありません。
ゴルフマッチプレーを除いた公式競技では使われませんが、非公式競技のコンペ等では使われていることがあります。

ですからokルールは正式ルールではないということもあって、どの距離まで近づいたらokになるかなど細かい決まりはありません。

しかし細かい決まりはないものの、マナーはあります。

「okのおねだり行為」はマナーに反します。
自らokと言ったり、同伴者に「okでいいですか?」と聞くのはNGです。

必ず同伴者が「ok」と言ったらルール成立なので、お礼を述べてからボールを拾い上げましょう。

ちなみに、「okルール」はマッチプレーでの正式な名称だと「コンシード(concede)」と言います。
また英語では「ok」ではなく、「give」や「good」と呼ばれています。

 

パターのokルールのメリット

パターのokルールをすることでのメリットと言えば、ラウンドの時間短縮に限ります。

たまに「プレーヤーに対するサービスルール」と勘違いしている人がいます。
ただしそれは遅いプレーヤーや未熟だからこそokが出るのだと肝に銘じて置いて下さい。
ですからokルールのおねだり行為はマナー違反となっているのです。

プレーの進行が遅くなってしまう原因の一つは、グリーン上にあります。

1人がパターをするのに30秒かけたと考えると、4人で2分。
それが最後の短いパターでも同じように行なっていたら、それだけ時間がかかり、後続の人たちに迷惑をかけてしまう!とうことから、

「最後のパターは時間がかかるから省こう」

と言う理由から始まったローカルルールだということです。

つまりゴルフで大切な”プレーファースト”のためですね。

ですから「ok」が出たら、なるべく最後のパットは打たずに拾上げるようにしましょう。
時間を節約するのが目的なのにそこでパットをしていたらokルールの意味がありません。
また後付けのようなメリット話ですが、カップ回りの芝をあまり傷つけないのでokルールにより保護されているということもあります。

カップインすることで芝が傷つくなんて考えていたらゴルフは楽しめないですけどね。

 

パターのokルールのデメリット

「カランコロン」

とカップインした瞬間を楽しむゴルファーは多いのではないでしょうか?

また1mや50cmのパターが入るか入らないか、ドキドキしながらプレーするのにも楽しさがあります。

そして50cmほどのパターを壁ドンして入れるのはなんとも言えないほど快感です。

もちろんそれほど短いパットでも外すことは何度となくあるでしょう。
とくにライの強い下りパットとか。

okルールのデメリットは、そのドキドキがなくなってしまうことにあります。

okルールに慣れてしまうと、ショートパットが苦手になる方も多いです。
ですから、okルールの採用されないコンペやラウンドで3パットをしてしまうことが増えてしまう可能性が高くなります。

遅いプレーヤーや未熟なプレーヤーにokが出てしまうと、時間短縮にはなりますが、パターの成長には繋がりません。

下手すると、ショートパットの経験値が極端に減るので、okルールが採用されなかった場合、パターイップスになる可能性も出てくるかもしれませんよ。

okルールに慣れすぎないように注意しましょう!

 

プロのokルール

パターのokルールは公式ルールではなくローカルルールの一つという話をしました。
しかしマッチプレーではokルールが存在するのです。

ストロークプレーは、ホールに近い人が先に打つことが許されていています。
しかしマッチプレーの場合はホールに近い人が先に打って入れた場合、それを対戦相手が無効にして再プレーを要求する権利があります。

つまり、マッチプレーでは「お先に!」というホールアウトはないのです。

しかしフォーボールゲームでは、短いパターを先に打つことが許され、チームの勝ち負けに関係のないパターをokすることができます。
okされた選手はパートナーにラインを見せるなどの目的で打つことができなくなるのです。

このように手段としてマッチプレーでは、相手に対して次のパターをokするということが頻繁に起きます。

アマチュアのローカルルールでのokルールは、プレーファーストのためにストロークプレーでも採用しますが、正式なストロークプレーの競技では絶対にありません。

 

コンペでokルールってあるの?

組数の多いコンペや接待コンペであればパターのokルールは存在します。
しかし小規模で、結構本気のコンペでは採用されないことがほとんどです。

コンペでは、開会式等でその日のコンペのローカルルールを必ず説明しますので、しっかり聞いておくようにしましょう。

コンペで採用されるokルールのほとんどは「ワングリップok」となります。

パターグリップ1つ分くらいの距離が残った場合に、同伴競技者がokを出せばパターをせずにボールを拾上げられるのです。

緩々なコンペであれば、「ワンピンok」と言った場合まであります。

私個人の意見ですが、ここまでくるとゴルフの面白みは半減するのではないかと思えます。

では、okルールをしたくないと言う人はどうすれば良いのでしょうか。

嫌な顔をする人もいるかもしれませんが、自分はパターを練習したいからと、okルールを拒否しても問題はないでしょう。
しかしあまりにも組数が多く、okルールをしないせいでスロープレーに繋がるようでしたら、拒否するのは避けた方が賢明です。

上記したように、ストロークプレーでの競技大会等では絶対にないことなので、間違わないように気をつけてください。

 

okルール以外のローカルルールは

パターだけに限らず、いろいろなコンペに参加すると、変則的なルールがたくさんあります。

もちろん幹事さんが様々なことを考えて作ったものなので、できるだけ尊重するようにしましょう。

 

【オール6インチok】
グリーンやバンカー、池以外の場所では、ホールに近づかなければ、6インチまでボールを動かして良いというルール。

ゴルフの基本的なルールでは、ボールはあるがままの状態でプレーするのですが、初心者やあまりゴルフをしない人にとっては、ゴルフを難しくしてしまいます。

初心者も上級者も一緒に楽しむということを目的に採用される緩めのルールです。

【前進4打・プレーイング4】
ティーショットがOBとなったりロストになったりしても、打ち直しをせず前進用の特設ティから4打目、それが無ければナイスショット後2打目と予測される場所から4打目スタートというルールです。

これは、コンペに限らず、ゴルフ場独自のローカルルールとして採用してるところが多いです。
ボール探しに時間を費やし過ぎないように、プレーファースト目的で作られたルールです。

 

代表的な変則ルールですが、これ以外にもたくさんあるので参加した時に分からないようであれば、ルール違反をしないようにきちんと確認しましょう。

 

みんなが楽しめるokルールであるように

okルールに慣れてくると、okを予測して、パターを入れに行くのではなく、寄せることだけを目標にする人がいます。

危険を冒して3パットよりも、いつも確実な2パットと言ったところでしょうか。

そんなゴルフをしていたら上達もしませんし、周りを不愉快な気持ちにもさせます。

ゴルフは初心者から上級者までが、真剣な中で楽しむスポーツです。

okルールはプレーファーストにはなりますが、自分のため、同伴競技者のためにも、それに慣れて悪用するようなことは絶対にないようにして欲しいです!