ゴルフではライ角の維持が上達に左右する!手首がポイント!

最終更新日:2016/11/08

ゴルフでライ角と聞けば、クラブのライ角のことが頭をよぎると思いますが、それ以外にも手首のライ角というものがあります。

手首のライ角を維持するかしないかを意識することで何が変わってくるのでしょうか。

市販のゴルフクラブはライ角が合っていないかも?

アイアンは単品で購入せずにセットで購入する人がほとんどだと思います。

そのアイアンセットですが、初心者向けや中級者向け、上級者向けなどそれぞれコンセプトがあります。
初心者向けのアイアンセットの場合ですが、スライスが出にくいようにアップライト気味にライ角がセットされていたり、逆に上級者向けはフラット気味のライ角になっていたりする場合があります。

まずは、あなたの身長や技量にライ角が合っているかどうかを確認してもらいたいですね。

左に飛ぶのにアップライトのアイアンを使っていたら、出球の維持は難しく余計に左へ飛びやすくなります。

また、セット売りされているアイアンですが、実はライ角が均一になっていないものもかなりあると言われています。

なぜか○番アイアンだけひっかけてしまったり、逆に捕まらないといった経験はありませんか。

実際に計測してみると、カタログ値通りのライ角でない場合も多々ありますので、気になる方は一度調べてみても良いと思いますよ。

 

ゴルフクラブのライ角は調整できないものもある

アイアンは、鍛造製法と鋳造製法で作られたものがあります。

鍛造は、金属をプレスしたり叩いたりしながらヘッドの形を作っていきます。
フォージドと書かれていたりもしますね。

鋳造は、溶かした金属を型に流し込んで作っていきます。
ロストワックスと書かれていたりもします。

さて、この鍛造アイアンと鋳造アイアンですが、鍛造(軟鉄鍛造)の場合ですと、金属が柔らかくライ調整やロフト調整がとてもしやすくなっています。
ですので、ゴルフショップなどで専門の機械を使いながら調整することが出来ます。

それに対して鋳造アイアンは、硬くライ調整に適していない場合が多いです。

鋳造で作られたアイアンでもライ調整できるものもありますが、あまり強い力を加えると折れてしまう場合もあります。

ゴルフは道具を使うスポーツなので道具が有利に働く場合も多々あるのですが、もしライ角が合っていないアイアンを使っていた場合、そしてライ調整が出来ないタイプのアイアンを使っている場合は、せっかくの良い道具がマイナスになっているかもしれません。

その合っていないクラブをずっと使っているとスイングがクラブに合わそうとしてくるので、せっかく良いスイングをしていたのに使用するアイアンを変えたことで、スイングが維持できずショットが悪くなる場合があるかもしれないので注意してくださいね。

 

ゴルフスイングで手首の角度は意識している?

ライ角はクラブだけではありません。

手首のライ角というのを聞いたことがあるでしょうか。

目をつぶってゴルフクラブを握っている格好をしてみて下さい。

手首は伸びていますか。
それとも角度がついていますか。

クラブを握る手首の角度は、人と握手するときの角度ぐらいが良いという説もあります。

手首を伸ばして握手している人はあまりいないと思います。
少し角度が付いているはずです。

さてその手首の角度ですが、アドレス時の手首の角度を維持するように意識してスイングしていますか。

インパクト時では、遠心力が働くのでアドレスの位置から少しグリップが浮く感じにはなりますが、出来るだけアドレスを再現できた方が良いショットが打てます。
ダウンスイングで体が伸び上がってしまう人がいますが、逆に手首が伸びてしまうため、体を起こさないとダフってしまう。というタイプの人もいるのではないでしょうか。

上手な人は、アドレス時の手首の角度を出来るだけ維持していますので、同じように手首の角度を維持できるように意識してスイング練習をしてみてはいかがでしょうか。

 

手首のライ角を維持するには筋力も必要

ドライバーは、ほとんどのゴルファーがカーボンシャフトを装着していると思います。

では、アイアンはどうでしょうか。

アイアンはカーボンシャフトにしている人もいますが、まだまだスチールシャフトを装着している人も多いと思います。

では、ウェッジはいかがでしょうか。

中上級者は、アイアンセットとは別にウェッジで人気のあるメーカーでスチールシャフトの装着されたものを使用している人も多いと思います。

そのウェッジですが、スチールシャフトのものは400グラム以上の重さがあります。
シャフトの重いものでは、500グラム近いものもありますね。

その重量のあるウェッジをゆっくりと左手1本で手首のライ角を維持しながらハーフスイングしてみて下さい。
かなりきついと思います。

次に両手でゆっくり同じように手首のライ角を維持しながら振っても、割と筋力がいることが分かると思います。

人気のあるクラブを使用したいという人も多いと思いますが、手首の角度を維持できる筋力があるかどうかを考えながら、使えるクラブを使用するようにしてほしいですね。

 

アプローチで手首のライ角を維持しよう

先ほど、アプローチウェッジでゆっくりとハーフスイングしてもらいました。

今まで手首のライ角を意識せずにスイングしていた人にとっては、新しい発見だったのではないでしょうか。

手首の角度はあまり気にせずにアプローチが上手くいかないと悩んでいた人は、是非手首のライ角を維持しながらアプローチの練習を沢山してほしいですね。

素振りでも良いですし、リフティングでも良いです。

ゴルフの上手な人がSWなどを片手に持ち、フェースの上でボールをポンポンリフティングしている動画や実際のシーンを見たことはないですか。
遊びながら、クラブの重さに耐えれる筋力とクラブコントロールが良くなる方法です。

長時間続けているとなかなかしんどいですよ。

リフティングが難しくても、アプローチで地面とすれすれのところを振りぬく練習をすれば、アプローチも上手くなりますし、ほかのスイングも良くなってくると思います。

なぜなら、どんどん手首のライ角が維持できるようになってきていますからね。

自宅でゆっくりとくつろいでいる少しの時間を使ってクォータースイングなどの素振りをしながら上達を目指してみてください。

 

手首のライ角を維持するためのテスト

親しい人に協力してもらい、手首のライ角を維持するのが大変かを感じるテストをしてみたいと思います。

このテストは、柔らかいテニスボールに50cmぐらいのひもが付いたような小道具が必要です。

協力者には、肩当たりから手を伸ばして、目標のテニスボールがおへその前あたりにくるようにしてもらいます。

あなたはそこにクラブヘッドを合わせて少しバックスイングをとり、目標めがけて危なくないようにゆっくりと振ります。

構えた目標よりずいぶん下をクラブヘッドが通過していませんか。

ヘッドをアドレス(おへその高さ)のポジションに戻すのはかなり難しいです。

最初はかなり目標より下側を通りますが、何度かスイングしていくうちに目標にヘッドを戻す感覚が分かってくると思います。

野球のバットは総重量は重いですが、先端が極端に重いわけではないので、比較的元の位置に戻しやすいですが、ゴルフクラブは先端に重い物がついていますので、その重さに耐えながら元の位置に戻すのはなかなか至難の業です。

ゴルフは前傾して構えて、下にあるボールを打つのであまり気づいていない人もいると思いますが、手首のライ角を維持するのは割とスキルがいることなんですよ。

 

上手い人はそれなりの理由があった

アマチュアで上手い人は、アプローチが得意な人が多いですよね。

知ってか知らずかは別にして、クラブの中でも重量が重いアプローチウェッジやサンドウェッジを多用して練習していると、必然的に手首のライ角が維持されながらスイングできるようになってきます。

それは、アプローチだけでなく、ショートアイアンからドライバーまで同じことが当てはまってきます。

ただ遠くへ飛ばす練習を繰り返すのではなく、アプローチウェッジなどで手首のライ角を維持する練習を多く取り入れてみてはいかがでしょうか。