タイトリストap2は初代、710、712、714。そして716へ進化!

タイトリストは昔からアスリートをターゲットにしたメーカーで、シニアや女性は全くターゲットにしていませんでした。

それが今ではジャパンブランドのVG3を軸にシニアや女性も使えるメーカーとなりました。

10年ほど前は、少しは優しいキャビティモデルがありましたが、2009年に発売したap2から革新的な設計により、兄弟モデルのap1とともにタイトリストの人気を底上げしました。
その後、モデルは710、712と2年ごとに進化を遂げ、現在の716シリーズに至っております。

そんなタイトリストのアイアン。
今回はap2に焦点を当ててお話していきたいと思います。

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タイトリストap2はどのように生まれた?

タイトリストからap2が誕生する前、やさしいモデルといえば775・CBでしょうか。

775・CBはオーバサイズヘッド、つまりヘッドが大きくキャビティバック構造になっていたため、タイトリストとしてはやさしい作りになっていました。
バックフェースに赤い色が入っていて見た目はかなり好きでしたね。

そして、その次に2009年発売のap1とap2へとやさしさは引き継がれていくのです。

2008年以前は775・CBのように695660といった三桁数字がモデルネームに採用されていましたが、2009年から、Z MUSCLE、Z BLEND、ap1、ap2とすべてのモデルから一旦数字がなくなりました。

 

2009年はタイトリストにとっての大きな転換期でした。

そんな中発売した、ap2は革新的でした。
そのテクノロジーは710、712、そして現在へと引き継がれているのです。

初代のap2は革新的な設計で、数多くのタイトリストユーザーを獲得しましたが、スペックに関してはまだまだプロ・アスリートモデルといったモデルでした。

 

ap2とap1の違い

今回お話の中心にいるap2の設計ですが、まずは軟鉄鍛造アイアンだということ。
ただ当時は、Zシリーズの純軟鉄鍛造アイアンがラインナップされていましたので、住み分けをしなければなりません。

そこで考えられたのが、複合素材で設計すること。
比重の重いタングステンを下半分くらい中空にして蓋をするようにくっつけられました。
そして、打感がアップする振動抑制素材、エラストマークッションを採用しました。
これにはとても感動した覚えがあります。

顔はプロ・アスリートモデルなのに、打ってみると打感がマイルドでミスに強い感じを受けました。

ただし、スペックは明らかにプロモデルで、5番アイアンはロフト27度、7番アイアンが35度。
そして、あまりグースもなくストレートに近い状態でした。

 

対して、ap1は基本設計は一緒なのですが軟鉄ではなくステンレスでサイズも大きく、5番で26度、7番で33度と飛距離が出やすくグースも入っていました。

このモデルがラインナップされたため、今まで使いたくても使えなかったタイトリストが使えるようになったという方も多いことでしょう。

また、ap2も見た目は難しくても革新的構造がミスをカバーしてくれるということで、プロ・アスリートモデルへのチャレンジクラブとして人気を博したのでしょう。

この初代の評価がなければapシリーズは1代で終わり、710、712へと正当進化はしていかなかったかもしれませんね。

 

ap2は初代から710、そして712へと進化

ap2が710にモデルチェンジしたのが、2010年。
初代のバックフェースがシルバーのバッジをつけていたのが、2代目の710になったときバックフェースのバッジがブラックになったのでだいぶ印象が違いましたね。

初代は振動抑制エラストマーをバックフェース真ん中のバーの間に挟んでいただけだったのが、2代目710は、そのブラックバッチの下全部にエラストマーを採用していました。

そのため、打感はさらにマイルドでクリアになりましたね。

そして、スペックも5番アイアンで26度、7番で34度と1度ずつストロング化して気持ち飛距離が出やすくなりました。

この辺りはしっかりと進化させた感じはしますね。

 

この2代目710はap1のほうがかなりの変更がありました。
まず、初代がステンレス鍛造製法だったのが、ステンレス鋳造に変わり、タングステンウェイトもバックフェース下側全部から、ソール全体に変わりました。
ロフトも1度ずつストロング化し、さらに飛距離アップが可能になったのです。

またこの年2010年から溝規制ができたため、このルールもしっかりと適合したアイアンとなっています。

このようにしっかりと初代から710へと進化を遂げ、apシリーズの地位を不動のものにしたのでした。

そうなると次の712はどれだけ進化したのか気になってきたと思います。
次でお話しましょう。

 

ap1、ap2は710から712へあまり変化なし?

ap1、ap2と揃ってモデルチェンジしたのが、2012年。
710から712へと変わりました。

ここで見てみたいのはスペック。
ロフト角やライ角、オフセット(グース)バンス角などどれを見てもほとんど変化なし。
ではどこが変わったのでしょうか?

違いはタングステンウェイトの配置の仕方です。

ap2は初代、710とバックフェース下側全部に箱型のタングステンウェイトをくっつけていたのですが、712は2つのタングステンウェイトの塊をトゥ側とヒール側に分配して配置し、ステンレスプレートで蓋をする構造になりました。

今までの全ソールウェイトよりもトゥヒールウェイト構造のほうが、高慣性モーメントを得られ、スイートエリアの拡大が図れるようです。

つまり、スペックに変化はなくてもしっかりと進化したのが712なのです。

 

またap1も同じくスペック変化はなく、タングステンウェイトの変更といっていいでしょう。
710はソール全面にタングステンを埋め込んでいましたが、712はソール中央に一点集中で配置しています。

トゥヒールはステンレス鋳造で厚みを持たせ、十分ウェイトは確保していますから、一点集中ウェイトでより簡単にボールにエネルギーを伝えやすくなっています。

こうやって進化の過程をたどるとタイトリストの考えるコンセプトやターゲットが何となく見えてきませんか?

 

710、712と続いた進化は714、716へと引き継がれる

ap1、ap2の進化を初代、710、712と辿ってきましたが年々必ず変化を伴ってきました。

実際そうでないと、モデルチェンジする意味がないですからね。

ap2は714になって、さらにストロングロフト化しました。
5番は26度のままですが、6番から下は全部1度ずつロフトが立ちました。

そして、リーディングエッジ(ソールの前側)トレーディングエッジ(ソールの後ろ側)を削り、いろいろな打ち方に対応できるようにしたり、下の番手に行くほどソール幅を狭くしていったりするようになりました。

細かいところに変化のポイントが入りましたね。

ただ714から振動吸収に関してはどこにも謳われることがなくなりました。
これは不採用になってしまったのでしょうか。

 

ap1も同じく振動吸収には触れていませんが、ストロングロフト化はしていますね。
7番アイアンで31度です。
またタングステンウェイトはかなりトゥ側に寄せていますが、ヒール側重量はステンレスボディで確保しているのでしょう。
そして、下の番手になるほどブレード幅を短くして、使い勝手をよくしています。

このように714へと進化したわけですが、最新の716はどうなったのでしょうか?

 

ap1、ap2は今後どうなっていく?

最新のapシリーズは716ですね。

ap2は714からヘッド構造、角度などの変化はほとんどなく大きな違いは定番シャフトの変更かもしれません。
今までは、本当に定番中の定番であったダイナミックゴールドNS950GHでした。

昨今のシャフトの進化に伴い、ダイナミックゴールドはダイナミックゴールドAMT(ロングアイアンに近づくほと軽量になり柔らかくなり、やさしくボールが上がる)への変更とモーダス3ツアー120の追加しました。

これだけでも、アイアンの選択の幅は広がりますから、ヘッドはそれほど変わらなくても買い替える方もいるのでしょう。

またap1は、さらにストロングロフト化がメインの変更となっています。
もうこうなってくると飛距離モデルのVG3とロフト角はかぶってしまいますが、違いは素材はステンレスのコストパフォーマンスに優れたap1か、軟鉄鍛造のVG3ということなのでしょう。

さらにVG3にはもっと飛ぶモデルも発売しましたからね。

 

ここまでap2をメインに見てきて、apシリーズはどんどん進化してきたことが分かりました。
ただ、ここに至るのに710や712などの初期モデルの性能や評価があったことは忘れてはなりません。

今後タイトリストのapシリーズはどうやって進化するのか、もしくは新しいブランドへ移行するのか楽しみでなりませんね。
今年の冬には新しい2018年シリーズが発表されると思いますので、楽しみに待ちたいと思います。

 

タイトリストはすべてのゴルファーに使ってもらいたい

タイトリストは昔はプロ・アスリートモデルがメインでやってきたため、今だにそのイメージを持たれてしまう方も多いようです。

しかし、ここまで読んだ方ならタイトリストは自分にも使えるのではないかと感じていただけたのではないでしょうか。

現行モデルはまだ手を出せないなら、中古で過去モデルを探してみるのもいいでしょう。その魅力に気づくことができるかもしれませんよ。